弱国の転生王子は三大強国間の飛び地を神器生成スキルで世界最強領地にする~目立ちたくないのに、実は領民は強国のスパイで僕の活躍を国に報告してた

青空あかな

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第42話:超大国たちの反応3②

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 ~カカフ連邦の場合~

 時をほぼ同じくして、カカフ連邦。
 こちらでも国家元首たるガライアンが激しい眩暈のため、寝室のベッドから立てないでいた。
 見る者を威圧するほどの澄んだ眼も今は苦しげに閉じられ、眉間に浮かぶ深い皺が体調の悪さを物語る。
 彼の周囲に控えるは、国内有数の医術師や薬師。
 みな、打つ手がないことに心が壊れそうであった。
 息も吸えぬほどの重い重圧の中、不意にカッカッカッ!という靴音が廊下から響く。
 扉の前で止まるや否や、アリエッタが勢いよく扉を開け放った。

「……お父様! 薬が届きましたわ! ネオンちゃんが作った、というあのエリクサーです!」

 彼女の言葉が響いた瞬間、医術師や薬師はにわかに色めき立つ。
 打つ手なしの現状において、唯一といってもいい希望だった。
 アリエッタは父の下に駆けると、そっと身体を抱き起こす。

「お父様、お辛いでしょうけどこれを飲んでください。ネオンちゃんのお薬です。きっと……いえ、絶対に治るはずですわ」
「すまない……世話をかけるな……」

 ガライアンは神々しい輝きを放つ薬を持ち、ゆっくりと、しかし一度も口を離さず飲み込んだ。
 最後の一滴まで飲み干した瞬間、彼の表情は一変する。
 力なき紫色の瞳には生命があふれ、アメジストの如き輝が舞い戻った。
 そのまま、感激した様子でベッドから勢いよく降り立ち、感極まる声で叫ぶ。

「眩暈が消えた……! 視界が揺らぐことも、船酔いしたような気分もない! 治った……私の病気は治ったんだ!」
「お父様!」

 すぐさま医術師たちが診察をし、ガライアンの言うように完治したことを確認する。
 室内は割れんばかりの大歓声で包まれ、誰もが笑顔だった。
 ガライアンは娘の頭を撫でながら、感慨深い気持ちで話す。

「ネオン少年には感謝してもしきれないな。彼のおかげで、私は再び健康を取り戻すことができたのだから」
「ええ、いつか必ず、お礼を言いに行きましょう! ネオンちゃんが統治する、"捨てられ飛び地"に!」

(ありがとう、ネオンちゃん! あなたのおかげでお父様が救われたわ!)

 父に抱きつくアリエッタの心は、ネオンに対する喜びと感謝の思いでいっぱいになった。
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