39 / 78
Angel's Ring
12
しおりを挟む
「そんなことがあったのか…
神父さん、じゃあ、なんで俺達は大丈夫なんだ?」
「私もそれを考えていた所なんですよ。
あの町に向かった者は皆、戻ってこなくなる…
ということは、おそらくあの町に入ったら最後、出られなくなるのではないかと思っていたのですが、あなた方はなぜ?
あなた方は町の中を通ってこられたのですよね?」
「その通りだぜ。」
「町の中になにか変わったことはありませんでしたか?」
「いや…別に…
おかしなことなんてなかったよな?」
「ええ…誰もいらっしゃらないこと以外、特になにも…」
「おかしいですねぇ…」
私達は、腕組みをして黙りこんでしまいました。
「そうだ!
実に勝手なお願いではありますが、町のことを調べて来てはいただけないでしょうか?」
「え…!でも、俺達もさっきは大丈夫でも今度入ったら戻って来れないかもしれないじゃないか。
そんな危険なこと、ごめんだな!」
「……やっぱりそうですよね…」
「ファビアンさん、行ってみましょうよ!」
「な、何を言ってるんだ!
ここから隣町に行った奴は誰も帰って来てないんだぞ!」
「大丈夫ですよ!
私は運が良いんですから…!
そのことは、ファビアンさんもご存知でしょう?」
「そりゃあそうだけど…」
気乗りしないファビアンさんをなんとか説得し、私達は再び隣町へ向かいました。
神父さん、じゃあ、なんで俺達は大丈夫なんだ?」
「私もそれを考えていた所なんですよ。
あの町に向かった者は皆、戻ってこなくなる…
ということは、おそらくあの町に入ったら最後、出られなくなるのではないかと思っていたのですが、あなた方はなぜ?
あなた方は町の中を通ってこられたのですよね?」
「その通りだぜ。」
「町の中になにか変わったことはありませんでしたか?」
「いや…別に…
おかしなことなんてなかったよな?」
「ええ…誰もいらっしゃらないこと以外、特になにも…」
「おかしいですねぇ…」
私達は、腕組みをして黙りこんでしまいました。
「そうだ!
実に勝手なお願いではありますが、町のことを調べて来てはいただけないでしょうか?」
「え…!でも、俺達もさっきは大丈夫でも今度入ったら戻って来れないかもしれないじゃないか。
そんな危険なこと、ごめんだな!」
「……やっぱりそうですよね…」
「ファビアンさん、行ってみましょうよ!」
「な、何を言ってるんだ!
ここから隣町に行った奴は誰も帰って来てないんだぞ!」
「大丈夫ですよ!
私は運が良いんですから…!
そのことは、ファビアンさんもご存知でしょう?」
「そりゃあそうだけど…」
気乗りしないファビアンさんをなんとか説得し、私達は再び隣町へ向かいました。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる