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side カンナ
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「カンナ…もうじき、オルリアンだぞ。」
「は、はい。」
ラドリアの花を見た日から二日後、私達はようやくオルリアンに戻った。
帰りは、乗り合い馬車に乗り、がたごとと揺れる馬車の中で、私はいつの間にか眠ってた。
何か…とても楽しい夢を見ていたような気がする。
起きたら、何も覚えてなかったけど…
まさか、この旅行自体が夢だった…なんてことはないよね?
それはあまりに悲しすぎる。
夢なら覚めないで。
まだぼんやりした頭でうとうとしていたら、そのうち、馬車は止まり…
「カンナ…降りるぞ。」
「はい。」
私は、アルバートさんの後に続いた。
馬車を降りたら、そこは見慣れたオルリアンの城下町。
良かった…夢じゃなかったんだって、ほっとした。
それと同時に、大きなあくびが出た。
歩いてる人たちの何人かが、目ざとく馬車から降りたアルバートさんをみつけて、お辞儀する。
そうだったね…アルバートさんは、オルリアンの王子様なんだよね。
その現実を目の当たりにするのが、ちょっと辛い。
「カンナ…疲れただろう?」
「いえ、僕は大丈夫です。」
「そうか。とにかく、まずは城へ戻ろう。」
そうなんだよね。
王子様の住まいはお城…
そんな言葉にも、少し気が滅入った。
「カンナ…もうじき、オルリアンだぞ。」
「は、はい。」
ラドリアの花を見た日から二日後、私達はようやくオルリアンに戻った。
帰りは、乗り合い馬車に乗り、がたごとと揺れる馬車の中で、私はいつの間にか眠ってた。
何か…とても楽しい夢を見ていたような気がする。
起きたら、何も覚えてなかったけど…
まさか、この旅行自体が夢だった…なんてことはないよね?
それはあまりに悲しすぎる。
夢なら覚めないで。
まだぼんやりした頭でうとうとしていたら、そのうち、馬車は止まり…
「カンナ…降りるぞ。」
「はい。」
私は、アルバートさんの後に続いた。
馬車を降りたら、そこは見慣れたオルリアンの城下町。
良かった…夢じゃなかったんだって、ほっとした。
それと同時に、大きなあくびが出た。
歩いてる人たちの何人かが、目ざとく馬車から降りたアルバートさんをみつけて、お辞儀する。
そうだったね…アルバートさんは、オルリアンの王子様なんだよね。
その現実を目の当たりにするのが、ちょっと辛い。
「カンナ…疲れただろう?」
「いえ、僕は大丈夫です。」
「そうか。とにかく、まずは城へ戻ろう。」
そうなんだよね。
王子様の住まいはお城…
そんな言葉にも、少し気が滅入った。
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