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scene 11
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ひとしきり泣いて疲れたケイトに毛布をかけてやったのは、夜が明ける少し前のこと。
エルスールが代わりにルシファーの様子を見ていた。
と、その時。
(なんだ…………!?)
眠っているルシファーの体が、突如見たこともない青い光に包み込まれていく。
(何だ、この光は…!!)
次第に強さを増していく光に、目を開けていられなくなる。
やがて部屋全体に広がった時、彼女の背筋にぞくりとする寒気が走った。
それは今までに感じたことのない、不思議な感覚…。
エルスールは瞼の裏に光を感じなくなって、そっと目を開く。
「おねえちゃん…」
小さな可愛らしい声が聞こえた。
「ルシファー!?」
今まで眠っていたはずの子供が、普段と変わりない顔でこちらを見ている。
いや、同じなのは表情と雰囲気だけ。
見た目が違っていた。
そのあまりにも違いすぎる外見に、さすがの彼女も唖然とする。
「おねえちゃん…ぼく、寝てる間に体が大きくなったみたい…」
すっかり丈の短くなった窮屈な寝着に、ルシファーは恥ずかしそうに訴えたのだった。
エルスールが代わりにルシファーの様子を見ていた。
と、その時。
(なんだ…………!?)
眠っているルシファーの体が、突如見たこともない青い光に包み込まれていく。
(何だ、この光は…!!)
次第に強さを増していく光に、目を開けていられなくなる。
やがて部屋全体に広がった時、彼女の背筋にぞくりとする寒気が走った。
それは今までに感じたことのない、不思議な感覚…。
エルスールは瞼の裏に光を感じなくなって、そっと目を開く。
「おねえちゃん…」
小さな可愛らしい声が聞こえた。
「ルシファー!?」
今まで眠っていたはずの子供が、普段と変わりない顔でこちらを見ている。
いや、同じなのは表情と雰囲気だけ。
見た目が違っていた。
そのあまりにも違いすぎる外見に、さすがの彼女も唖然とする。
「おねえちゃん…ぼく、寝てる間に体が大きくなったみたい…」
すっかり丈の短くなった窮屈な寝着に、ルシファーは恥ずかしそうに訴えたのだった。
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