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本編

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「ふぇぇん…うぅぅ…」
「よしよし…飯の時間だけど食べれるか?」
「やらぁ…」
「…食べれないか。今日はゆっくり寝るんだぞ」
「いっしょ?いっしょぉ…?」
「あぁ。ずっと一緒だ」

僕はサトの腕の中で丸まった。

寝る時も一緒。ご飯も一緒。幸せ…。

「竜王様。書類の方は…」
「リオの体調が良くなってからだ。それまでは他の奴らで対応しておけ」
「はい…それと…」
「なんだ」

あ、サト起き上がっちゃった。やだやだぁ僕から離れないでぇ…。

「ふぇ」
「リオ。こうするだけだ」

サトはベッドの上で座り、僕を膝に乗せて布団をかけてくれた。

「人間がうるさいんですの。番ができたなら自分達に紹介しろって。たまに魔法も放ってきますから結界もその都度見直さなければなりませんし…面倒なんですの」
「そうか…お披露目やるか」

…おひるね?お昼寝する…。

「リオ?寝るか?」
「ん…だっこ…」

サトに抱っこしてもらって体全部がサトに包まれたみたい…あったかい。

「…お医者様を呼びましょうか?」
「今日の夜までに熱が下がらないようならそうしよう。これだけ休んでいるのに下がらないのはさすがにおかしい。もう3日目だぞ?」
「そうですよね…氷、新しいの持ってきますね」
「そうしてくれ」

むぎゅむぎゅ抱きついて…どうしようかな。サトもう僕のそば離れないって言ってくれたもん。ぎゅーってするのやめようかな。…でもサトお仕事するのやだな。やだぁ…。

「…おやすみ、リオ」

おやすみなさぁい。
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