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第57話:盗賊団
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□□□
オモチに案内されながら十分ほども走ると、ネオンたちは小高い丘を視界に捉えた。
およそ200m先だ。
雨により瘴気が下方に流れるので、他の場所より若干だが瘴気の影響が少ない。
カシャムたちは拠点を作るのに適した場所を選んだと言える。
ネオンたちは徐々にスピードを落とし、大岩の影から様子を窺った。
大事に抱えられたオモチが、真剣な表情で話す。
『仲間が捕まってる檻は、ちょうど丘の真ん中にあるウニ』
「なるほど……」
前方からしか見えないが、丘の上にはちらほらとテントなどの野営設備の一端が確認された。
――領地のこんな近くに盗賊団の拠点があったなんて……。襲われる前に倒さなければ。
そう思いながらネオンが見ていると、丘の上に人影が現れた。
遠目からはよく見えないが、何かゴミらしき物を捨てまた戻る。
人影が消えた瞬間、ブリジットが険しい顔で言った。
「ネオン様、少々厄介な事実が判明いたしました。おそらく、盗賊団は王国が指定する特定危険集団"夜鴉の翼"と思われます。先ほど出てきた盗賊の胸に、ヤツらの証である鴉の紋章が見えましたので」
「「"夜鴉の翼"!?」」
ブリジットの話を受け、ネオンたちは驚きの声を上げる。
――"夜鴉の翼"って、あの有名な盗賊団だ……!
アルバティス王国でも国が危険性を指定するほどの組織であり、人数もおよそ100人と大規模だ。
エルストメルガ帝国、カカフ連邦、ユリダズ皇国のならず者が集まってできた一大盗賊組織。
オモチたちに紋章の意味などはわからなかったので、ここにきて初めて盗賊団の詳細な情報が明らかとなった形である。
「それにしても、ブリジットはよく見えたね。200mも離れているのに」
「日頃から鍛えておりますから。ネオン様を常に見つけるために」
「そ、そっか」
ネオンは新たな情報を加味して作戦を練る。
敵の規模を考えるとジャンヌたちもいた方がよかったかもしれないが、別働隊の可能性も十分に考えられる。
彼女たちが領地を守ってくれていると思うと、それだけで安心できた。
ネオンはしばし思案した後、一つの作戦を思いついた。
「四組に分かれて、攪乱作戦を行いましょう」
まず、ルイザ組とベネロープ組が二方向から、派手な攻撃で奇襲を仕掛ける。
"夜鴉の翼"が混乱に陥った後、ネオン、ブリジット、オモチが丘に侵入して檻を破壊。
ウニ猫妖精を救出してから、戦闘に加わる。
キアラ組は序盤は後方支援に徹し、解放されたウニ猫妖精たちを保護した後、戦闘も援護する……という作戦だ。
「……どうでしょうか、みなさん」
みなを見渡して意見を煽ぐと、スパイ三人が代表して答えた。
「もちろん、賛成だ。よく練り上げられた作戦だと思う」
「ここにいるみんなの力が活かせるね」
「とても合理的な作戦でさすがですわ、ネオンさん」
反論する人は一人もおらず、即座に作戦が始動した。
堂々と指示するネオンを見てブリジットは心の中でさめざめと泣く。
(いつの間にか、こんなに立派になられて……うっうっ)
「……どうしたの、ブリジット」
「何でもございません。では、さっそく私たちも準備しましょう……《迷彩》」
ブリジットが迷彩魔法を発動し、ネオンたち三人の姿は周囲に溶け込む。
存在を消して檻まで近寄るのだ。
「うわぁ、すごい。身体が半透明になった」
『不思議な感覚ウニ』
簡単とするネオンとオモチに、ブリジットは注意点を伝える。
「《迷彩》の発動中、他の魔法は使えません。《迷彩》に消費する以外の魔力を少しでも使うと解除されますので、姿を消せるのは檻の手前までですね」
「わかった、十分に注意するよ」
『ぼくも静かにジッとしてるウニ』
制約はあるものの互いの姿は見えるので、非常に便利な魔法だなと思った。
準備が完了し、ネオンたちも駆け出す。
駆けながら、とある異変を感じ取った。
――……肌がピリピリする。
この辺りはまだ開拓が進んでおらず、瘴気の影響が色濃く残る。
蒸発した瘴気によりピリつく肌や凹凸の激しい地面に、"捨てられ飛び地"を訪れた当初の記憶が思い出された。
静かにかつ迅速に走り、ネオンたち三人は丘の裾野に辿り着いた。
数十秒も経たぬうちに爆炎と雷鳴が轟く。
同時に、丘の上から警鐘と男たちの怒号が激しく鳴り響いた。
「「敵襲だ! 武器を取れ!」」
予定通り、ルイザ組とベネロープ組の攻撃が始まったのだ。
ネオンはオモチを抱え、ブリジットと一緒に駆け出す。
「(行くよ、二人とも!)」
「(承知しました!)」
『(仲間を助けるウニ!)』
右往左往する盗賊に接触しないよう、細心の注意を払いながら丘の中央に走った。
大部分はルイザ組とベネロープ組が引きつけてくれたが、檻の周囲にはまだ10人ほどの盗賊たちがいる。
ブリジットが剣を抜きながらネオンに目配せする。
「(私が道を開きます)……<斬撃連>!」
「「な、なんだ、この女! どこから来やがった!」」
姿を現すと同時に、無数に生み出された魔力の斬撃が盗賊を襲う。
――ありがとう、ブリジット!
