184 / 355
さらなる復讐
50
しおりを挟む
「それで、ルーク…それから、どうしたんだ?
リンクとアルグは殺ったのか?」
ベルナールのその問いに、ルークは悲しそうに目を伏せ、頭を振った。
「し、しくじったのか!」
「そうじゃないよ…」
興奮した様子のオルジェスに、ルークは静かに目を向ける。
「リンクとアルグはアズラエルって悪魔と一緒に、村を出てるらしいんだ。
だからいなかった。」
「そうか…アズラエルと……
リンク達、命拾いをしたな…
ルーク、それからどうしたんだ?」
「言われた通り、夜中に火を点けたよ。
ティンガっていう村長の家の隣に、人間が来た時用の家っていうのがあって、そこと村長の家の物置に点けて来た。」
ルークの言葉に、ベルナールはにっこりと微笑んだ。
「そうか、やるべきことはやれたんだな。
それで、ルーク…村にはどのくらいの損失を与えることが出来たんだ?」
「そこまではわからない…火を点けた後は、とにかく慌てて逃げたから…」
それを聞いて口を開かないベルナールに、オルジェスが焦りを感じ、話し始める。
「だ、だけど、ルークは言われたことをちゃんとやれたんだ。
リンクとアルグを殺れなかったのは、いなかったんだから仕方のないことだろ。
だから、今回の試験は合格だよな?」
すがるような視線でみつめるオルジェスに、ベルナールは失笑する。
「……本来なら火を点けた後のことも確かめて欲しい所だが……おまえにそこまで言うのは酷だな。
ルーク…よくやった。
今回のことは、まぁ合格と言えるだろうな。」
「そ、それじゃあ、ベルナール!
今後もルークと一緒にいられるんだな!?」
「……今の所はな……」
「わかってるさ!
これから、俺がこいつをもっと強い男に鍛え上げる!
もちろん、俺自身ももっと強くなる!
あんたには絶対に迷惑はかけない!」
拳を握り締め、そう言い放ったオルジェスの身体からは、なにか熱いものがほとばしるようだった。
「よし、オルジェス。
では、明日、様子を見に小人の村の近くまで出向いてみよう。
……今度は馬車ではないぞ…」
「わかってるよ。」
リンクとアルグは殺ったのか?」
ベルナールのその問いに、ルークは悲しそうに目を伏せ、頭を振った。
「し、しくじったのか!」
「そうじゃないよ…」
興奮した様子のオルジェスに、ルークは静かに目を向ける。
「リンクとアルグはアズラエルって悪魔と一緒に、村を出てるらしいんだ。
だからいなかった。」
「そうか…アズラエルと……
リンク達、命拾いをしたな…
ルーク、それからどうしたんだ?」
「言われた通り、夜中に火を点けたよ。
ティンガっていう村長の家の隣に、人間が来た時用の家っていうのがあって、そこと村長の家の物置に点けて来た。」
ルークの言葉に、ベルナールはにっこりと微笑んだ。
「そうか、やるべきことはやれたんだな。
それで、ルーク…村にはどのくらいの損失を与えることが出来たんだ?」
「そこまではわからない…火を点けた後は、とにかく慌てて逃げたから…」
それを聞いて口を開かないベルナールに、オルジェスが焦りを感じ、話し始める。
「だ、だけど、ルークは言われたことをちゃんとやれたんだ。
リンクとアルグを殺れなかったのは、いなかったんだから仕方のないことだろ。
だから、今回の試験は合格だよな?」
すがるような視線でみつめるオルジェスに、ベルナールは失笑する。
「……本来なら火を点けた後のことも確かめて欲しい所だが……おまえにそこまで言うのは酷だな。
ルーク…よくやった。
今回のことは、まぁ合格と言えるだろうな。」
「そ、それじゃあ、ベルナール!
今後もルークと一緒にいられるんだな!?」
「……今の所はな……」
「わかってるさ!
これから、俺がこいつをもっと強い男に鍛え上げる!
もちろん、俺自身ももっと強くなる!
あんたには絶対に迷惑はかけない!」
拳を握り締め、そう言い放ったオルジェスの身体からは、なにか熱いものがほとばしるようだった。
「よし、オルジェス。
では、明日、様子を見に小人の村の近くまで出向いてみよう。
……今度は馬車ではないぞ…」
「わかってるよ。」
0
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
王子よ、貴方が責任取りなさい
天冨 七緒
恋愛
「聖女の補佐をしてくれないか?」
王子自ら辺境まで訪れ、頭を下げる。
それほど国は、切羽詰まった状況なのだろう。
だけど、私の答えは……
皆さんに知ってほしい。
今代の聖女がどんな人物なのか。
それを知った上で、私の決断は間違いだったのか判断してほしい。
ワケあり公子は諦めない
豊口楽々亭
ファンタジー
精霊の加護により平和が守られている、エスメラルダ公国。
この国の公爵家の娘、ローゼリンド公女がある日行方不明になった。
大公子であるヘリオスとの婚約式を控えた妹のために、双子で瓜二つの兄である公子ジークヴァルトが身代わりになることに!?
妹になり代わったまま、幼馴染みのフロレンスと過ごすうち、彼女に惹かれていくジークヴァルト。
そんなある日、ローゼリンドが亡骸となって発見されて……───最愛の妹の死から始まる、死に戻りの物語!!
※なろう、カクヨムでも掲載しております。
シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣
織部
ファンタジー
ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。
背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。
母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。
セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。
彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。
セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。
「セラ、ウミ」
「ええ、そうよ。海」
ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します!
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる