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運命の出会い
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その後、フリードマンは風の噂でマックスがあの宝石を手放したということを聞いた。
それからも、リュタンの黒い宝石「暗闇に眠る星」は人の手を転々と渡り歩き、いつの間にか数年の時が流れた。
*
「これは、ジェローム様、お目にかかれて光栄です。」
「今日は何用だ?」
愛想を振り撒く商人に、ジェロームは面倒臭そうに素っ気無い言葉を投げかけた。
「実は、本日はジェローム様にお買い上げいただきたい宝石がございまして…」
「宝石はもう飽きた…
それとも、何か特別のものなのか?」
「ええ、そりゃあもう!
なんといっても、リュタンの宝石なのですから。」
「……あぁ、それなら聞いたことがある。
持ち主が次から次に変わっているというものだろう?
気味の悪い宝石だとは聞いているが、特に死人が出たというわけでもない。
私は今まで何人もの持ち主の血をすすってきた呪いの宝石をいくつも所有している。
ただ、薄気味の悪い妖精の宝石というだけではそれほど興味をそそられんな。」
「そんな…冷たい事を…ジェローム様…
見るだけでけっこうですから、どうかお願いします。
そりゃあもう美しい闇のような黒でして…」
ジェロームが返事をする前に、商人は小さな箱を取り出し、その蓋を開けてジェロームの前に差し出した。
その瞬間、宝石を見つめるジェロームの表情が変わった。
「いくらだ?」
「え…?」
「この宝石の値段を聞いているのだ。」
「は、はい!それでしたら…」
商人は、宝石の値段を小声で囁いた。
ジェロームは使用人を呼びつけ、商人に金を支払うように命じた。
「あ…ありがとうございます!ジェローム様!」
金を受け取った商人は、満足した顔で部屋を出て行った。
(馬鹿共めが…
こんな面白いものに、誰も気付かぬとはな…)
ジェロームは、手の平に乗せた宝石を愛しそうに頬ずりをする。
(……愉しいことが起こりそうだ…)
それからも、リュタンの黒い宝石「暗闇に眠る星」は人の手を転々と渡り歩き、いつの間にか数年の時が流れた。
*
「これは、ジェローム様、お目にかかれて光栄です。」
「今日は何用だ?」
愛想を振り撒く商人に、ジェロームは面倒臭そうに素っ気無い言葉を投げかけた。
「実は、本日はジェローム様にお買い上げいただきたい宝石がございまして…」
「宝石はもう飽きた…
それとも、何か特別のものなのか?」
「ええ、そりゃあもう!
なんといっても、リュタンの宝石なのですから。」
「……あぁ、それなら聞いたことがある。
持ち主が次から次に変わっているというものだろう?
気味の悪い宝石だとは聞いているが、特に死人が出たというわけでもない。
私は今まで何人もの持ち主の血をすすってきた呪いの宝石をいくつも所有している。
ただ、薄気味の悪い妖精の宝石というだけではそれほど興味をそそられんな。」
「そんな…冷たい事を…ジェローム様…
見るだけでけっこうですから、どうかお願いします。
そりゃあもう美しい闇のような黒でして…」
ジェロームが返事をする前に、商人は小さな箱を取り出し、その蓋を開けてジェロームの前に差し出した。
その瞬間、宝石を見つめるジェロームの表情が変わった。
「いくらだ?」
「え…?」
「この宝石の値段を聞いているのだ。」
「は、はい!それでしたら…」
商人は、宝石の値段を小声で囁いた。
ジェロームは使用人を呼びつけ、商人に金を支払うように命じた。
「あ…ありがとうございます!ジェローム様!」
金を受け取った商人は、満足した顔で部屋を出て行った。
(馬鹿共めが…
こんな面白いものに、誰も気付かぬとはな…)
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(……愉しいことが起こりそうだ…)
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