お題小説2

ルカ(聖夜月ルカ)

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003 : 障害と剣

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 「あれっ?おかしいな…
マノンさんはもう着いてるはずなのに…」

 店の前に着いたリュックは、店の灯かりがついていないことを訝しく感じながら、裏口に回った。



ノブを回すとすんなりと扉は開いた。
 裏口の鍵はかかってはいなかったのだ。



 (やっぱり来てるんだな?
 一体、どうしたんだろう?
まさか、何かが…!?)

リュックは、音を立てないように気を付けながら扉を小さく開き、店の中に中へ身体を滑りこませた。



 (誰かいる…!)



 耳を澄ませていると、リュックの耳に男女の話し声のようなものが聞こえてきた。
 店の奥の方には小さな明かりが一つだけついていた。
その灯かりに照らされて、男女が抱き合うシルエットが浮かんでいる。
 男は体格が良いようで、女性よりも頭一つ分大きい。
 女性は、男性に取りすがって泣いているように感じられた。



 (なんだ、なんだ?
もしかして、マノンさん、恋人と逢引してるのか?!
 泣いてるみたいだが…まさか別れ話の最中とか…?
まずい時に来ちまったなぁ…)

そっとそこから出て行こうとした時、リュックの足が椅子にひっかかり、リュックは大きな音を立ててその場に倒れこんだ。



 「誰だ!!
マノン!灯かりを…!!」

 「はいっ!」

 「あ…、ま…待って…!」

マノンの差し出したランプの灯かりに、リュックの顔が照らし出される。



 「リュックさん!!」

 「あ…マノンさん、すまなかったな。
 何か手伝おうと思ったら、様子がおかしかったから、それで、俺…
マノンさん、その顔はどうしたんだ?泣いてたのか?
やっぱり何かあったのか?
あ……!!
あんたは、リカールじゃないか!!」

 「あなたは司会の…」

 「なんで、あんたがこんな所に…?」

 「リュックさん、なんでもないの。
リカールさんは…そう!リカールさんはうちに食事にいらっしゃってそれで…」

 「マノン…良いんだ…」

 「リカール…」

その場に気まずい沈黙が広がった。




 「なんか深い事情がありそうだな。
 良かったら、話を聞かせてくれよ。
いや…言いたくない話だったら良いんだぜ。」

そう言いながら、リュックはゆっくりと立ちあがった。



 「……そうですね。
これも何かの縁だ…聞いていただきましょう。」

 
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