深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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「話はわかった。
とにかく、そのオルジェスって奴を探せば良いんだな。
……しかし、悪魔と人間の間に出来た子…しかも、女の悪魔が産んだ人間の子なんて初めてだ。
物好きな奴もいたもんだな。
で、そいつの容貌はどんな感じなんだ?」

ゾルファは手帳のようなものを取り出し、アズラエルの言ったことを書き留めていた。



「年は18。
人間の18よりは多少大人びて見えるようだ。
体格は長身で、細目の筋肉質だということだ。
顔は、母親そっくりだということだったから、整った顔立ちだと思う。」

「思う…って、あんたは会ったことないのか?」

「あぁ、知人の息子なのでな。」

「知人…?母親の方か?」

「いや…オルジェスの母親はすでにこの世にはおらん。
父親も身体を壊していて、自分で探すことが出来ないのだ。」

「なるほどな…そういうことか、わかったぜ。
ところで、報酬の方はなにをくれる?」

「……これを…」

アズラエルの差し出した宝石を見て、ゾルファの顔色が変わった。



「これは、もしかしたら妖精の宝石じゃないのか?!」

「その通りだ。
無事、オルジェスを見つけてくれれば、おまえにこれをやる。」

「本当か?本当にこれをくれるんだな?!」

「あぁ、おまえがオルジェスを探してくれたら、これはおまえにやろう。
無理を言ってすまないが、なるべく早い方が助かる。」

「わかった。
今、抱えてる仕事はいくつかあるが、一番にそいつを探そう。
その代わり、その宝石は絶対にくれよ。」

「心配するな…そんなことで騙したりはしない。」

「まぁ、あんたのことは信用してるがな。
じゃあ、数日、待っててくれ。
必ず、見つけ出すから。
それと、もう少しそいつのことを詳しく話してもらおうか。」

アズラエルとゾルファの話し合いは、明け方近くまで続いた。







「オルジェス、みつかるかな?」

「あぁ、ゾルファならきっとやってくれるさ。
私の方でも、伝手を尋ねてみよう。」

「……どんな息子になってるんだろうな…」

「さぁな…
だが、きっと、良い子に育ってるさ…
早くトレルと和解してほしいものだな。」

アズラエルのその言葉に、リンクは黙って頷いた。

 
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