STORY BOXⅡ

ルカ(聖夜月ルカ)

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024.機械少女

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「やっと着いたな!
うん、間違いねぇ!ここだ!この山だ!」


ジュリアンは、酒場で知り合った男に質の良いエメラルドが出るという場所を教えてもらい、喜び勇んでこの地までやって来た。



 「よ~し!掘るぞ~!
でっかいエメラルドを掘り当ててみせるぜ~!!」



 長い髪を一つにまとめ、気合いの入った所で、ジュリアンは早速つるはしをふるう。
みるみるうちに、彼の顔からは玉のような汗が吹き出してくる。
しかし、そんなことも気にせず、ジュリアンは一心不乱に土を掘り続けた。



 「ふぅ~…
そう簡単には出ないか…」



 数時間掘り続けても、出てきたのはどこにでもあるような石ばかりだった。
しかし、そんなことは珍しいことではない。
むしろ、価値の高い石が出ることの方が珍しいということは、長年、石を掘ってきたジュリアンにとっては周知の事実だ。



 「ま、仕方ないな。
また明日頑張れば良いさ!」



 毎日、毎日、ジュリアンは固い土を掘っては、目当てのエメラルドが発見出来ずに失望する…
そんな日が一週間も続いた。



 『相変わらず、エメラルドは出てこないようだな。
ここは諦めて場所を変えた方が良いんじゃないか?
きっと、あれはガセネタだったんだ。』

 最近、ジュリアンにかまってもらえず退屈したエレスが姿を現した。



 「まだ一週間じゃないか。
このくらいで諦めてたまるか!
 暇ならおまえも手伝え!」

 『私には実体がないからそういうことは出来ない。』

 「なら、黙って、石の中でおとなしくしてな!!」

ジュリアンの苛立った声が飛び、エレスはその瞬間、姿を消した。



しかし、それから一週間経ってもやはりエメラルドはみつけることは出来なかった。



 「食料も少なくなって来たし、とりあえず、町に帰るか。
 別に諦めたわけじゃないからな。」

ジュリアンは、あれから姿を現さないエレスに聞こえよがしの独り言を呟くと、山を降り、ふもとの町へ向かった。
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