Angel's Ring

ルカ(聖夜月ルカ)

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Angel's Ring

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「それと……」

「まだ何かあるんですか?」

「たいしたことではないのですが…
しかも、どうでも良いことなんですが…」

言いかけたものの、ウィンクルはなんだか歯切れの悪い話し方をしていた。



「何なんです?何でもおっしゃって下さい!」

「そうですか…キャリーさんには言いにくいんですが…
弟さんは、もしかしたらファビアンと良い仲なのではないかと…」

「えぇぇぇぇ~~~っ!」

「なんでもお二人はまるで恋人同士のように仲が良かったそうで…
酒場でもいちゃいちゃされてたようですよ。」

「い…いちゃいちゃ…?!」



(ば、ば、ばかな…
では、ディディエは人間の男に恋をして、それで一緒に旅をしているというのか?
と、いうことは……もしかしたら、もう金のわっかを探す気もなくし、天界へ帰ることも忘れて、これからはその男と地上で暮らしていくつもりになってるのか…?!)

キャリーの拳がわなわなと震える。



「キャリーさん、大丈夫ですか?
顔色が真っ青ですよ!」

「だ…大丈夫です…」

「僕が考えるに、弟さんはファビアンに騙されているのではないかと…」

「騙す…?
……それでは、弟は、ファビアンに金を貢ぐために小人と手を組んで町の人を…そういうことですか?!」

ウィンクルは黙って頷いた。



(そうか…
それならあり得る!
あいつは馬鹿が付く程純粋な奴だから、惚れた男がそうしろと言ったら、迷わずにやってしまうようなところがある。
好きな者を疑うことが出来ないのだ…
奴は天使なのだから、小人の姿が見えるのも当然だし…
あぁ、なんてことだ…
あの馬鹿…どこまで私に面倒をかけたら気が済むんだ…)



「キャリーさん、本当に大丈夫ですか?」

「ウィンクルさん、すみません…
私、少し休ませていただきます…」

「僕もついてましょうか?」

「いえ…少し横になれば大丈夫ですから…」

「そうですか…
では、僕は引き続き、弟さんのことを調べて来ます。」

ウィンクルは部屋を出て行き、キャリーはベッドに身体を沈めた。
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