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第66話:日常
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「……ネオン様~、お茶の時間でございますよ~」
ブリジットが領地に呼びかけるものの、愛しのネオンが見当たらない。
どうしたんだろうか、と心配になったとき、ウニ猫妖精にびっしりと覆われた何者かがこちらに来た。
まるで、ウニ猫妖精の実った木が歩いているようだ。
一瞬、思わず無言になるが、すぐにとある可能性に気づいた。
「ま、まさか……!?」
「……僕はここだよ~」
「ネオン様っ!」
懸命にウニ猫妖精をかき分けると、大事なネオンが現れた。
オモチたちは大好きなネオンにくっついて過ごすのが日課であった。
ブリジットは注意を喚起する。
「いくら好きでも、ネオン様にこんなにくっついてはいけません。窒息したらどうするんですか」
『『しょぼ~んウニ』』
「まぁまぁ、みんな仲良しでいいじゃない」
『『やっぱり、ネオンは優しいウニニ~!』』
ネオンが彼女を宥めると、ウニ猫妖精たちはまた纏わりついてしまう。
ブリジットは渋い表情を浮かべるが、ネオンは嬉しかった。
――ぷにぷにしてて気持ちいい~。
オモチたちを領民に加え、"捨てられ飛び地"は一段と賑やかになった。
彼らはそこかしこでぴょんぴょんと跳ねては、豊かな環境に喜ぶ。
"夜鴉の翼"を壊滅させて平穏が戻り、領民も地底エルフもみな可愛がっており、毎日が穏やかだった。
領民に化けているスパイたちは、ネオンの活躍に感銘を受けては、本国に詳細な情報を伝える毎日だ。
そのような日常を過ごす中で、本国から極めて重要な報告が届いた。
(帝王様がネオンに会うため、"捨てられ飛び地"を訪問する……)
(大総統がネオン君に会いにくる……)
(皇帝陛下がネオンさんに会うため、飛び地にいらっしゃる……)
((しかも、次期後継者であるご息女まで連れて……))
国家元首が外交のため、他国に赴くことはよくある。
飛び地の瘴気はだいぶ浄化されてきているが、それは居住区域に限った話だ。
徐々に浄化域は広がっているものの、魔物の生息などの問題もあり、辺縁部はまだ瘴気が残っている。
そのような劣悪かつ危険な場所に三大超大国のトップが、娘を連れて自ら足を運ぶなど、長い国史を見てもあり得ない。
スパイ三人はいずれも、ネオンの影響力に圧倒される。
同時に、そんな素晴らしい人材のすぐ傍にいられることに感謝する。
ネオンが国家元首とその娘たちに会うのは、そう遠くない日のことであった。
ブリジットが領地に呼びかけるものの、愛しのネオンが見当たらない。
どうしたんだろうか、と心配になったとき、ウニ猫妖精にびっしりと覆われた何者かがこちらに来た。
まるで、ウニ猫妖精の実った木が歩いているようだ。
一瞬、思わず無言になるが、すぐにとある可能性に気づいた。
「ま、まさか……!?」
「……僕はここだよ~」
「ネオン様っ!」
懸命にウニ猫妖精をかき分けると、大事なネオンが現れた。
オモチたちは大好きなネオンにくっついて過ごすのが日課であった。
ブリジットは注意を喚起する。
「いくら好きでも、ネオン様にこんなにくっついてはいけません。窒息したらどうするんですか」
『『しょぼ~んウニ』』
「まぁまぁ、みんな仲良しでいいじゃない」
『『やっぱり、ネオンは優しいウニニ~!』』
ネオンが彼女を宥めると、ウニ猫妖精たちはまた纏わりついてしまう。
ブリジットは渋い表情を浮かべるが、ネオンは嬉しかった。
――ぷにぷにしてて気持ちいい~。
オモチたちを領民に加え、"捨てられ飛び地"は一段と賑やかになった。
彼らはそこかしこでぴょんぴょんと跳ねては、豊かな環境に喜ぶ。
"夜鴉の翼"を壊滅させて平穏が戻り、領民も地底エルフもみな可愛がっており、毎日が穏やかだった。
領民に化けているスパイたちは、ネオンの活躍に感銘を受けては、本国に詳細な情報を伝える毎日だ。
そのような日常を過ごす中で、本国から極めて重要な報告が届いた。
(帝王様がネオンに会うため、"捨てられ飛び地"を訪問する……)
(大総統がネオン君に会いにくる……)
(皇帝陛下がネオンさんに会うため、飛び地にいらっしゃる……)
((しかも、次期後継者であるご息女まで連れて……))
国家元首が外交のため、他国に赴くことはよくある。
飛び地の瘴気はだいぶ浄化されてきているが、それは居住区域に限った話だ。
徐々に浄化域は広がっているものの、魔物の生息などの問題もあり、辺縁部はまだ瘴気が残っている。
そのような劣悪かつ危険な場所に三大超大国のトップが、娘を連れて自ら足を運ぶなど、長い国史を見てもあり得ない。
スパイ三人はいずれも、ネオンの影響力に圧倒される。
同時に、そんな素晴らしい人材のすぐ傍にいられることに感謝する。
ネオンが国家元首とその娘たちに会うのは、そう遠くない日のことであった。
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