65 / 115
第65話:オモチの心情
しおりを挟む
ブリジットと領地の開拓を相談するネオンの隣で、仲間と昼寝するオモチ。
水色や黄色、緑にピンクといった色取り取りの丸い妖精が長閑に寝ている様子は、三大超大国でも見られない光景だ。
可愛くて大人しいウニ猫妖精は乱獲の結果、著しく数を減らしてしまった。
今では、"捨てられ飛び地"の一角に細々と住む程度である。
土地に浸透する瘴気のおかげで、人間との接触は避けてこられた。
それでも、"夜鴉の翼"に襲われたときの恐怖は、オモチも仲間も今でもよく覚えている。
(やっぱり、人間さんは怖いウニ!)
先祖代々、人間は恐ろしいと言い伝えられてきた。
実際に、捕まって方々に売り飛ばされた仲間は数知れない。
斧や槍を掲げて群れを襲った盗賊団は、まさにその教えを体現したかのような存在だった。 心底恐怖しつつも命からがら逃げ出したオモチは、もう一つの教えに懸けて飛び地を探し回った。
人間の中には良い人間もいる、という教えだ。
魔物とは会話ができないし、むしろ襲われる危険があった。
助けてくれるとしたら、少なからずいるという噂の"良い人間"だ。
(人間さんは怖い…………でも、ネオンとその仲間たちは違かったウニ!)
"夜鴉の翼"を倒し、自分たちウニ猫妖精を助け、領地に迎え入れてくれた。
草花が咲き誇り、水はおいしく、素晴らしい食べ物もある領地。
以前住んでいた地域よりずっと豊かで、何よりここにいれば大丈夫だという安心感は何物にも代えられなかった。
周りの領民や地底エルフも優しい。
まさしく、ずっと望んでいた安寧の地がここだった。
ふと気配を感じて目覚めると、ネオンが楽しそうにこちらを覗き込んでいた。
自分たちを救って、守って、大事にしてくれる大好きな人。
(ネオンといつまでも一緒にいる……それがぼくたちの願いウニ!)
オモチは他のウニ猫妖精たちと一緒に、ネオンにくっつく。
ネオンの温かさは、そのまま心の温かさに思えた。
水色や黄色、緑にピンクといった色取り取りの丸い妖精が長閑に寝ている様子は、三大超大国でも見られない光景だ。
可愛くて大人しいウニ猫妖精は乱獲の結果、著しく数を減らしてしまった。
今では、"捨てられ飛び地"の一角に細々と住む程度である。
土地に浸透する瘴気のおかげで、人間との接触は避けてこられた。
それでも、"夜鴉の翼"に襲われたときの恐怖は、オモチも仲間も今でもよく覚えている。
(やっぱり、人間さんは怖いウニ!)
先祖代々、人間は恐ろしいと言い伝えられてきた。
実際に、捕まって方々に売り飛ばされた仲間は数知れない。
斧や槍を掲げて群れを襲った盗賊団は、まさにその教えを体現したかのような存在だった。 心底恐怖しつつも命からがら逃げ出したオモチは、もう一つの教えに懸けて飛び地を探し回った。
人間の中には良い人間もいる、という教えだ。
魔物とは会話ができないし、むしろ襲われる危険があった。
助けてくれるとしたら、少なからずいるという噂の"良い人間"だ。
(人間さんは怖い…………でも、ネオンとその仲間たちは違かったウニ!)
"夜鴉の翼"を倒し、自分たちウニ猫妖精を助け、領地に迎え入れてくれた。
草花が咲き誇り、水はおいしく、素晴らしい食べ物もある領地。
以前住んでいた地域よりずっと豊かで、何よりここにいれば大丈夫だという安心感は何物にも代えられなかった。
周りの領民や地底エルフも優しい。
まさしく、ずっと望んでいた安寧の地がここだった。
ふと気配を感じて目覚めると、ネオンが楽しそうにこちらを覗き込んでいた。
自分たちを救って、守って、大事にしてくれる大好きな人。
(ネオンといつまでも一緒にいる……それがぼくたちの願いウニ!)
オモチは他のウニ猫妖精たちと一緒に、ネオンにくっつく。
ネオンの温かさは、そのまま心の温かさに思えた。
67
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
圧倒的不利な状況を武と知略で切り抜ける!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる