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Angel's Ring
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私達はその晩は酒場で過ごし、次の朝、町を旅立ちました。
「ファビアンさん、マーヤさんのお家はまだずいぶんと遠いのですか?」
「ずいぶんってこともないが、そう近いってこともないな。」
なんとも曖昧な表現です。
まぁ、私自身、そう急いでいるというわけではないのですが…
地上へ着いた当時はとにかく不安で早く天界に戻りたいばかりで焦っていましたが、ファビアンさんと知り合い、一緒に旅をするようになってからはここでの生活もけっこう楽しいものに感じられています。
それから、私達はいくつかの小さな町に立ち寄りながら、マーヤさんの家を目指しました。
「そろそろ、路銀が乏しくなって来たなぁ…」
「え…?路銀が…ですか?」
言われてみればもっともな話です。
私はほとんどお金を持っておらず、ファビアンさんと知り合ってからというもの、お金の面ではずっとファビアンさんのお世話になっていたのですから。
しかも、ファビアンさんはけっこうお酒を飲まれますから、毎日、相当な額が消えていってるわけです。
そういえば、先日破れた革のズボンも新しいものが買えず、ファビアンさんは布を張りつけてはいてらっしゃいます。
このままお世話になりっぱなしではいけません!
私がなんとかしなくては…!
「ファビアンさん、今までお金はどうやって稼がれていたのですか?」
「いろいろだな。
モンスター退治をしたり、用心棒やちょっとした仕事をさせてもらったり…
ただ、俺がいると問題が起きるって評判が立ってからは、雇ってくれる所はめったにないけどな。
この前の金は剣の闘いで優賞してもらったんだ。」
「剣の闘い…!!
……そういうのは私には無理ですよね。」
「そういや、あんたは、今までどんな仕事をしてたんだ?」
「そ、それが記憶がなくて…」
「そうか…それは困ったもんだな。」
「で、でも、普通の人間に出来る事なら、多分、出来ると思うのです。
次の町に行ったら、早速仕事を探してみます。」
「そうだな。
俺もこのあたりじゃあ、俺の悪名もそれほど知られてないと思うんだ。
知られてさえなけりゃ雇ってくれる所もあると思う。
一緒に頑張ろうぜ!」
「はいっ!」
「ファビアンさん、マーヤさんのお家はまだずいぶんと遠いのですか?」
「ずいぶんってこともないが、そう近いってこともないな。」
なんとも曖昧な表現です。
まぁ、私自身、そう急いでいるというわけではないのですが…
地上へ着いた当時はとにかく不安で早く天界に戻りたいばかりで焦っていましたが、ファビアンさんと知り合い、一緒に旅をするようになってからはここでの生活もけっこう楽しいものに感じられています。
それから、私達はいくつかの小さな町に立ち寄りながら、マーヤさんの家を目指しました。
「そろそろ、路銀が乏しくなって来たなぁ…」
「え…?路銀が…ですか?」
言われてみればもっともな話です。
私はほとんどお金を持っておらず、ファビアンさんと知り合ってからというもの、お金の面ではずっとファビアンさんのお世話になっていたのですから。
しかも、ファビアンさんはけっこうお酒を飲まれますから、毎日、相当な額が消えていってるわけです。
そういえば、先日破れた革のズボンも新しいものが買えず、ファビアンさんは布を張りつけてはいてらっしゃいます。
このままお世話になりっぱなしではいけません!
私がなんとかしなくては…!
「ファビアンさん、今までお金はどうやって稼がれていたのですか?」
「いろいろだな。
モンスター退治をしたり、用心棒やちょっとした仕事をさせてもらったり…
ただ、俺がいると問題が起きるって評判が立ってからは、雇ってくれる所はめったにないけどな。
この前の金は剣の闘いで優賞してもらったんだ。」
「剣の闘い…!!
……そういうのは私には無理ですよね。」
「そういや、あんたは、今までどんな仕事をしてたんだ?」
「そ、それが記憶がなくて…」
「そうか…それは困ったもんだな。」
「で、でも、普通の人間に出来る事なら、多分、出来ると思うのです。
次の町に行ったら、早速仕事を探してみます。」
「そうだな。
俺もこのあたりじゃあ、俺の悪名もそれほど知られてないと思うんだ。
知られてさえなけりゃ雇ってくれる所もあると思う。
一緒に頑張ろうぜ!」
「はいっ!」
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