深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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復讐の連鎖

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「オルジェス…出来る事ならおまえにこんな辛い現実は見せたくなかった。
 私達はまるで呪いにでもかけられているようだな…
おまえの初めて愛した女が、トレルに取られてしまうなんて…悪夢以外の何者でもない…
可哀想なオルジェス…こんなことなら、ルキティアと知り合わなければ良かった。
 私があんなつまらない勝負をさせたばっかりに……」

ベルナールの熱い涙が、オルジェスの頬に伝わった。



 「ベルナール、あんたのせいじゃない!
 俺は……俺は、こういうことになって感謝してるぜ。
これは、俺達があの男に大きなダメージを与えるために天が与えてくれたチャンスだ!」

 「オルジェス…無理をするな。
いやならやらなくて良いのだぞ…」

 「俺のことを馬鹿にするなよ!
 俺は、こんなことなんとも思っちゃいない!
ルキティアの心臓を楽しみにしていてくれ!」

オルジェスは、片目をつぶりベルナールの肩を叩くと、そのまま部屋に戻っていった。



 (……あぁ、楽しみにしているよ…)

ベルナールは、込みあがる笑いを
堪えながら、頬の涙をそっと拭った。



 「ルーク!」

 次にベルナールはルークを呼びつけ、これからの計画を話し指示を与える。



 「おまえは、トレルを見張っていてくれ。
 万一、縄が解けるようなことがあってはまずいからな。
そして…もしも、オルジェスが最後の段階で躊躇したら…おまえが代わりにルキティアを殺るのだ。」

そう言って、ベルナールはルークに短刀を手渡した。
ルークは、何かを考えるように受け取った短刀をじっとみつめる。



 「頼んだぞ、ルーク…」

ベルナールは、ルークの肩に手を置いた。
ルークは、不敵な笑みを浮かべ、ベルナールに向かって深く頷いた。 
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