お題小説2

ルカ(聖夜月ルカ)

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003 : 障害と剣

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 「それで、リュック、どうだったんじゃ?マノンの店の手伝いは?」

 夕食の席で、ルイスがリュックに今日のことを尋ねた。



 「マノンさんの店は思ったより繁盛してるじゃないか。
 従業員達も良い人達だな。」

 「そうか、そうか。そりゃ良かった。
おかしな客はおらんかったか?」

 「あぁ、おかしな奴は一人もいなかったぜ。
 客は近所の店の者が多いみたいだな。
しかし、夕食や昼食の時の忙しさは相当なもんだぜ。
マノンさん、もう一人雇った方が良いんじゃないのか?」

 「やっぱり、そう思われますか?
 私も気になってたんですが、ケリーが大丈夫だって言うもんですから、つい…」

 「まぁ、ほんの何時間かの間だけだが、あれはきついと思うぜ。
 水曜と木曜は俺が行くから良いとしても他の日がな…」

リュックの声には実感がこもっていた。
 彼がそう言うからには同等に忙しいのだろう。



 「良かったら、私がお手伝いに行きましょうか?
 金曜と土曜は無理かもしれませんが、月曜と火曜は行けますよ。」

 「おぉ、良かったじゃないか、マノン!
ぜひ、クロワさんにお願いしたらええ。
 週に四日手伝ってもらったら、その子の仕事もずいぶんと楽になるんじゃないか?」

 「でも、そんなことお願いして大丈夫なんですか?クロワさん…」

 「ええ、薬売りの方はなんとでもなりますからまかせといて下さい!」

 今度はクロワまでもがマノンの店で働く事になった。
ルイスは、本当に私達の事を信頼してくれているようだ。
それが、彼の気まぐれだとしても、仕事を与えてくれただけではなく離れにまで住まわせてくれているおかげで、私達は現実にとても助かっている。
クロワがマノンの店を手伝うと言い出したのもそういう感謝の念があるからなのだろう。
こういう気持ちのやり取りが、信頼関係というものを築いていくのかもしれない。




 「マルタン、俺、ちょっと出かけて来るよ。」

 夕食が済んで離れに戻ると、リュックが唐突にそう言った。



 「どこに行くんだ?」

 「マノンさんの店だ。
いつも、マノンさんは夕食後に店に行って、後片付けやら明日の仕込みをしてるらしいんだ。
たいした仕事じゃないから来なくて良いって言われたけど、やっぱりちょっと行って来るよ。
すぐに戻るから。」

 「そうか、じゃあ、気を付けてな!」
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