深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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復讐の連鎖

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 「このあたりでは何事もないようだな。
ってことは、燃やされたのは教会だけか……
ランディ……どう思う?」

 「どうって……俺にはもう何がなんだかわからないよ。
 今でもルーク達のやったことが信じられないくらいだ。
それで……これからどうするつもりなんだ?
もっと先の町も探してみるのか?」

 「そうだなぁ…」

 腕を組んで考えこむトレルの代わりに、アズラエルが口を開いた。



 「とりあえず、ここにいても仕方がないのではないか?
かといって、なにかあてがあるわけでもない。
 謝罪のこともあることだし、リュタンと連絡を取ってみようと思うのだが、どうだ?」

 二人には特に考えもなかったため、アズラエルの提案に黙って頷いた。

ユフィルの町を出たアズラエルとランディは、まずゴードの町を訪れ、火事のこと、そしてオルジェスとルークのことを聞いて回ったが、最近、火事が起こったということもなければ、オルジェスやルークらしき少年の姿を見かけた者もいなかった。
 再びユフィルの町でトレルと落ち合った
二人は、今度は逆方向のホープシーを目指したが、そこでも変わったことは何もないということだった。



 「もしかしたら、リュタンの屋敷と教会を燃やして気が晴れたってこともあるんじゃないか?」

 「……残念ながらあいつはそんな単純な奴じゃない。
エルスールはとても執念深い女だった…だから、オルジェスも…」

 「なぁ、あんた…息子のことをそんな風に言うのはやめろよ。
オルジェスのことが可愛くないのか!
あいつはあんたの血を分けた実の息子だろう?」

 「可愛いとか可愛くないとか、そういう次元の問題じゃない!
オルジェスとルークがやったことをわかっているのか!?」

 「そ…それは……
 ……だけど……!」

アズラエルの大きな手が、何かを話しかけたランディの肩を優しく叩く。
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