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さらなる復讐
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「奴は、母親が悪魔だと知ったこと、そのことを俺が隠していたことで俺を恨んでるんだ。
そして、スィーク・レノで俺がエルスールの亡骸をそのままにして姿をくらましたことを知って、その憎しみはさらに大きくなったんだろう…」
「だけど…あの場合は仕方なかったじゃないか!」
「リンク、俺が、エルスールをそのままにして逃げたことに違いはない。
今更、そのことを言い訳する気もないさ。
自分の母親が夫に見殺しにされ人々の晒し者にされたと知れば、誰だって恨むさ。」
トレルの瞳がじんわりと涙で潤む。
「それで……その後、オルジェスは?」
「オルジェスもルークもまったく気配がない。
どこかに潜んでいるのか、それとももうここにはいないのかも、皆目わからん。」
「ルークも一緒に来たのか?」
「ルークは俺をおびき出す役目だったようだ。
その隙にオルジェスがトレルを…」
「そうか…二人はやはりつるんでるんだな。
それで……金髪の青年は見なかったか?」
「金髪の青年?
あぁ、オルジェスと行動を共にしてるという奴だな。
ここ数日、オルジェスとルークの行方を探してたんだが、残念ながら二人を見かけたと言う者さえいなかった。
その男も、何か関係があるのか?」
「……それはまだわからん。
その男が犯行現場にいたことはないようだが、オルジェスの身近にはいるようなのだ。
私は、ここへ来る前に、もう一度、ローリーがみつかった町に立ち寄り話を聞いて来たのだが、金髪の美青年をその頃みかけたという者がいた。
町の娼婦でな、オルジェスらしき男と一緒に店に遊びに来たと言っていた。」
「そうか…そいつが、オルジェスと行動を共にしていることは間違いなさそうだな。
もしかしたら、オルジェスのやってることを知っているのかもしれないが、直接手を貸すようなことはしてないんだろう?
あのくらいの年代の者達は、そういう秘密を共有することが友情の証のように思いこむことが多い。
そんな所じゃないか?
それとも、あんたはそいつに何か感じるのか?」
「……それは…」
「あ……!」
アズラエルが言葉を言いかけた時、ランディが膝を叩いた。
そして、スィーク・レノで俺がエルスールの亡骸をそのままにして姿をくらましたことを知って、その憎しみはさらに大きくなったんだろう…」
「だけど…あの場合は仕方なかったじゃないか!」
「リンク、俺が、エルスールをそのままにして逃げたことに違いはない。
今更、そのことを言い訳する気もないさ。
自分の母親が夫に見殺しにされ人々の晒し者にされたと知れば、誰だって恨むさ。」
トレルの瞳がじんわりと涙で潤む。
「それで……その後、オルジェスは?」
「オルジェスもルークもまったく気配がない。
どこかに潜んでいるのか、それとももうここにはいないのかも、皆目わからん。」
「ルークも一緒に来たのか?」
「ルークは俺をおびき出す役目だったようだ。
その隙にオルジェスがトレルを…」
「そうか…二人はやはりつるんでるんだな。
それで……金髪の青年は見なかったか?」
「金髪の青年?
あぁ、オルジェスと行動を共にしてるという奴だな。
ここ数日、オルジェスとルークの行方を探してたんだが、残念ながら二人を見かけたと言う者さえいなかった。
その男も、何か関係があるのか?」
「……それはまだわからん。
その男が犯行現場にいたことはないようだが、オルジェスの身近にはいるようなのだ。
私は、ここへ来る前に、もう一度、ローリーがみつかった町に立ち寄り話を聞いて来たのだが、金髪の美青年をその頃みかけたという者がいた。
町の娼婦でな、オルジェスらしき男と一緒に店に遊びに来たと言っていた。」
「そうか…そいつが、オルジェスと行動を共にしていることは間違いなさそうだな。
もしかしたら、オルジェスのやってることを知っているのかもしれないが、直接手を貸すようなことはしてないんだろう?
あのくらいの年代の者達は、そういう秘密を共有することが友情の証のように思いこむことが多い。
そんな所じゃないか?
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