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063 : 声にならない
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「マーフィ、そんなに飛ばしちゃ町に着く前にへたばるぜ。」
「でも、カトリーヌのことが心配で……」
「その気持ちはわかるが、少し落ち着け。」
「わかりました。」
リュックに諭され、マーフィは言われた通りに、少しペースを落として歩き出した。
診療所に運ばれたということは、とりあえず、即死ではなかったということだ。
だが、その後どうなったのかはわからない。
崖から落ちたのだから、軽傷ではないだろう。
しかし、それでも生きていれば、まだ幸せだ。
私達はろくに話すこともせず、ひたすらに歩き続けた。
もはや、眠気も疲れも空腹さえも感じなかった。
マーフィのひたむきな気持ちを理解していたせいか、足が勝手に動くような感覚だった。
街道では、すれ違う者もいない。
夜の静寂に、私達の忙しない靴音だけが響いていた。
「あ!あれじゃないか!?」
リュックが声を上げた。
視線の先には、まばらな町の明かりが見えた。
「そうですね。やっと着きましたね!」
それからほどなくして、私達は隣町に着いた。
(あ……)
町に入るとすぐに大きな木があった。
長い枝を伸ばし、夜空を遮っている。
「リュック…もしや、あの木は……」
小声で伝えると、リュックは深く頷いた。
「間違いねぇ。夢で見たのはこの木だ。」
「やっぱりそうか。」
カトリーヌは、この町にいると、私は直感的に思った。
「とりあえず、診療所を探そう!」
町に人の姿はない。
開いてる店もないから、訊ねることは出来ない。
町の中をだいぶ歩いたところで、大きな建物をみつけた。
「あれじゃないか?」
リュックも私と同じことを思ったようだ。
近付いてみると、思った通り、そこは診療所だった。
扉は閉ざされていたが、マーフィは迷うことなく、その扉を叩いた。
しばらく叩き続けていると、ようやく中から人が出て来た。
「でも、カトリーヌのことが心配で……」
「その気持ちはわかるが、少し落ち着け。」
「わかりました。」
リュックに諭され、マーフィは言われた通りに、少しペースを落として歩き出した。
診療所に運ばれたということは、とりあえず、即死ではなかったということだ。
だが、その後どうなったのかはわからない。
崖から落ちたのだから、軽傷ではないだろう。
しかし、それでも生きていれば、まだ幸せだ。
私達はろくに話すこともせず、ひたすらに歩き続けた。
もはや、眠気も疲れも空腹さえも感じなかった。
マーフィのひたむきな気持ちを理解していたせいか、足が勝手に動くような感覚だった。
街道では、すれ違う者もいない。
夜の静寂に、私達の忙しない靴音だけが響いていた。
「あ!あれじゃないか!?」
リュックが声を上げた。
視線の先には、まばらな町の明かりが見えた。
「そうですね。やっと着きましたね!」
それからほどなくして、私達は隣町に着いた。
(あ……)
町に入るとすぐに大きな木があった。
長い枝を伸ばし、夜空を遮っている。
「リュック…もしや、あの木は……」
小声で伝えると、リュックは深く頷いた。
「間違いねぇ。夢で見たのはこの木だ。」
「やっぱりそうか。」
カトリーヌは、この町にいると、私は直感的に思った。
「とりあえず、診療所を探そう!」
町に人の姿はない。
開いてる店もないから、訊ねることは出来ない。
町の中をだいぶ歩いたところで、大きな建物をみつけた。
「あれじゃないか?」
リュックも私と同じことを思ったようだ。
近付いてみると、思った通り、そこは診療所だった。
扉は閉ざされていたが、マーフィは迷うことなく、その扉を叩いた。
しばらく叩き続けていると、ようやく中から人が出て来た。
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