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020 : 荒野の花
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*
「クロワさん、また絶対に来てよ!絶対だよ!!」
ステファンが、クロワの身体に腕を回し、涙声で訴えた。
「もちろんよ。
必ずまた会いに来るから、ステファン、その日まで元気でいてね!」
ステファンの頭を優しくなでながら、そう言うクロワの瞳にもうっすらと涙が滲んでいた。
孤児院が正式に開院してから数日後、私達は、気にかかっていた雑用をすべて済ませ、ついに旅立ちの朝を迎えた。
ここでもまた思いがけず長居をしてしまった。
長くいるとその分、別れが辛くなる。
特に、ステファンのような小さな子に懐かれてしまったクロワの心中は身を切られるような想いだろう…
「ステファン、元気でね~!!」
クロワは何度も後ろを振り返りながら、ステファンの名を大きな声で呼んでいた。
*
「あぁ、こういう時が一番辛いな。
クロワさんも辛かっただろ…
俺なんかのために無理についてこなくても良かったんだぜ。
クロワさんはああいう所に落ちつくのが本当は一番良いのかもしれないな。」
「何を言ってるの。
ステファンには、ブランドンさんもシスター達も子供達もいるのよ。
私がいなくても大丈夫。
それに、きっとそのうち彼には優しいお母さんが出来るわよ。」
ブランドンは、近々正式にステファンを養子として迎えるとのことだった。
ブランドンは、そのことは前々から考えてはいたらしいのだが、身辺のことが落ちついたことでより具体的に考えられるようになったようだ。
キャロルもそのことには大賛成だった。
普通の親なら、まだ独身の息子に養子となると反対しそうなものだが、さすがに神の元に仕えるキャロルにはそのようなことはなかった。
「クロワさん、また絶対に来てよ!絶対だよ!!」
ステファンが、クロワの身体に腕を回し、涙声で訴えた。
「もちろんよ。
必ずまた会いに来るから、ステファン、その日まで元気でいてね!」
ステファンの頭を優しくなでながら、そう言うクロワの瞳にもうっすらと涙が滲んでいた。
孤児院が正式に開院してから数日後、私達は、気にかかっていた雑用をすべて済ませ、ついに旅立ちの朝を迎えた。
ここでもまた思いがけず長居をしてしまった。
長くいるとその分、別れが辛くなる。
特に、ステファンのような小さな子に懐かれてしまったクロワの心中は身を切られるような想いだろう…
「ステファン、元気でね~!!」
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