弱国の転生王子は三大強国間の飛び地を神器生成スキルで世界最強領地にする~目立ちたくないのに、実は領民は強国のスパイで僕の活躍を国に報告してた

青空あかな

文字の大きさ
96 / 115

第96話:報告

しおりを挟む
「……ネオン様、開拓計画の進捗ですが概ね順調でして、むしろ5%ほど早く進んでいる状況です」
「ありがとう。これも皆のおかげだね」
『ネオン様々ウニ』

 ブリジットの報告に、オモチを撫でながら応える。
 ネオン王国が建国されてから、およそ二週間が過ぎた。
 相変わらず、領地の開拓に勤しむ毎日。
 ティアナたち"兎獣人"、そしてリロイたちウンディーネを招いたことですこぶる賑やかな土地となっていた。
 元"捨てられ飛び地"は狭いと言われつつも、実際はそれなりに広大だ。
 居住区外の、特に辺縁部は瘴気がまだ残っている。
 そのため、スパイ三人がそれぞれの部下を数名引き連れ三方向に散らばるようにして、最後の浄化兼開拓を進めていた。
 みなの懸命な働きもあり、現在浄化は領地全体の8割ほどが完了した状態である。
 ブリジットは楽しそうに働く領民を眺めながら、満足げに話す。

「ネオン様のおかげで、遠征組も問題なく開拓に勤しむことができますね」
「少しでもみんなの苦労が和らいでくれてたら嬉しいな」

 開拓遠征組は領地から離れるほど家に戻ってくるのが大変になるので、ネオンが中継地点に宿泊施設を神器生成した。
 おかげで、遠征組は快適な環境で開拓に集中することができた。
 ただ一つ、ネオンシックだけが辛いが……。
 日課となった領地の確認を始めると、ジャンヌが他の地底エルフとともにたくさんの魔物を持ってきた。

『おーい、ネオンー。今日は活きの良いヤツらがいっぱい獲れたぞー』
「うわぁ、たくさん獲れましたね。食卓が豪華になりそうです」

 ジャンヌたち地底エルフは、主に狩猟の担当だった。
 元々戦闘能力が高いし、太陽の下で走り回るのが大好きだからだ。
 畑の状態などを確認しに向かうと、水路から引かれた水場で、リロイたちウンディーネが笑顔で手を振る。

『ネオン殿さんちゃん君様~、今日もお水がおいしくて幸せです~』
「それはよかったです。好きなだけ吸収してくださいね」

 みな水に入っては半一体化するのが好きなので、ネオンは専用の水場を用意した。
 彼女たちは水の扱いに長けており、今や広大な面積になった畑の水やりを大変効率よくこなしてくれる。
 野菜や果物の水分量も把握できてしまうので、作物の生産量が4割ほどもアップしたほどだ。
 少し歩くと、ティアナの"ペルジック・リベル商会"の拠点が現れた。
 入り口からティアナが部下たちと出てくる。

『あっ、ネオン殿、ちょうどいいところに来たラビ。商会の売り上げは右肩上がりラビでね、特にネオン殿グッズが爆売れしているラビよ。ここらで新しいグッズを作りたいんだラビ』
「そ、そうですか……」

 塗り絵だのぬいぐるみだの、ネオンを模した種々のグッズは売れに売れていた。
 主な輸出先は三大超大国。
 できれば各国家元首に渡す程度にしていただきたかったが、ブリジット含め領民たちの強い希望により、全世界への進出を目指している現状だった。
 ブリジットとティアナが嬉々として新グッズの相談を始めたところで、北の方角から遠征組のキアラたちがこちらに歩いてのが見えた。
 ネオンを見つけると、駆け足で走ってくる。

「キアラさん、お帰りなさい。予定より早かったですね」
「ええ、それがお伝えしたいことがありまして、早めに切り上げてきたのです。北の一角に、巨大なダンジョンが出現したのです。おそらく、突発迷宮の類いかと……。内部の調査はまだできておりませんが、攻略には少々難義しそうです」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...