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Angel's Ring
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「キャリーさん、みつかりました!
弟さんの手掛かりが早速みつかりましたよ~!」
キャリーと瑠璃石の気まずい空気を破るように、ウィンクルが部屋に駆けこんで来た。
「何ですって?」
「今、宿屋の主人に聞いたんですが、弟さんらしき方とファビアンがこの町に来たそうなんです。」
「何?弟はやっぱりまだその貧乏神だか疫病神だかの男と一緒にいるのですか!」
「そのようですね、それで、弟さん達は実はこの町で…」
ウィンクルは、宿屋の主人から聞いて来た話をキャリーに伝えた。
この町の者たちがさらわれ、それを救ったのがディディエとファビアンだったということ。
皆をさらったのは小人達で、それは誤解から発生したことだったのだが、小人と町の者達の誤解を解いたのもディディエとファビアンだということを…
「弟がそんなことを…?!」
(信じられん…
強盗は捕まえる、小人から町の者を救う…
あのおっちょこちょいのディディエが?
しかも、今の奴は何の力もないはず…なのに、なぜ…?)
「キャリーさんの弟さんは素晴らしい方のようですね。
ただ…」
「何かあるんですか?」
「い…いえ…
なんでもありません。
きっと、根も葉もないただの噂なんですから…」
ウィンクルは、キャリーから視線を逸らせた。
「何なんです?
おっしゃって下さい!
噂でも何でも良いので、教えて下さい!」
「そうですかぁ…
キャリーさん、お気を悪くなさらないで下さいね。
あくまでもただの噂なんですから。
あのですね…小人達はこの町の至る所に、異空間へ通じる呪文を書き散らしたのだそうです。
その上を踏んだものは皆、異空間へ飛ばされました。
ところが、弟さんとファビアンだけは飛ばされなかったそうなんです。
それは、弟さん達と小人達がグルだったからではないのか?という噂です。」
「弟と小人がグル?
もしもそうなら、弟は何のために?」
「人間に怒っていた小人が弟さん達を雇い、石のことを気付かせるための芝居だったんじゃなかったのかって…
弟さん達は、きっと小人達からたんまりお礼をもらったんだろうって…」
「そんな……」
(奴は金に執着をもつようなタイプではない…とてもそういうことをするとは思えないのだが…)
弟さんの手掛かりが早速みつかりましたよ~!」
キャリーと瑠璃石の気まずい空気を破るように、ウィンクルが部屋に駆けこんで来た。
「何ですって?」
「今、宿屋の主人に聞いたんですが、弟さんらしき方とファビアンがこの町に来たそうなんです。」
「何?弟はやっぱりまだその貧乏神だか疫病神だかの男と一緒にいるのですか!」
「そのようですね、それで、弟さん達は実はこの町で…」
ウィンクルは、宿屋の主人から聞いて来た話をキャリーに伝えた。
この町の者たちがさらわれ、それを救ったのがディディエとファビアンだったということ。
皆をさらったのは小人達で、それは誤解から発生したことだったのだが、小人と町の者達の誤解を解いたのもディディエとファビアンだということを…
「弟がそんなことを…?!」
(信じられん…
強盗は捕まえる、小人から町の者を救う…
あのおっちょこちょいのディディエが?
しかも、今の奴は何の力もないはず…なのに、なぜ…?)
「キャリーさんの弟さんは素晴らしい方のようですね。
ただ…」
「何かあるんですか?」
「い…いえ…
なんでもありません。
きっと、根も葉もないただの噂なんですから…」
ウィンクルは、キャリーから視線を逸らせた。
「何なんです?
おっしゃって下さい!
噂でも何でも良いので、教えて下さい!」
「そうですかぁ…
キャリーさん、お気を悪くなさらないで下さいね。
あくまでもただの噂なんですから。
あのですね…小人達はこの町の至る所に、異空間へ通じる呪文を書き散らしたのだそうです。
その上を踏んだものは皆、異空間へ飛ばされました。
ところが、弟さんとファビアンだけは飛ばされなかったそうなんです。
それは、弟さん達と小人達がグルだったからではないのか?という噂です。」
「弟と小人がグル?
もしもそうなら、弟は何のために?」
「人間に怒っていた小人が弟さん達を雇い、石のことを気付かせるための芝居だったんじゃなかったのかって…
弟さん達は、きっと小人達からたんまりお礼をもらったんだろうって…」
「そんな……」
(奴は金に執着をもつようなタイプではない…とてもそういうことをするとは思えないのだが…)
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