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Angel's Ring
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「いや、きっとなんとかなる!」
ファビアンさんが突然大きな声をあげらたので、私とおばあさんは驚いてファビアンさんをみつめました。
「な、そうだろ?
あんたはものすごく運が良いんだから…きっと、出口がみつけられると思わないか?
いや、出口でなくて良いんだ!
あそこが出口のない森だとしても入れるからには入口はあるってことだ。
だったら、その入り口から出たら良いんじゃないのか?」
屁理屈のような馬鹿馬鹿しい話でしたが、言われてみると確かにそんな気がして来ました。
考えてみればファビアンさんの言われる通りです。
でも、そんな単純な方法で本当に出て来れるのだろうかという疑問も同時にわきあがり、私は返事に困り黙ったままでいました。
「そうだ!
長い紐を用意して、それを外で婆さんに持っててもらったらどうだろう?!
俺達は、その紐を辿ってまた出て来るんだ!」
ファビアンさんの突拍子もない提案はなおも続きました。
「……長い…紐…」
お婆さんはファビアンさんの言葉を口の中で繰り返していました。
「…ほ、本当に行って来てくれるのか?!」
「え……?」
「本当に、アーネストを探して来てくれるのか?」
お婆さんは、いきなりファビアンさんにすがりつき、そう問い掛けました。
「任せとけって!
こいつはな、とにかく運が良い奴なんだ!
俺は運は悪いがちょっとした魔法と剣が使えるから、少しはそれも役に立つと思うぜ!」
「ありがとう…!
本当にありがとう!!」
お婆さんは、涙を流して喜んで下さいました。
「おぉ、こうしてはおれん!
長い紐を作らなくてはな…!」
「そうだな、俺達も手伝うぜ!」
私達はその晩、お婆さんの家にあるいろいろな生地を切り裂いてはそれを繋いで紐を作りました。
そして、次の朝には長い長い紐が出来上がったのです。
「じゃあ、行って来るから、待っててくれよ!」
「アーネストさんが無事みつかるように祈ってて下さいね!」
「あぁ、気を付けてな。
危ないと思ったら、すぐに戻って来るんじゃぞ。」
私達は、ついに出口のない森に踏み込みました。
ファビアンさんが突然大きな声をあげらたので、私とおばあさんは驚いてファビアンさんをみつめました。
「な、そうだろ?
あんたはものすごく運が良いんだから…きっと、出口がみつけられると思わないか?
いや、出口でなくて良いんだ!
あそこが出口のない森だとしても入れるからには入口はあるってことだ。
だったら、その入り口から出たら良いんじゃないのか?」
屁理屈のような馬鹿馬鹿しい話でしたが、言われてみると確かにそんな気がして来ました。
考えてみればファビアンさんの言われる通りです。
でも、そんな単純な方法で本当に出て来れるのだろうかという疑問も同時にわきあがり、私は返事に困り黙ったままでいました。
「そうだ!
長い紐を用意して、それを外で婆さんに持っててもらったらどうだろう?!
俺達は、その紐を辿ってまた出て来るんだ!」
ファビアンさんの突拍子もない提案はなおも続きました。
「……長い…紐…」
お婆さんはファビアンさんの言葉を口の中で繰り返していました。
「…ほ、本当に行って来てくれるのか?!」
「え……?」
「本当に、アーネストを探して来てくれるのか?」
お婆さんは、いきなりファビアンさんにすがりつき、そう問い掛けました。
「任せとけって!
こいつはな、とにかく運が良い奴なんだ!
俺は運は悪いがちょっとした魔法と剣が使えるから、少しはそれも役に立つと思うぜ!」
「ありがとう…!
本当にありがとう!!」
お婆さんは、涙を流して喜んで下さいました。
「おぉ、こうしてはおれん!
長い紐を作らなくてはな…!」
「そうだな、俺達も手伝うぜ!」
私達はその晩、お婆さんの家にあるいろいろな生地を切り裂いてはそれを繋いで紐を作りました。
そして、次の朝には長い長い紐が出来上がったのです。
「じゃあ、行って来るから、待っててくれよ!」
「アーネストさんが無事みつかるように祈ってて下さいね!」
「あぁ、気を付けてな。
危ないと思ったら、すぐに戻って来るんじゃぞ。」
私達は、ついに出口のない森に踏み込みました。
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