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016 : 旅人は行く先を知らない
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「そ、そんなことがあったのか?!」
ブランドンとキャロルは、旅から帰って来た早々で疲れていただろうに、二人の身の上に起こったことを夜通しかけて話してくれた。
フランクリンとの偶然の出会いから始まったここまでの数奇な出来事は、何か見えない力によってもたらされたもののように私には思えた。
「きっと、こういうのを運命っていうんだろうな。
でも、本当に良かったな!
これからは親子仲良く暮らしていけるんだもんな!」
その言葉に、ブランドンは頬を染めて俯いた。
「そうですね。
ただ……まだ慣れてないので、これからはキャロルさんにどう接したら良いのかよくわからないんですが…」
「それは、私も同じです。
私は息子は死んだと思ってましたし、しかも、ブランドンさんがこんな立派になられてからの再会ですから…」
「そうだよなぁ…
二人は年もあんまり離れてないんだし、親子だってわかったからって、急に『お母さん』なんて呼べないよな。
ま、呼び方なんてどうだって良いじゃないか。
大事なのは気持ちなんだから。」
「リュックの言う通りですよ。
これから長い時間をかけて、その中で自然に呼び方が変わるなら変えていけば良いんじゃないですか?」
「そうですね。」
キャロルとブランドンは、顔を見合わせて微笑んだ。
二人はきっとこれからもうまくやっていくことだろう。
キャロルと家族との長年の確執も解消され、孤児院に寄付を申し出てくれているらしい。
そうなれば、これからの運営もさらに楽になるだろう。
この世の出来事というものは不思議な事に、悪いことも良いこともしばらく続く傾向があるように思える。
最初の不幸はまた新たな不幸を呼びこみ、坂道を転がるように落ちて行く者があるかと思えば、良いことが続く時には、ほんの何気ない偶然さえもが良い方向に結びついてしまう…
今のブランドンはまさにその後者の方だ。
それは、今までずっとステファンを育てながらフランクリンの屋敷を探し続けたことへの、神からの贈り物なのではないだろうか…
「そ、そんなことがあったのか?!」
ブランドンとキャロルは、旅から帰って来た早々で疲れていただろうに、二人の身の上に起こったことを夜通しかけて話してくれた。
フランクリンとの偶然の出会いから始まったここまでの数奇な出来事は、何か見えない力によってもたらされたもののように私には思えた。
「きっと、こういうのを運命っていうんだろうな。
でも、本当に良かったな!
これからは親子仲良く暮らしていけるんだもんな!」
その言葉に、ブランドンは頬を染めて俯いた。
「そうですね。
ただ……まだ慣れてないので、これからはキャロルさんにどう接したら良いのかよくわからないんですが…」
「それは、私も同じです。
私は息子は死んだと思ってましたし、しかも、ブランドンさんがこんな立派になられてからの再会ですから…」
「そうだよなぁ…
二人は年もあんまり離れてないんだし、親子だってわかったからって、急に『お母さん』なんて呼べないよな。
ま、呼び方なんてどうだって良いじゃないか。
大事なのは気持ちなんだから。」
「リュックの言う通りですよ。
これから長い時間をかけて、その中で自然に呼び方が変わるなら変えていけば良いんじゃないですか?」
「そうですね。」
キャロルとブランドンは、顔を見合わせて微笑んだ。
二人はきっとこれからもうまくやっていくことだろう。
キャロルと家族との長年の確執も解消され、孤児院に寄付を申し出てくれているらしい。
そうなれば、これからの運営もさらに楽になるだろう。
この世の出来事というものは不思議な事に、悪いことも良いこともしばらく続く傾向があるように思える。
最初の不幸はまた新たな不幸を呼びこみ、坂道を転がるように落ちて行く者があるかと思えば、良いことが続く時には、ほんの何気ない偶然さえもが良い方向に結びついてしまう…
今のブランドンはまさにその後者の方だ。
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