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第77話:手紙
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「おいおいおい、良い物持ってんじゃねえか! あたしにも見せてくれ!」
「ネオン君がいっぱいだ! 欲しい!」
「わたくしにも一つくださいませ! サンプルでよいので!」
みな、ネオングッズを見ると顔が綻び、我先にと手を伸ばす。
だが、険しい表情のブリジットが届かない場所に上げてしまった。
「……それ以上近寄らないように。壊されてはたまりませんので」
「「またそんなこと言う! もっと見せて!」」
「乱暴にすると壊れてしまいますっ。作るの大変だったんですよっ」
文句を言うスパイ三人に、ブリジットは抵抗する。
小さな小競り合いが始まり、ネオンもオモチもおろおろとしてしまう。
「な、仲良くしてよ~」
『喧嘩はよくないウニ~』
ネオンとオモチがしていると、大きな影がサッと地面を横切った。
上を見ると、鳥が三羽飛んでいた。
結構高いのにはっきりと見えるので、かなりの大きさと考えられる。
ブリジットやスパイ三人も気づき、一緒に空を見た。
空を舞う鳥の様子を窺いながら、ネオンは呟く。
「あの大きさだと魔物だろうね。こっちに来ないといいな」
「ええ、家族かもしれません。何もしなければこのまま…………いえ、来ます!」
『こっちに来るウニ~!』
突然、大型の鳥三匹は急降下を始めた。
ほぼ垂直に近い角度での猛スピードだ。
退避するネオンたちを囲むように、瞬く間に三匹は地面に降り立つ。
全長は4mほどもあり、翼を閉じた状態でもかなりの威圧感だ。
プリズムのように反射するその翼を見て、ネオンもブリジットも息を呑んだ。
――む、夢幻鳥だ……。
夢に棲むと言われるほど美しく、気高く強い伝説級の魔物である。
ネオンは本で見たことしかなく、ブリジットでさえ出会うのはこれで二度目だった。
ブリジットは腰の剣に手を当てたまま、険しい顔で様子を窺う。
「攻撃の意思は……ないようですね。油断はなりませんが」
「う、うん、どうしてこんなところに来たんだろう」
ネオンもまたオモチを胸ポケットにしまい、腰の剣に手を当てる。
空気が緊迫したところで、スパイ三人が「大丈夫だ」と夢幻鳥たちの前に出た。
そのまま、勝手知ったる様子で優しく撫でながら話す。
「こいつは帝国が誇る、帝王直属の従魔だな」
「彼は連邦に棲む、大総統直属の従魔だよ」
「この子は皇国が育てている、皇帝直属の従魔ですね」
「「えっ!」」
三人の話に、ネオンもブリジットも驚きの声を上げた。
たしかによくみると、いずれの夢幻鳥の首元にも魔法陣の刻まれた首輪がつけられている。 人間が使役する特殊な魔物――従魔の証だった。
ネオンも撫でさせてもらい、その柔らかくもコシのある翼の触り心地を楽しむ。
「これほど高位の魔物を使役できるなんて、やっぱり三大超大国はすごいなぁ……」
「同感でございます」
『敵じゃなくて安心したウニ~』
なんだか自分が褒められたような気分となり、スパイ三人は人知れず得意げな顔となるのであった。
ひとしきりネオンに撫でられた夢幻鳥は、それぞれの足首に着けられたリングを指し出す。
「ん? なんだろう、これ」
「おそらく、ネオン様宛のお手紙ではないでしょうか」
「僕宛……」
ブリジットの言葉通りに文書を預かると、三匹の夢幻鳥は優雅に飛び去った。
さっそく中身を読んでいくわけだが、読み進めるにつれネオンは手が震え出してしまった。
「う、嘘……こ、国家元首たちが…………"捨てられ飛び地"に来るぅ!?」
「ネオン君がいっぱいだ! 欲しい!」
「わたくしにも一つくださいませ! サンプルでよいので!」
みな、ネオングッズを見ると顔が綻び、我先にと手を伸ばす。
だが、険しい表情のブリジットが届かない場所に上げてしまった。
「……それ以上近寄らないように。壊されてはたまりませんので」
「「またそんなこと言う! もっと見せて!」」
「乱暴にすると壊れてしまいますっ。作るの大変だったんですよっ」
文句を言うスパイ三人に、ブリジットは抵抗する。
小さな小競り合いが始まり、ネオンもオモチもおろおろとしてしまう。
「な、仲良くしてよ~」
『喧嘩はよくないウニ~』
ネオンとオモチがしていると、大きな影がサッと地面を横切った。
上を見ると、鳥が三羽飛んでいた。
結構高いのにはっきりと見えるので、かなりの大きさと考えられる。
ブリジットやスパイ三人も気づき、一緒に空を見た。
空を舞う鳥の様子を窺いながら、ネオンは呟く。
「あの大きさだと魔物だろうね。こっちに来ないといいな」
「ええ、家族かもしれません。何もしなければこのまま…………いえ、来ます!」
『こっちに来るウニ~!』
突然、大型の鳥三匹は急降下を始めた。
ほぼ垂直に近い角度での猛スピードだ。
退避するネオンたちを囲むように、瞬く間に三匹は地面に降り立つ。
全長は4mほどもあり、翼を閉じた状態でもかなりの威圧感だ。
プリズムのように反射するその翼を見て、ネオンもブリジットも息を呑んだ。
――む、夢幻鳥だ……。
夢に棲むと言われるほど美しく、気高く強い伝説級の魔物である。
ネオンは本で見たことしかなく、ブリジットでさえ出会うのはこれで二度目だった。
ブリジットは腰の剣に手を当てたまま、険しい顔で様子を窺う。
「攻撃の意思は……ないようですね。油断はなりませんが」
「う、うん、どうしてこんなところに来たんだろう」
ネオンもまたオモチを胸ポケットにしまい、腰の剣に手を当てる。
空気が緊迫したところで、スパイ三人が「大丈夫だ」と夢幻鳥たちの前に出た。
そのまま、勝手知ったる様子で優しく撫でながら話す。
「こいつは帝国が誇る、帝王直属の従魔だな」
「彼は連邦に棲む、大総統直属の従魔だよ」
「この子は皇国が育てている、皇帝直属の従魔ですね」
「「えっ!」」
三人の話に、ネオンもブリジットも驚きの声を上げた。
たしかによくみると、いずれの夢幻鳥の首元にも魔法陣の刻まれた首輪がつけられている。 人間が使役する特殊な魔物――従魔の証だった。
ネオンも撫でさせてもらい、その柔らかくもコシのある翼の触り心地を楽しむ。
「これほど高位の魔物を使役できるなんて、やっぱり三大超大国はすごいなぁ……」
「同感でございます」
『敵じゃなくて安心したウニ~』
なんだか自分が褒められたような気分となり、スパイ三人は人知れず得意げな顔となるのであった。
ひとしきりネオンに撫でられた夢幻鳥は、それぞれの足首に着けられたリングを指し出す。
「ん? なんだろう、これ」
「おそらく、ネオン様宛のお手紙ではないでしょうか」
「僕宛……」
ブリジットの言葉通りに文書を預かると、三匹の夢幻鳥は優雅に飛び去った。
さっそく中身を読んでいくわけだが、読み進めるにつれネオンは手が震え出してしまった。
「う、嘘……こ、国家元首たちが…………"捨てられ飛び地"に来るぅ!?」
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