28 / 32
第4章 温泉旅館に必要なもの
第24話 スタッフ教育なう
しおりを挟む
ある晴れた昼下がり。従業員の採用の作業に一区切りをつけた俺は、5人の従業員と5台のベッドを挟んで向かい合っていた。
手に握ったスマホでタイマー機能を表示させながら、俺はなるべく威厳を保って声を張る。
「いいですか、聞くまでもないかもしれませんが確認です。
順番はメイキングシーツ、アッパーシーツ、羽毛ベッドカバー、ベッドスローです。メイキングシーツとアッパーシーツを間違えないように。
時間のかけ過ぎはよくないですが、丁寧に確実に、です。いいですね?」
「「はいっ!」」
揃った返事を元気よく返してくる従業員たち。俺は小さく頷いて、スマホのタイマーを作動させた。
「それでは、制限時間5分です。はじめ!」
号令と共に、すぐさま作業に取り掛かる5人。その作業はテキパキとして、一切迷いがない。
彼らは皆、ルームメイキング要員としてこの旅館に雇われた従業員だ。いずれも大陸各国の宿屋で経験を積んできたプロである。
そんなプロ集団に上から目線で確認するのも申し訳が無いが、ただの宿屋とは勝手が違うゆえ、赦してもらいたい。
3分ほど経過した頃には、制限時間終了を待たずして5人全員がベッドメイキングを終えてみせた。チェックを入れたが一部の隙も無い、完璧な仕上がりである。
「……うん、全員OKです。流石ですね皆さん」
「「ありがとうございます!」」
背筋をびしっと伸ばして、これまた声を揃えて礼を述べる従業員たち。この元気な挨拶があれば、オープン後も活気があっていいことだろう。
勿論、これがずっと続くのが理想だが、そうそううまく物事が運ぶとは限らない。トラブルなども発生していくことだろう。
その際にも可能な限り、クオリティを維持していくのがプロの仕事だ。自分の仕事も、挨拶などの雑事も。
特に挨拶は怠られることが多いし、頑張って啓蒙していかなくては。
そう、挨拶と言えば。
「マコトさん、お疲れ様ですっ!」
廊下を歩く俺の後方から明るい声色の、聞き慣れた声が聞こえた。俺はそちらに顔を向けると、可能な限り自然になるように微笑みを返す。
「お疲れ様です、アリシアさん。ユニフォームには慣れましたか?」
「何とか、一人で着られるようにはなりましたー」
俺の隣についたアリシアが、着物の裾をふわりとはためかせながら頭を掻いた。
アリシア・ヴォコレは華麗に転職を果たし、ヴェノ特区市の冒険者ギルドの受付嬢から温泉旅館「オオゼキ」のフロントスタッフの一員になった。タサック村にも引っ越してきて、準備は万端である。
元々接客の仕事をしていた彼女のこと、フロントスタッフの業務は手慣れたものである。あるのだが。
「それはよかった。で、朝は起きれるようになりました?」
「あう……それは……」
いっそわざとらしいくらいににっこりと、笑みの形を作る俺の顔をちらちら見ながら、アリシアの視線が宙を彷徨った。
そう、こうして一緒に働くようになって分かったのだが、彼女、朝に死ぬほど弱いのだ。
夜更かししている様子はないし、酒もやらないのに、なんでか朝は全然起きてこない。おかげでいつも出勤時間ギリギリに駆け込んでくる始末である。
「いつも夜の五時には寝ているんですよ……ベッドから出るの朝の四時とかで……」
「朝に弱い……というよりは動き出しに時間がかかる、って具合ですかね」
チェルパの世界は一日12時間。地球の時間に換算すると、彼女は夜の10時に寝て、朝の8時に目が覚める計算になる。
俺は、ふと思った。逆に寝過ぎなのでは?
