78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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折れた杖

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 「へぇ、ロージックからか…そんな遠い所からここに来るとは、あんたら相当な変わり者だな。」

 「キーファが自分の故郷をぜひ見せたいって言うから…な?」

 「う、うん、まぁ、そんなところだ。」



 結局、何度やっても、アレクもウォルトも遠くまでは飛べなかった。
 諦めて家路に着いた五人だったが、キーファの家までは遠く、とてもじゃないが、その日のうちにはたどり着けそうになかった。
 空腹を抱えた五人は、夜遅くまで歩き続け、ようやくキーファの友人の家に辿り着いた。



 「ま、たいしたものはないが、けっこう良い所だからゆっくりしていってくれよ。
 良かったら、明日、釣りにでも行くか?」

 「釣りか…良いな。
な、ダニエル、連れてってもらおうぜ!」

 「う、うん、そうだね。」

キーファの友人・サンダーはたいそう気さくな男で、初対面の五人とも臆することなく、酒を酌み交わした。
アレクやウォルトは、転移出来なくなったことに大きな不安を感じながらも、その気持ちをひた隠し、いつもと同じように陽気に酒を飲んだ。



 「しかし、なんだってこんな時間にこんなとこまで来たんだ?」

 「え?そ、それは…」

 立ち入ってはならない禁忌の場所へ来たとは言えないキーファは、言葉に詰まり、落ち着かない視線を男達の方に泳がせた。



 「そ、それはだな、この国は小さな島みたいだから、この島の周囲がどのくらいあるのか、歩いてみようって話になって…」

 「あ、あぁ、そうなんだ。
だけど、思ってたより広そうだし、途中で飽きて戻りかけてたところだったんだ。」

 「なんだって!?相変わらずつまらないことしてるんだな、おまえは…」

キーファは、照れくさそうに微笑み、頭をかく。
マウリッツ達も、作り笑いを浮かべ、ウォルトの咄嗟の嘘に加担した。



 *



 「サンダー、それじゃあ、近いうちにまた来るから、その時はまたよろしく頼むな!」

 「あぁ、楽しみに待ってるからな!」



 次の日の朝、五人はサンダーの家を後にした。

 
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