彼女が盗賊を倒している間に、ネオンとオモチは檻の前に辿り着いた。
鋼鉄製の頑強な檻。
ご丁寧に、防御の魔法陣が全体に展開されていた。
ネオンは素早く術式を観察し、自分の知識と照合する。
――王宮にあった金庫と同じタイプの魔法陣だ。魔法無効化の術式。……となると、等級は最低でも超上級はあるってことか。
鋼鉄という素材も踏まえると、ネオンの予想通り超上級の魔導具であった。
檻の中には、赤や青、緑にピンクといった色取り取りのウニ猫妖精たちが捕まっている。
みな、ぴょんぴょんと跳ねてこの騒動に驚いていた。
『何があったウニー! 火が出てるし雷も鳴ってるウニー!』
『ドラゴンの襲来ウニかー!? 食べられちゃウニよー!』
ネオンは彼らを安心させるため、全身に魔力を巡らせ正体を現す。
「僕はネオン! 君たちを助けに来たよ!」
『『えっ、いきなり人間さんが出てきたウニ!? そして、なんでオモチが!?』』
『この人たちは味方ウニ、みんなを助けに来たウニよ!』
『『オモチが呼んだ助けだったウニね~! ありがとウニニ~!』』
一瞬混乱は起きたものの、すぐにオモチが取り持ってくれ場は収まった。
「今檻を壊すから動かないでね……<一閃>!」
ネオンが<神裂きの剣>を振るうと、鋼鉄製の檻はいとも簡単に切断された。
わらわらとウニ猫妖精たちが出てくる。
オモチに案内されながら十分ほども走ると、ネオンたちは小高い丘を視界に捉えた。
およそ200m先だ。
雨により瘴気が下方に流れるので、他の場所より若干だが瘴気の影響が少ない。
カシャムたちは拠点を作るのに適した場所を選んだと言える。
ネオンたちは徐々にスピードを落とし、大岩の影から様子を窺った。
大事に抱えられたオモチが、真剣な表情で話す。
『仲間が捕まってる檻は、ちょうど丘の真ん中にあるウニ』
「なるほど……」
前方からしか見えないが、丘の上にはちらほらとテントなどの野営設備の一端が確認された。
――領地のこんな近くに盗賊団の拠点があったなんて……。襲われる前に倒さなければ。
そう思いながらネオンが見ていると、丘の上に人影が現れた。
遠目からはよく見えないが、何かゴミらしき物を捨てまた戻る。
人影が消えた瞬間、ブリジットが険しい顔で言った。
「ネオン様、少々厄介な事実が判明いたしました。おそらく、盗賊団は王国が指定する特定危険集団"夜鴉の翼"と思われます。先ほど出てきた盗賊の胸に、ヤツらの証である鴉の紋章が見えましたので」
「「"夜鴉の翼"!?」」
ブリジットの話を受け、ネオンたちは驚きの声を上げる。
――"夜鴉の翼"って、あの有名な盗賊団だ……!
アルバティス王国でも国が危険性を指定するほどの組織であり、人数もおよそ100人と大規模だ。
エルストメルガ帝国、カカフ連邦、ユリダズ皇国のならず者が集まってできた一大盗賊組織。
オモチたちに紋章の意味などはわからなかったので、ここにきて初めて盗賊団の詳細な情報が明らかとなった形である。
「それにしても、ブリジットはよく見えたね。200mも離れているのに」
「日頃から鍛えておりますから。ネオン様を常に見つけるために」
「そ、そっか」
ネオンは新たな情報を加味して作戦を練る。
敵の規模を考えるとジャンヌたちもいた方がよかったかもしれないが、別働隊の可能性も十分に考えられる。
彼女たちが領地を守ってくれていると思うと、それだけで安心できた。
ネオンはしばし思案した後、一つの作戦を思いついた。
「四組に分かれて、攪乱作戦を行いましょう」
まず、ルイザ組とベネロープ組が二方向から、派手な攻撃で奇襲を仕掛ける。
"夜鴉の翼"が混乱に陥った後、ネオン、ブリジット、オモチが丘に侵入して檻を破壊。
ウニ猫妖精を救出してから、戦闘に加わる。
キアラ組は序盤は後方支援に徹し、解放されたウニ猫妖精たちを保護した後、戦闘も援護する……という作戦だ。
「……どうでしょうか、みなさん」
みなを見渡して意見を煽ぐと、スパイ三人が代表して答えた。
「もちろん、賛成だ。よく練り上げられた作戦だと思う」
「ここにいるみんなの力が活かせるね」
「とても合理的な作戦でさすがですわ、ネオンさん」
反論する人は一人もおらず、即座に作戦が始動した。
堂々と指示するネオンを見てブリジットは心の中でさめざめと泣く。
(いつの間にか、こんなに立派になられて……うっうっ)
「……どうしたの、ブリジット」
「何でもございません。では、さっそく私たちも準備しましょう……《迷彩》」
ブリジットが迷彩魔法を発動し、ネオンたち三人の姿は周囲に溶け込む。
存在を消して檻まで近寄るのだ。
「うわぁ、すごい。身体が半透明になった」
『不思議な感覚ウニ』
簡単とするネオンとオモチに、ブリジットは注意点を伝える。
「《迷彩》の発動中、他の魔法は使えません。《迷彩》に消費する以外の魔力を少しでも使うと解除されますので、姿を消せるのは檻の手前までですね」
「わかった、十分に注意するよ」
『ぼくも静かにジッとしてるウニ』
制約はあるものの互いの姿は見えるので、非常に便利な魔法だなと思った。
準備が完了し、ネオンたちも駆け出す。
駆けながら、とある異変を感じ取った。
――……肌がピリピリする。
この辺りはまだ開拓が進んでおらず、瘴気の影響が色濃く残る。
蒸発した瘴気によりピリつく肌や凹凸の激しい地面に、"捨てられ飛び地"を訪れた当初の記憶が思い出された。
静かにかつ迅速に走り、ネオンたち三人は丘の裾野に辿り着いた。
数十秒も経たぬうちに爆炎と雷鳴が轟く。
同時に、丘の上から警鐘と男たちの怒号が激しく鳴り響いた。
「「敵襲だ! 武器を取れ!」」
予定通り、ルイザ組とベネロープ組の攻撃が始まったのだ。
ネオンはオモチを抱え、ブリジットと一緒に駆け出す。
「(行くよ、二人とも!)」
「(承知しました!)」
『(仲間を助けるウニ!)』
右往左往する盗賊に接触しないよう、細心の注意を払いながら丘の中央に走った。
大部分はルイザ組とベネロープ組が引きつけてくれたが、檻の周囲にはまだ10人ほどの盗賊たちがいる。
ブリジットが剣を抜きながらネオンに目配せする。
「(私が道を開きます)……<斬撃連>!」
「「な、なんだ、この女! どこから来やがった!」」
姿を現すと同時に、無数に生み出された魔力の斬撃が盗賊を襲う。
――ありがとう、ブリジット!
彼女が盗賊を倒している間に、ネオンとオモチは檻の前に辿り着いた。
鋼鉄製の頑強な檻。
ご丁寧に、防御の魔法陣が全体に展開されていた。
ネオンは素早く術式を観察し、自分の知識と照合する。
――王宮にあった金庫と同じタイプの魔法陣だ。魔法無効化の術式。……となると、等級は最低でも超上級はあるってことか。
鋼鉄という素材も踏まえると、ネオンの予想通り超上級の魔導具であった。
檻の中には、赤や青、緑にピンクといった色取り取りのウニ猫妖精たちが捕まっている。
みな、ぴょんぴょんと跳ねてこの騒動に驚いていた。
『何があったウニー! 火が出てるし雷も鳴ってるウニー!』
『ドラゴンの襲来ウニかー!? 食べられちゃウニよー!』
ネオンは彼らを安心させるため、全身に魔力を巡らせ正体を現す。
「僕はネオン! 君たちを助けに来たよ!」
『『えっ、いきなり人間さんが出てきたウニ!? そして、なんでオモチが!?』』
『この人たちは味方ウニ、みんなを助けに来たウニよ!』
『『オモチが呼んだ助けだったウニね~! ありがとウニニ~!』』
一瞬混乱は起きたものの、すぐにオモチが取り持ってくれ場は収まった。
「今檻を壊すから動かないでね……<一閃>!」
ネオンが<神裂きの剣>を振るうと、鋼鉄製の檻はいとも簡単に切断された。
わらわらとウニ猫妖精たちが出てくる。
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