「アリシアさん、随分長い時間寝ていますね?」
「そうですか?」
「俺の世界だと、成人の睡眠時間は7~8時間がちょうどいいとのことなので、こっちの世界だと4時間で十分だと思うんですが」
「そうなんですか?」
アリシアが目をぱちくりさせた。俺は苦笑して小さく息を吐く。
「夜寝る時間はそのままでもいいですから、朝の三時に起きるようにするといいかもしれませんね」
「なるほどー、ありがとうございます!」
表情をぱぁっと明るくさせるアリシアの姿を見て、俺はそっとまなじりを下げた。
思えば3ヶ月ほど前に、いやそろそろ4ヶ月前になるかもしれないが、ヴェノの路地でアリシアと出会った時は、まさかここまでこちらの世界に馴染むことになるとは考えてもみなかった。
陰キャでコミュ障で引っ込み思案でオタクだった俺が、今はこうしてちゃんと仕事をこなし、人とも会話が出来ている。笑顔についてはまだまだだと思っているけれど。
あの時、アリシアが俺の手を引っ張ってくれたおかげだと、今は素直にそう思う。
ともあれ、廊下を進んでラウンジまで。そこにはアリシア以外のフロントスタッフと、ベルパーソンが集まっていた。
「オーナー、お疲れ様です!」
「「お疲れ様です!」」
「お疲れ様です、皆さん」
フロントリーダーの男性従業員の挨拶に続いて、投げかけられる従業員から俺への挨拶。
やはり挨拶は大事だ。もし地球に戻って就活することになったら、挨拶は徹底していきたい。
とは言ったものの、そもそも戻れるか、戻って就活をすることが出来るか、という不安や心配はどうしてもある。
ならば、いっそのこと――と脳内に浮かんだ考えを振り払って、俺はその場の従業員を見つめた。
真剣な眼差しで、言葉を紡ぐ。
「皆さん、もうすぐ、ほんとにもうすぐ、オープンの日はやってきます。
温泉旅館「オオゼキ」の顔として、皆さんに働いてもらう日も近いです。その日のために、俺達はしっかり準備をしなくてはいけません。
ここで確認です。皆さんの仕事とは?」
「「『全てのお客様に喜んでいただくこと』です!」」
俺の問いかけに対し、すぐさまフロント、ベルパーソンの全員から答えが飛んできた。よし。
「皆さんのお客様とは?」
「「『王侯貴族からスラムの民まで、温泉を求める人々全てがお客様』です!」」
二つ目の標語も無事にクリア。よしよし。
「それでは最後に。我々スタッフの目標とは?」
「「『タサックから世界へ、沈み風呂の普及と啓発を!』」」
「OKです皆さん、完璧です!」
俺はぐっと拳を握って胸を叩いた。温泉旅館「オオゼキ」の従業員に向けて提示した三理念、しっかりと浸透しているようで嬉しい限り。
あとでレストランスタッフやラウンジスタッフにも確認をしておこう。
そうして後ろを振り返ったところで、ロビーの階段からコツコツと足音を立てて、イーナとクレマンが降りてきた。
二人ともにこやかな笑みを浮かべて、俺のところへとやってくる。その場で二人を迎えると、イーナが眼鏡の奥の目を細めて口を開いた。
「準備は整いましたね、オオゼキさん」
柔らかく微笑むイーナの隣で、クレマンもにっこりと笑う。
「あとは、報せを出すだけですなぁ」
俺は二人に、しっかりと頷いた。まっすぐに二人を見据えて、力強く告げる。
「皇帝家と各国の首脳陣に、案内を出しましょう。温泉旅館「オオゼキ」のオープンセレモニーを、大々的に行うんです!」
手に握ったスマホでタイマー機能を表示させながら、俺はなるべく威厳を保って声を張る。
「いいですか、聞くまでもないかもしれませんが確認です。
順番はメイキングシーツ、アッパーシーツ、羽毛ベッドカバー、ベッドスローです。メイキングシーツとアッパーシーツを間違えないように。
時間のかけ過ぎはよくないですが、丁寧に確実に、です。いいですね?」
「「はいっ!」」
揃った返事を元気よく返してくる従業員たち。俺は小さく頷いて、スマホのタイマーを作動させた。
「それでは、制限時間5分です。はじめ!」
号令と共に、すぐさま作業に取り掛かる5人。その作業はテキパキとして、一切迷いがない。
彼らは皆、ルームメイキング要員としてこの旅館に雇われた従業員だ。いずれも大陸各国の宿屋で経験を積んできたプロである。
そんなプロ集団に上から目線で確認するのも申し訳が無いが、ただの宿屋とは勝手が違うゆえ、赦してもらいたい。
3分ほど経過した頃には、制限時間終了を待たずして5人全員がベッドメイキングを終えてみせた。チェックを入れたが一部の隙も無い、完璧な仕上がりである。
「……うん、全員OKです。流石ですね皆さん」
「「ありがとうございます!」」
背筋をびしっと伸ばして、これまた声を揃えて礼を述べる従業員たち。この元気な挨拶があれば、オープン後も活気があっていいことだろう。
勿論、これがずっと続くのが理想だが、そうそううまく物事が運ぶとは限らない。トラブルなども発生していくことだろう。
その際にも可能な限り、クオリティを維持していくのがプロの仕事だ。自分の仕事も、挨拶などの雑事も。
特に挨拶は怠られることが多いし、頑張って啓蒙していかなくては。
そう、挨拶と言えば。
「マコトさん、お疲れ様ですっ!」
廊下を歩く俺の後方から明るい声色の、聞き慣れた声が聞こえた。俺はそちらに顔を向けると、可能な限り自然になるように微笑みを返す。
「お疲れ様です、アリシアさん。ユニフォームには慣れましたか?」
「何とか、一人で着られるようにはなりましたー」
俺の隣についたアリシアが、着物の裾をふわりとはためかせながら頭を掻いた。
アリシア・ヴォコレは華麗に転職を果たし、ヴェノ特区市の冒険者ギルドの受付嬢から温泉旅館「オオゼキ」のフロントスタッフの一員になった。タサック村にも引っ越してきて、準備は万端である。
元々接客の仕事をしていた彼女のこと、フロントスタッフの業務は手慣れたものである。あるのだが。
「それはよかった。で、朝は起きれるようになりました?」
「あう……それは……」
いっそわざとらしいくらいににっこりと、笑みの形を作る俺の顔をちらちら見ながら、アリシアの視線が宙を彷徨った。
そう、こうして一緒に働くようになって分かったのだが、彼女、朝に死ぬほど弱いのだ。
夜更かししている様子はないし、酒もやらないのに、なんでか朝は全然起きてこない。おかげでいつも出勤時間ギリギリに駆け込んでくる始末である。
「いつも夜の五時には寝ているんですよ……ベッドから出るの朝の四時とかで……」
「朝に弱い……というよりは動き出しに時間がかかる、って具合ですかね」
チェルパの世界は一日12時間。地球の時間に換算すると、彼女は夜の10時に寝て、朝の8時に目が覚める計算になる。
俺は、ふと思った。逆に寝過ぎなのでは?
