40 / 78
Angel's Ring
13
しおりを挟む
「お、おいっ!
危ないから離れるんじゃないぞ!」
「は、はいっっ!」
隣町に着いた私とファビアンさんは、くっつきながら町の中をゆっくり歩いていきました。
「お~い!誰かいないのか~?」
「どなたかいらっしゃいませんか~?」
私達は、歩く度に声をかけていきましたが、やはり以前この町を訪れた時と同様に何の返答もありませんでした。
「やっぱりこの前来た時と同じですね。」
「そうだな…じゃあ、帰るとするか…」
「そ、そんな…
何か手掛かりくらい持って帰らないと、ここまで来た甲斐がないじゃないですか!」
「だが、こんな所にいたら俺達もどうなってしまうかわからないんだぞ!」
「大丈夫ですよ!
なんたって、私は運が良いんですから!」
「大丈夫なもんか。
俺は特別運が悪いんだぞ…」
二人の間に気まずい沈黙が流れました。
「ハハハハ…だ、大丈夫です…多分…
あ…そういえば、あっちの方は見てませんでしたね…
ちょっと行ってみましょうか…」
「お、おいっ!」
私はファビアンさんの手を取って、町外れの方へ向かって行きました。
その道はどうやら裏山に繋がっているようです。
私とファビアンさんはあたりに注意しながら、山道を進んで行きました。
*
「おいっ、一体どこまで行くつもりなんだ?
こんな山に来たってなにもないぞ。」
「本当ですね。
もしかして一軒くらい民家があるじゃないかと思ったんですが…」
「こんな山ん中に民家なんてないだろ…あ……」
もう帰ろうかと思っていた矢先、ファビアンさんが小さな家があるのをみつけました。
「あったな!
こんなに町から離れてるんじゃ、もしかしたらあの家の者は無事かもしれないぞ!
行ってみよう!」
私とファビアンさんは民家に向かって駆け出しました。
ところが、残念なことに、その家にも誰もいなかったのです。
危ないから離れるんじゃないぞ!」
「は、はいっっ!」
隣町に着いた私とファビアンさんは、くっつきながら町の中をゆっくり歩いていきました。
「お~い!誰かいないのか~?」
「どなたかいらっしゃいませんか~?」
私達は、歩く度に声をかけていきましたが、やはり以前この町を訪れた時と同様に何の返答もありませんでした。
「やっぱりこの前来た時と同じですね。」
「そうだな…じゃあ、帰るとするか…」
「そ、そんな…
何か手掛かりくらい持って帰らないと、ここまで来た甲斐がないじゃないですか!」
「だが、こんな所にいたら俺達もどうなってしまうかわからないんだぞ!」
「大丈夫ですよ!
なんたって、私は運が良いんですから!」
「大丈夫なもんか。
俺は特別運が悪いんだぞ…」
二人の間に気まずい沈黙が流れました。
「ハハハハ…だ、大丈夫です…多分…
あ…そういえば、あっちの方は見てませんでしたね…
ちょっと行ってみましょうか…」
「お、おいっ!」
私はファビアンさんの手を取って、町外れの方へ向かって行きました。
その道はどうやら裏山に繋がっているようです。
私とファビアンさんはあたりに注意しながら、山道を進んで行きました。
*
「おいっ、一体どこまで行くつもりなんだ?
こんな山に来たってなにもないぞ。」
「本当ですね。
もしかして一軒くらい民家があるじゃないかと思ったんですが…」
「こんな山ん中に民家なんてないだろ…あ……」
もう帰ろうかと思っていた矢先、ファビアンさんが小さな家があるのをみつけました。
「あったな!
こんなに町から離れてるんじゃ、もしかしたらあの家の者は無事かもしれないぞ!
行ってみよう!」
私とファビアンさんは民家に向かって駆け出しました。
ところが、残念なことに、その家にも誰もいなかったのです。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる