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魔の腕輪
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ナギはユナの周りをクルリとまわるとまた、耳元で優しく囁きます。
「この赤い髪には、ボクなんかよりもずっと強い力が封じられているんだ、一体どんな猛者なのか、ボクには想像することしか出来ないけどきっと、この髪色のように血濡れた生き様だったんだろう」
この叔父殺しの罪を象徴する忌々しい髪に力があると言われてもユナには、あまり心地の良いものではありません。
「そんな、しかめ面をしないでよ。
ボクはただ、君に事実を告げているだけなんだからさ。
まぁ、正直、今の君がその力を操れるとは思えないのだけれども。
物は試しさ。
その力を一時的に引き出すものを渡そう」
そう言ってナギは何もない空間から鈍く輝く赤銅色の腕輪を取り出してみせました。
それは、ユナの目の前まで浮かんで地面にカランと音をたてて落ちます。
その光景をみても、もうユナは驚きはしませんでした。
ナギなら、もうなんでも出来るのだろうと、ユナが理解しただけなのかもしれません。
「さて、森の守り人君が戻る前に、さぁ早くこれを」
ナギが、急かすように鈴のような音色を響かせます。
「これは?」
ユナは、その腕輪に恐る恐る指先だけを触れました。
固く滑らかですが、不思議な感触。
腕輪は、ユナの腕よりも遥かに大きく、着ければゆるく、合わないことは目に見えており、それより何より重たそうなので着けることにユナは少し躊躇しています。
ただでさえ貧弱なのは自分自身でよく理解しています。無駄な装備はしたくないのです。
「そう。腕輪。あまり詳しいことは僕にはわからない。
けれども、これは君のその封印を僅かに緩めるのは確かだ…。」
「ねぇ、その封印って、弛めても大丈夫なの?危なくないの?」
「それは、君次第さ」
光しかない見えないナギの表情はわかりませんが、笑っていることだけわかります。
「僕、次第 …?」
「そ、君次第。
そうそう、そういえば確か、その赤髪になる前の君は、リドリー一族一の実力が既にあったって」
「ナギ。どうしてそれを?
確かにそんな話があったらしいけど僕はあまりその辺りの話しはわからないよ」
ユナは、困惑した顔でナギを見上げます。
どうしてそんなことまで、と言いたげな眼差しを無視してナギは続けます。
「ふふ、光の神が、選んだ人間だもの。
そのくらいのは知っているさ。
それに君の中に潜む者は、この世界だって壊すことができる。
他の奴らは危険だからって隠したがるけど
ボクはその力を見てみたいんだよ」
歌うように、ナギは話を続けます。
そんな少しふざけた態度にユナは困惑するばかりです。
「そ、そんなこと言われても………」
「ユナ。君は君に潜むもののこと知っている?」
「………ううん…わからない。
けど、こいつがリーゼを殺したって。母さたが…言ってた」
「そう。リーゼ………。
あれ?何処かできいたような名前な気がするけど、まあいいや。そんなことより、君はその正体を知りたくない?」
「正直怖いから知りたくないけど、でも、もし僕がこのまま大人になったらこいつはどうなるんだろ?」
「そうだね。きっと、君を殺して出ていくだろうね。
そして、君を知るものすべてを殺してしまうだろう。」
「なんで…そんなことするの……」
「彼は、太古の昔に、創世の女神様の騎士を殺したニーチェという最強の魔の化身だからさ。今だってきっと君の中で殺したくて殺したくて仕方がないんだと思うよ」
「魔の化身!?」
なんだよそれ、そんなの誰も教えてなんかくれなかった。
「ニーチェは近年この多重結界の星へと現れた。
それは、僕らも把握はしていたよ。
だけれども、彼は闇の神や光の神よりも遥かに強く居場所を隠されればその場所を特定することはできない」
「!?それはどうして?」
「光と闇の神々は、創生の女神の作り出したもの。けれども力は女神に遠く及ばない。そして、そこに潜むニーチェは、女神よりも強いのさ」
「!????」
「だから、ボクとしても君は本当に不思議な存在なんだ。
たかだか人間で、結界の力に優れていたとはいえども、人間にニーチェを封じるには、力が足りない。その力は一体どこから来ているのか、光の神はそれを知りたがっている。
だから、まずはボクが君を試そう」
最後は酷く冷たい、まるで機械のような音声でナギは語り続けます。
「試すってなにをすればいいの?」
「簡単だよ。この腕輪を着けてくれるだけでいいんだ」
「それだけ?」
「うん。そう。
それにしても、ふふ、この腕輪は随分と大きいな。君の太ももよりも大きいんじゃない」
「う、うん、腕輪凄くデカイから僕の腕に引っ掛かってくれるかな?」
そっと、腕輪にふれました。すると、急に村での出来事がフラッシュバックしてきました。
あっ、思い出した
「僕は…、
そうだ、リーゼの一件で本来処刑される予定だったんだ
それをおじいちゃんが、身代わりに殺された。
それでもマルディンとレティは納得しなかった。マルディンは、親友をレティは婚約者を失った。それが、どうしても許せなかったんだって。
そして、僕は、結界の力を失い役目も果たせなくなったから、村人からの当たりは一気に冷たくなって母さんも………元々は他所の村から来ていたから殆んど村八分にされてしまった」
「それは酷いね」
「この腕輪嫌だ。頭の中で何度も何度も痛い思いや苦しいのが消えてくれない。こんなの知らない」
「ならいっそ、その怒りや憎しみをこの腕輪に吐き出してみなよ」
じっと腕輪を見ていると、ざわざわと黒い何かが蠢いているのがユナにも見えました。
「ひっ、」
「ふふ、ニーチェの力の源は、人への憎悪、妬み、嫉妬
それを軸にニーチェをほんの少し表面にださせるんだ」
「それで、もしボクが失敗してニーチェが外に出たら……」
「世界が滅ぶね」
ふふふと、彼女は笑っていました。
「でも、君ならきっと上手く使えるさ。
それに君は、今の何にもなしで大樹の精霊を殺すことが出来ると思う?」
一体どうやって…
ユナは心の中でそう強く思いました。
「……、これを着ければ…、
大樹の精霊を倒して角を手に入れれる。母さんを救える。なら、」
ユナは手を伸ばして腕輪を持ち上げて腕に通しました。
「くっ!痛い痛い!っ」
腕に通した途端に酷い激痛が走ります。
顔をしかめていたら、ユナの腕から血がぼとぼとと流れて堕ちます。
「あれれ?反応が鈍いな。
君はもっと世界を憎んでいると思ったのに…」
ナギはとても冷たい声でユナにささやきました。
「ナギ!!」
「随分とひどい扱いを受けてたんだろ?
君?なのに僕が思ったより世界を恨んでないなぁ。
ねぇ、どうして?」
心底不思議そうな声でナギはユナに語りかけます。
「そんなの、わからないよ」
「ふーん、でも憎まないとニーチェは表に出てこれないし操れない、彼の力を引き出せないと君はあの大樹の精に近づけさえしないと思うよ。どうするの?」
「このまま死んじゃう?」
とても無邪気に彼女はユナに向かって問いました。
「この赤い髪には、ボクなんかよりもずっと強い力が封じられているんだ、一体どんな猛者なのか、ボクには想像することしか出来ないけどきっと、この髪色のように血濡れた生き様だったんだろう」
この叔父殺しの罪を象徴する忌々しい髪に力があると言われてもユナには、あまり心地の良いものではありません。
「そんな、しかめ面をしないでよ。
ボクはただ、君に事実を告げているだけなんだからさ。
まぁ、正直、今の君がその力を操れるとは思えないのだけれども。
物は試しさ。
その力を一時的に引き出すものを渡そう」
そう言ってナギは何もない空間から鈍く輝く赤銅色の腕輪を取り出してみせました。
それは、ユナの目の前まで浮かんで地面にカランと音をたてて落ちます。
その光景をみても、もうユナは驚きはしませんでした。
ナギなら、もうなんでも出来るのだろうと、ユナが理解しただけなのかもしれません。
「さて、森の守り人君が戻る前に、さぁ早くこれを」
ナギが、急かすように鈴のような音色を響かせます。
「これは?」
ユナは、その腕輪に恐る恐る指先だけを触れました。
固く滑らかですが、不思議な感触。
腕輪は、ユナの腕よりも遥かに大きく、着ければゆるく、合わないことは目に見えており、それより何より重たそうなので着けることにユナは少し躊躇しています。
ただでさえ貧弱なのは自分自身でよく理解しています。無駄な装備はしたくないのです。
「そう。腕輪。あまり詳しいことは僕にはわからない。
けれども、これは君のその封印を僅かに緩めるのは確かだ…。」
「ねぇ、その封印って、弛めても大丈夫なの?危なくないの?」
「それは、君次第さ」
光しかない見えないナギの表情はわかりませんが、笑っていることだけわかります。
「僕、次第 …?」
「そ、君次第。
そうそう、そういえば確か、その赤髪になる前の君は、リドリー一族一の実力が既にあったって」
「ナギ。どうしてそれを?
確かにそんな話があったらしいけど僕はあまりその辺りの話しはわからないよ」
ユナは、困惑した顔でナギを見上げます。
どうしてそんなことまで、と言いたげな眼差しを無視してナギは続けます。
「ふふ、光の神が、選んだ人間だもの。
そのくらいのは知っているさ。
それに君の中に潜む者は、この世界だって壊すことができる。
他の奴らは危険だからって隠したがるけど
ボクはその力を見てみたいんだよ」
歌うように、ナギは話を続けます。
そんな少しふざけた態度にユナは困惑するばかりです。
「そ、そんなこと言われても………」
「ユナ。君は君に潜むもののこと知っている?」
「………ううん…わからない。
けど、こいつがリーゼを殺したって。母さたが…言ってた」
「そう。リーゼ………。
あれ?何処かできいたような名前な気がするけど、まあいいや。そんなことより、君はその正体を知りたくない?」
「正直怖いから知りたくないけど、でも、もし僕がこのまま大人になったらこいつはどうなるんだろ?」
「そうだね。きっと、君を殺して出ていくだろうね。
そして、君を知るものすべてを殺してしまうだろう。」
「なんで…そんなことするの……」
「彼は、太古の昔に、創世の女神様の騎士を殺したニーチェという最強の魔の化身だからさ。今だってきっと君の中で殺したくて殺したくて仕方がないんだと思うよ」
「魔の化身!?」
なんだよそれ、そんなの誰も教えてなんかくれなかった。
「ニーチェは近年この多重結界の星へと現れた。
それは、僕らも把握はしていたよ。
だけれども、彼は闇の神や光の神よりも遥かに強く居場所を隠されればその場所を特定することはできない」
「!?それはどうして?」
「光と闇の神々は、創生の女神の作り出したもの。けれども力は女神に遠く及ばない。そして、そこに潜むニーチェは、女神よりも強いのさ」
「!????」
「だから、ボクとしても君は本当に不思議な存在なんだ。
たかだか人間で、結界の力に優れていたとはいえども、人間にニーチェを封じるには、力が足りない。その力は一体どこから来ているのか、光の神はそれを知りたがっている。
だから、まずはボクが君を試そう」
最後は酷く冷たい、まるで機械のような音声でナギは語り続けます。
「試すってなにをすればいいの?」
「簡単だよ。この腕輪を着けてくれるだけでいいんだ」
「それだけ?」
「うん。そう。
それにしても、ふふ、この腕輪は随分と大きいな。君の太ももよりも大きいんじゃない」
「う、うん、腕輪凄くデカイから僕の腕に引っ掛かってくれるかな?」
そっと、腕輪にふれました。すると、急に村での出来事がフラッシュバックしてきました。
あっ、思い出した
「僕は…、
そうだ、リーゼの一件で本来処刑される予定だったんだ
それをおじいちゃんが、身代わりに殺された。
それでもマルディンとレティは納得しなかった。マルディンは、親友をレティは婚約者を失った。それが、どうしても許せなかったんだって。
そして、僕は、結界の力を失い役目も果たせなくなったから、村人からの当たりは一気に冷たくなって母さんも………元々は他所の村から来ていたから殆んど村八分にされてしまった」
「それは酷いね」
「この腕輪嫌だ。頭の中で何度も何度も痛い思いや苦しいのが消えてくれない。こんなの知らない」
「ならいっそ、その怒りや憎しみをこの腕輪に吐き出してみなよ」
じっと腕輪を見ていると、ざわざわと黒い何かが蠢いているのがユナにも見えました。
「ひっ、」
「ふふ、ニーチェの力の源は、人への憎悪、妬み、嫉妬
それを軸にニーチェをほんの少し表面にださせるんだ」
「それで、もしボクが失敗してニーチェが外に出たら……」
「世界が滅ぶね」
ふふふと、彼女は笑っていました。
「でも、君ならきっと上手く使えるさ。
それに君は、今の何にもなしで大樹の精霊を殺すことが出来ると思う?」
一体どうやって…
ユナは心の中でそう強く思いました。
「……、これを着ければ…、
大樹の精霊を倒して角を手に入れれる。母さんを救える。なら、」
ユナは手を伸ばして腕輪を持ち上げて腕に通しました。
「くっ!痛い痛い!っ」
腕に通した途端に酷い激痛が走ります。
顔をしかめていたら、ユナの腕から血がぼとぼとと流れて堕ちます。
「あれれ?反応が鈍いな。
君はもっと世界を憎んでいると思ったのに…」
ナギはとても冷たい声でユナにささやきました。
「ナギ!!」
「随分とひどい扱いを受けてたんだろ?
君?なのに僕が思ったより世界を恨んでないなぁ。
ねぇ、どうして?」
心底不思議そうな声でナギはユナに語りかけます。
「そんなの、わからないよ」
「ふーん、でも憎まないとニーチェは表に出てこれないし操れない、彼の力を引き出せないと君はあの大樹の精に近づけさえしないと思うよ。どうするの?」
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