深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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復讐の連鎖

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「ルーク…確かにルキティアは強い。
だが、私はあいつを信じている。
もちろん、あいつがそれなりの酷い目に遭わされることは最初からわかっていたが、奴は死にはしない。
いや…その程度のことで死んでしまうようでは、今後の復讐が成し遂げられるわけはないのだ。」

 「そ…そんな危険な女の所にオルジェスを行かせるなんて……!
ベルナール!……ルキティアはどこにいるの!!」

 「ルーク…おまえがそれを知った所で、何の手助けにもならん。」

 「いやだ!僕は、オルジェスを助けに行く!!」

 「ルーク!」

 部屋を出ようとするルークを制し、乾いた音を立ててベルナールの手がルークの頬を打った。



 「落ちつけ、ルーク。
ルキティアはおまえごとき人間が適う相手ではない。」

 「だけど…!!」

ベルナールをじっとみつめるルークの瞳には、うっすらと涙が浮かんでいた。



 「……私が見てくる。
だから心配するな。
おまえは、おまえのやるべきことをやっていれば良いのだ。
 夜中には戻るから女のことはちゃんとすませておけ。
そうすれば、今回の勝負はおまえの勝ちだ。
さぁ、そろそろ出掛けたらどうなんだ?
ちょうど出掛ける所だったのだろう?」

ルークは唇を噛み締め、ゆっくりと頷いた。



 「大丈夫だ、ルーク。
 何事かあれば、離れていても私には必ずわかる。
……なんせ、私達は兄弟なのだからな。
 奴は無事だ。」

 「本当だね?オルジェスは本当に大丈夫なんだね?!」

 「あぁ、もちろんだ。
だから、早く行け。
 私も、行って来るからな。」

ルークは大きく頷くと、手を振りながら部屋を出た。



 (まったく単純な男だ…
それにしても、オルジェスの奴…まさか、本当に死んではおらんだろうな…
ここで死なれては、これから先がつまらなくなるのだが…)

ベルナールの姿は、空気の中に掻き消えた… 
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