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第64話:超大国たちの反応4③
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~ユリダス皇国の場合~
時をほぼ同じくしてユリダス皇国、"皇帝の間"。
バルトラスとラヴィニア及び大臣たちが"捨てられ飛び地"の報告を受けて、ネオンに至極感謝し、その実力及び統率力にも驚いた。
「ネオン少年は常にワシらの予想の遥か上を行くのぅ。なんともすごい少年じゃ」
「私もそれくらい強くなりたいな……」
"夜鴉の翼"と言えば、皇国内でも非常に悪名高い盗賊団であった。
国宝たる<夢幻の鎧>は厳重に警備、保管していたが、大地震で宝物庫が壊れ、国内情勢が不安定に陥ったとき盗まれてしまった。
それも、ネオンが取り戻してくれた。
「また見ることができて、ネオン殿には感謝感謝じゃ」
「私……この鎧好き……」
そう話す二人の前には、破損した<夢幻の鎧>が鎮座する。
皇国の古代遺跡から出土された貴重な防具。
刻まれた魔法陣を解読することで、皇国の魔法技術は飛躍的に発展した歴史があった。
その貴重な魔法陣も弾け飛び、今では単なる壊れた鎧だ。
だが、バルトラスもラヴィニアも、気落ちするどころか笑顔だった。
「これはつまり、ネオン少年の攻撃が当たったということじゃ!」
「こっちの方がいい!」
周りの大臣たちも、一緒に喜び拍手する。
ネオンが壊してくれたことがむしろ嬉しく、その場で従来の一階級上である特例国宝に認定した。
バルトラスは真剣な顔に戻り、目つき鋭く話す。
「さて、あの事実を知った以上、喜んでばかりではいられんの」
「うん……許せない……」
"夜鴉の翼"を厳格に尋問した結果、重要な事実が明らかとなった。
彼らは突発的にネオンを襲ったわけではない。
アルバティス王と双子兄に、殺害を命じられたのだ。
((命の恩人を殺そうとした))
その事実は、二人に強い強い憤りを与えた。
バルトラスは龍をも怯むほどの、老人とは思えない鬼気迫る表情で語る。
「今すぐ緊急会議を開くぞよ。アルバティス王国には、極めて重い制裁を与えねばならん」
◆◆◆
三大超大国にとっても、厄介な盗賊団を倒したネオン。
またもや自分の知らないところで、各国家元首とその娘たちからの評価が爆上がりしてしまう。
それだけでなく各国家元首は、命の恩人かつ何が何でも自国に引き入れたい超重要人物のネオンを苦しめたアルバティス王と双子兄に、途方もなく強い怒りを覚えた。
王国で呑気に豪遊する父親と双子兄が凄まじい制裁を喰らうのは、それからすぐのことであった。
時をほぼ同じくしてユリダス皇国、"皇帝の間"。
バルトラスとラヴィニア及び大臣たちが"捨てられ飛び地"の報告を受けて、ネオンに至極感謝し、その実力及び統率力にも驚いた。
「ネオン少年は常にワシらの予想の遥か上を行くのぅ。なんともすごい少年じゃ」
「私もそれくらい強くなりたいな……」
"夜鴉の翼"と言えば、皇国内でも非常に悪名高い盗賊団であった。
国宝たる<夢幻の鎧>は厳重に警備、保管していたが、大地震で宝物庫が壊れ、国内情勢が不安定に陥ったとき盗まれてしまった。
それも、ネオンが取り戻してくれた。
「また見ることができて、ネオン殿には感謝感謝じゃ」
「私……この鎧好き……」
そう話す二人の前には、破損した<夢幻の鎧>が鎮座する。
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その貴重な魔法陣も弾け飛び、今では単なる壊れた鎧だ。
だが、バルトラスもラヴィニアも、気落ちするどころか笑顔だった。
「これはつまり、ネオン少年の攻撃が当たったということじゃ!」
「こっちの方がいい!」
周りの大臣たちも、一緒に喜び拍手する。
ネオンが壊してくれたことがむしろ嬉しく、その場で従来の一階級上である特例国宝に認定した。
バルトラスは真剣な顔に戻り、目つき鋭く話す。
「さて、あの事実を知った以上、喜んでばかりではいられんの」
「うん……許せない……」
"夜鴉の翼"を厳格に尋問した結果、重要な事実が明らかとなった。
彼らは突発的にネオンを襲ったわけではない。
アルバティス王と双子兄に、殺害を命じられたのだ。
((命の恩人を殺そうとした))
その事実は、二人に強い強い憤りを与えた。
バルトラスは龍をも怯むほどの、老人とは思えない鬼気迫る表情で語る。
「今すぐ緊急会議を開くぞよ。アルバティス王国には、極めて重い制裁を与えねばならん」
◆◆◆
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またもや自分の知らないところで、各国家元首とその娘たちからの評価が爆上がりしてしまう。
それだけでなく各国家元首は、命の恩人かつ何が何でも自国に引き入れたい超重要人物のネオンを苦しめたアルバティス王と双子兄に、途方もなく強い怒りを覚えた。
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