塩しかない世界に転生したので、料理で無双しながら領地を発展させます

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

22 セバスの秘密

 森に行ってもいいって許可を貰えた。
森って言っても、自分家の庭だけど。
それでも嬉しい。

 やったー、これはパパに点数稼がなきゃな。

 嬉しくなって、思わずパパの足に抱きつく。
ボクを抱き上げるパパは嬉しそうだ。

「よし、カイト、肩車をしてやろう」

「わーい」

「カイト、庭まで肩車で行くぞ」

 ボクを肩車したパパは、ボクを肩に乗せたまま廊下をあるく。

 パパの肩車は、いつも見ているボクの目線よりはずーっと高くて、今日みたいな澄んだ、晴れた青空が、廊下の窓越しに少しだけ近い気がした。

そしてそのまま庭に出て森の近くでボクを下ろす。

緑が青々としてる、ヤシ並木もあるな。
ちゃんと手入れされてていいね。


「セバス」 パパの呼ぶ声に

「はい、旦那様」ってすっと現れる。

 え?どっから来たの?
 さっきまで居なかったよね?
 なに?この家の人達って、いきなり現れたり、居なくなったりするんだけどー、
 めっちゃびっくりだけど!!

「今日のランチはあの森の川の近くで取ろうと思う、セバス、準備を!」

「はい、承知しました、旦那様。早速ゴードンに用意させます」

 すかさずボクは声をかける。

「あ、セバス待って」

 消えて、一瞬で戻ってきてにこやかに笑う

「どうしましたか?カイトお坊ちゃま?」

「アリもママも誘っていい?」

「あぁ、そのつもりだ、モチのロンだ」

 なんだそれ(笑)聞かなかったことにしよ

「セバス、そのように」

「ね、セバス、んと、ボクもお家に連れてって」

「承知しました、旦那様、奥様とアリアーナお嬢様にもお誘いしてまいります」
「では、カイトお坊ちゃま、参りましょうか」

 ボクはパパの肩車から下ろされて、セバスの腕に抱かれた。

「あのね、セバス、ボク歩けるよ?」

「はい、存じておりますよ、カイトお坊ちゃま。カイトお坊ちゃまはちょっと冒険心がおありですねぇ、だからちょっとセバスにお付き合いくださいませ」

 
 ぼくは瞬きするのを忘れて唖然とする。

 ねぇ、セバス、どこにそんな力を隠していたの?僕を抱っこしたまま、もう屋敷だよ?

「オホホホ、カイトお坊ちゃま、ビックリしましたか?私は身体強化が使えます。なので、今、瞬足でお屋敷に帰って参りました。私はこのお屋敷でもしております。だからいつでもカイトお坊ちゃまを、いえ、旦那様も、奥様も、アリアーナお嬢様もお守りしてますよ。」
「そして、私が影をしていることは、次期当主でございます坊っちゃまだから、私の秘密を教えました。これは、お坊ちゃまのお母様とアリアーナお嬢様にも内緒です。マーシュ家の当主の旦那様で、カイトお坊ちゃまのお父様しか知らないことです。内緒ですよ」

 え?内緒なのをボクに話していーの?
 ボク、次期当主なれないかもしれないよ。
 もしボクに弟が生まれて、パパが次の当主にボクの弟を指名したらどーすんのさっ。

 パチッ!

 うっ、セバスのウィンク。いや、ボクにウインクしてもボクは惚れたりなんか、しないからなっ!
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