「アリシアさん、随分長い時間寝ていますね?」
「そうですか?」
「俺の世界だと、成人の睡眠時間は7~8時間がちょうどいいとのことなので、こっちの世界だと4時間で十分だと思うんですが」
「そうなんですか?」
アリシアが目をぱちくりさせた。俺は苦笑して小さく息を吐く。
「夜寝る時間はそのままでもいいですから、朝の三時に起きるようにするといいかもしれませんね」
「なるほどー、ありがとうございます!」
表情をぱぁっと明るくさせるアリシアの姿を見て、俺はそっとまなじりを下げた。
思えば3ヶ月ほど前に、いやそろそろ4ヶ月前になるかもしれないが、ヴェノの路地でアリシアと出会った時は、まさかここまでこちらの世界に馴染むことになるとは考えてもみなかった。
陰キャでコミュ障で引っ込み思案でオタクだった俺が、今はこうしてちゃんと仕事をこなし、人とも会話が出来ている。笑顔についてはまだまだだと思っているけれど。
あの時、アリシアが俺の手を引っ張ってくれたおかげだと、今は素直にそう思う。
ともあれ、廊下を進んでラウンジまで。そこにはアリシア以外のフロントスタッフと、ベルパーソンが集まっていた。
「オーナー、お疲れ様です!」
「「お疲れ様です!」」
「お疲れ様です、皆さん」
フロントリーダーの男性従業員の挨拶に続いて、投げかけられる従業員から俺への挨拶。
やはり挨拶は大事だ。もし地球に戻って就活することになったら、挨拶は徹底していきたい。
とは言ったものの、そもそも戻れるか、戻って就活をすることが出来るか、という不安や心配はどうしてもある。
ならば、いっそのこと――と脳内に浮かんだ考えを振り払って、俺はその場の従業員を見つめた。
真剣な眼差しで、言葉を紡ぐ。
「皆さん、もうすぐ、ほんとにもうすぐ、オープンの日はやってきます。
温泉旅館「オオゼキ」の顔として、皆さんに働いてもらう日も近いです。その日のために、俺達はしっかり準備をしなくてはいけません。
ここで確認です。皆さんの仕事とは?」
「「『全てのお客様に喜んでいただくこと』です!」」
俺の問いかけに対し、すぐさまフロント、ベルパーソンの全員から答えが飛んできた。よし。
「皆さんのお客様とは?」
「「『王侯貴族からスラムの民まで、温泉を求める人々全てがお客様』です!」」
二つ目の標語も無事にクリア。よしよし。
「それでは最後に。我々スタッフの目標とは?」
「「『タサックから世界へ、沈み風呂の普及と啓発を!』」」
「OKです皆さん、完璧です!」
俺はぐっと拳を握って胸を叩いた。温泉旅館「オオゼキ」の従業員に向けて提示した三理念、しっかりと浸透しているようで嬉しい限り。
あとでレストランスタッフやラウンジスタッフにも確認をしておこう。
そうして後ろを振り返ったところで、ロビーの階段からコツコツと足音を立てて、イーナとクレマンが降りてきた。
二人ともにこやかな笑みを浮かべて、俺のところへとやってくる。その場で二人を迎えると、イーナが眼鏡の奥の目を細めて口を開いた。
「準備は整いましたね、オオゼキさん」
柔らかく微笑むイーナの隣で、クレマンもにっこりと笑う。
「あとは、報せを出すだけですなぁ」
俺は二人に、しっかりと頷いた。まっすぐに二人を見据えて、力強く告げる。
「皇帝家と各国の首脳陣に、案内を出しましょう。温泉旅館「オオゼキ」のオープンセレモニーを、大々的に行うんです!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。
死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。
命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。
自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる