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第一章
第3話(1)代替案
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3
「……というわけで」
「うん?」
「また道場に行くのじゃ!」
戦法や定跡を学んだ次の日に、竜子が宣言する。
「え、ええ……」
パパが困惑する。
「パパさん! 連れていってくれ!」
「そ、そう言われてもな……」
パパが後頭部をポリポリと搔く。
「連れていってあげたら?」
ママがパパを見る。
「い、いや……」
「どうかしたの?」
「う、うん……」
「竜子……」
「なんじゃ? 太郎?」
「パパ、なんだか困っているみたいだけど……」
「太郎、考えてもみるのじゃ」
「え?」
「パパさんはいつも家にいるからたまには外に出た方が良いのじゃ!」
「ああ、そう言われると確かにそうだね!」
太郎が笑顔で頷く。
「ええっ⁉ そ、そんな風に思っていたの⁉」
パパが面食らう。
「違うのかの?」
「え、えっと……在宅ワークってやつでね……」
パパが説明する。
「ふ~ん……」
「結構外に出ているしね」
「まあ、それはどうでもええんじゃ」
「ど、どうでもいいって⁉」
パパが啞然とする。
「連れていってくれ!」
「え、えっと……」
「駄目なの?」
ママが首を傾げる。
「道場っていうのはお金がかかるんだよ」
パパが小声で告げる。
「ああ……」
「この調子だと、毎日連れていかないといけなくなりそうだし……」
「毎日だと馬鹿にならないわね……」
ママが頷く。
「早く! 早く!」
竜子がパパを急かす。
「すごい目をキラキラと光らせているわね……」
ママが腕を組む。
「う、うん……」
「親としてはなるべく子どもの好きなことをさせてあげたいところだけど……」
「ま、まさか……」
「パパのお小遣いをだいぶ減らせば……」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
「冗談よ」
「冗談って……」
「……半分ね」
「半分本気なの⁉」
パパが驚く。
「……ママさんとパパさんは何をさっきから話しているのじゃ?」
「さあ?」
竜子と太郎は顔を見合わせて首を傾げる。
「せっかくこうして興味を持ったんだから……」
ママが竜子たちを指し示す。
「そ、それはそうだけれど……さすがに毎日は……」
「なにかないの?」
「な、ないの?って言われても……」
パパが戸惑う。
「やっぱりお小遣い撤廃で……」
「て、撤廃って! さっきと話が違う!」
「だからなにかないの?」
「えっと……」
「このままだと……」
「このままだと?」
「お小遣いを返納してもらわなければならないわね……」
ママがため息交じりで呟く。
「な、なんでそうなるのさ!」
「こっちも心苦しいのよ……」
「う、嘘だ!」
「なにか代替案が無いのなら、道場に連れていくしかないんじゃない?」
ママが両手を広げる。
「ちょ、ちょっと待って!」
「40秒で案を出して」
「ラ、〇ピュタ⁉」
「39、38、37……」
「こ、これだ!」
「?」
パパがスマホを操作して、ある画面を表示させる。
「しょ、『将棋バトル』! 最近大人気のオンライン将棋対戦ゲームだよ!」
「将棋バトル……」
竜子が顎に手を当てる。
「これはスマホだけでなくパソコンでも遊べるんだ! 日本中の人といつでも好きな時に対局することが出来るんだよ!」
「ほう……」
竜子が腕を組む。
「ど、どうだい⁉」
「なかなか興味深いのう……」
「こ、こう見えてもパパは結構忙しいからさ! スマホを貸してあげるからこのゲームで遊んでみると良いんじゃないかな⁉」
「ふむ……」
竜子はパパからスマホを受け取り、不敵な笑顔を見せる。
「……というわけで」
「うん?」
「また道場に行くのじゃ!」
戦法や定跡を学んだ次の日に、竜子が宣言する。
「え、ええ……」
パパが困惑する。
「パパさん! 連れていってくれ!」
「そ、そう言われてもな……」
パパが後頭部をポリポリと搔く。
「連れていってあげたら?」
ママがパパを見る。
「い、いや……」
「どうかしたの?」
「う、うん……」
「竜子……」
「なんじゃ? 太郎?」
「パパ、なんだか困っているみたいだけど……」
「太郎、考えてもみるのじゃ」
「え?」
「パパさんはいつも家にいるからたまには外に出た方が良いのじゃ!」
「ああ、そう言われると確かにそうだね!」
太郎が笑顔で頷く。
「ええっ⁉ そ、そんな風に思っていたの⁉」
パパが面食らう。
「違うのかの?」
「え、えっと……在宅ワークってやつでね……」
パパが説明する。
「ふ~ん……」
「結構外に出ているしね」
「まあ、それはどうでもええんじゃ」
「ど、どうでもいいって⁉」
パパが啞然とする。
「連れていってくれ!」
「え、えっと……」
「駄目なの?」
ママが首を傾げる。
「道場っていうのはお金がかかるんだよ」
パパが小声で告げる。
「ああ……」
「この調子だと、毎日連れていかないといけなくなりそうだし……」
「毎日だと馬鹿にならないわね……」
ママが頷く。
「早く! 早く!」
竜子がパパを急かす。
「すごい目をキラキラと光らせているわね……」
ママが腕を組む。
「う、うん……」
「親としてはなるべく子どもの好きなことをさせてあげたいところだけど……」
「ま、まさか……」
「パパのお小遣いをだいぶ減らせば……」
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
「冗談よ」
「冗談って……」
「……半分ね」
「半分本気なの⁉」
パパが驚く。
「……ママさんとパパさんは何をさっきから話しているのじゃ?」
「さあ?」
竜子と太郎は顔を見合わせて首を傾げる。
「せっかくこうして興味を持ったんだから……」
ママが竜子たちを指し示す。
「そ、それはそうだけれど……さすがに毎日は……」
「なにかないの?」
「な、ないの?って言われても……」
パパが戸惑う。
「やっぱりお小遣い撤廃で……」
「て、撤廃って! さっきと話が違う!」
「だからなにかないの?」
「えっと……」
「このままだと……」
「このままだと?」
「お小遣いを返納してもらわなければならないわね……」
ママがため息交じりで呟く。
「な、なんでそうなるのさ!」
「こっちも心苦しいのよ……」
「う、嘘だ!」
「なにか代替案が無いのなら、道場に連れていくしかないんじゃない?」
ママが両手を広げる。
「ちょ、ちょっと待って!」
「40秒で案を出して」
「ラ、〇ピュタ⁉」
「39、38、37……」
「こ、これだ!」
「?」
パパがスマホを操作して、ある画面を表示させる。
「しょ、『将棋バトル』! 最近大人気のオンライン将棋対戦ゲームだよ!」
「将棋バトル……」
竜子が顎に手を当てる。
「これはスマホだけでなくパソコンでも遊べるんだ! 日本中の人といつでも好きな時に対局することが出来るんだよ!」
「ほう……」
竜子が腕を組む。
「ど、どうだい⁉」
「なかなか興味深いのう……」
「こ、こう見えてもパパは結構忙しいからさ! スマホを貸してあげるからこのゲームで遊んでみると良いんじゃないかな⁉」
「ふむ……」
竜子はパパからスマホを受け取り、不敵な笑顔を見せる。
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