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第八章 激闘!トーナメントバトル
第二百七十五話 恐怖を乗り越える覚悟
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決勝戦は現在、零夜率いるブレイブペガサスがリードしている。この調子で行けばブレイブペガサスが勝利すると思われるが、プリンセスヴァルキリーズも負けてはいられない。彼女達は次の第二試合で必ず勝利を掴み、ここはイーブンで収めておきたいと考えているだろう。
「では、第二試合についてですが、メンバーと勝負方法はスロットで決まります。果たして誰が選ばれるのか?スタート!」
ラビリンの合図でスロットが回転し始め、誰になるのか皆がハラハラしていた。するとプリンセスヴァルキリーズのスロットが止まり、代表者の名前が映し出される。
「プリンセスヴァルキリーズからアナ!」
「ここは私が行くわ!」
「頼んだぞ!」
アナは真剣な表情をしながら戦いに向かい、風子の声援に対して拳を上げながら応えていく。自身が第二試合の代表として選ばれたからこそ、チームや自身の為にもここで負ける理由にはいかないのだ。
すると次のスロットが止まり、ブレイブペガサスも代表者が決まる。
「ブレイブペガサスから国重ヒカリ!」
「よし!ここは私に任せて!」
「お願いします、ヒカリさん!」
ヒカリは皆に対してウインクした後、そのまま真剣な表情で戦いの場へと向かい出す。エヴァが頑張ってくれた思いを無駄にしない為にも、ここはリーチを掴み取る為に自らが頑張らなければならない。
お互い様々な理由を抱えながら、二人は真剣な表情で睨み合う。同時に試合内容のスロットも止まり、そのルールがスクリーンに映されていた。
「肝試し対決!」
「「「肝試し⁉」」」
次の勝負が肝試しである事に、誰もが驚きを隠せずにいた。特にアナとヒカリはガタガタと震えていて、肝試しと聞いただけで大量の冷や汗を流していた。
「ああ……あの二人はお化けが苦手だからな……こうなると勝負どころではなくなる可能性もあり得るし……」
零夜は呆れた表情をしながら、ガタガタ震えるヒカリとアナを見つめる。実は二人共お化けが大の苦手であり、ゴースト系を見ただけで逃げてしまう弱点があるのだ。
アナはかつてゴースト屋敷の調査に出かけた時、お化けを見て悲鳴を上げてしまった過去を持っている。その時は屋敷から出て木の下でガタガタ震えてしまい、メイリーに抱き着きながら大泣きしていたそうだ。
ヒカリに至っては番組の企画で肝試しチャレンジに行った時、お化けを見ただけで逃げ回る失態を犯してしまった。その後、ヒカリはあまりの恐怖で大泣きをしてしまい、その泣き声で多くが病院送りになってしまった事件を起こしてしまったのだ。
「こうなると忍耐力がカギとなりそうやね。ヒカリちゃん、本当に大丈夫やろか?」
「分かりません。いざという時は私達の手でどうにかするしかないですね……あの悪夢で皆が倒れなければ良いのですが……」
この様子を見た倫子は心配そうな表情をしていて、ミミも同意しながら複雑な表情で見ていた。この肝試しで下手をすれば、ヒカリの大泣きで会場全体、配信を見ている人達に被害が及んでしまう事もあり得るからだ。
「こうなると俺達にできる事は、祈るしかないみたいです。かなり辛いかも知れませんが、こうでもしなければ真のヒーローズエイトにはなれません」
「う、うん……」
零夜は複雑な表情をしながら、ここは見守りながら祈るしかないと決断。ヒカリには悪いかも知れないが、彼女の成長を考えれば見守るしかないだろう。それに倫子達も真剣な表情で同意する中、ヒカリはズカズカと零夜に近付いてきた。
「変わってよ。私怖いんだから」
「ええっ!?そんな無茶苦茶な!」
ヒカリは涙目で零夜に交代を依頼し、彼はいきなりの展開に驚いてしまう。ヒカリはお化けが大の苦手なので、零夜に交代して難を逃れようとしているのだ。
「いくら何でも無茶苦茶よ!少しは我慢しなさい!」
「嫌だ!私は参加したくない!」
アミリスが真剣な表情で注意をしても、ヒカリは首を横に振りながら嫌がっている。これではまさに駄々っ子其の物であり、埒が明かないのも無理はない。
「お願い!交代して!私こんなの嫌よ!」
アナの方もこんな競技はやりたくないと懇願していて、夢子達は混乱していた。あれ程やる気となっていたにも関わらず、試合内容が肝試しでは全く意味がないと感じているのだ。
「確かに気持ちは分かる。だが、それを乗り越えなければ人は成長できない。私も怖い物があるかも知れないが、人はその恐怖を乗り越える事で成長ができる筈だ」
「恐怖を……乗り越える……」
風子からの真剣なアドバイスに対し、アナは自分の胸に手を当てながら本当の気持ちを確かめる。
現在チームは先勝されていて、ここで負けてしまえばブレイブペガサスがリーチになってしまう。だからこそこの戦いを乗り越える事で、自ら勝利を掴み取る必要があるのだ。
「分かった!私、最後までやってみる!限界を超えてまでも勝ちに行くから!」
「よし!盛大に行って来い!」
風子からのエールに対し、アナは笑顔を見せながらステージへと戻っていく。まだお化けに対して怖い思いがあるかも知れないが、ここで立ち止まる理由にはいかないと判断したのだろう。
それを見たヒカリも決意したと同時に、真剣な表情をしながら零夜に視線を移していく。
「私も覚悟はできている。ここで負けたら子供達が悲しむし、必ず勝って皆を導いてみせる!」
「なら、後悔せずに頑張ってください!俺達はあなたを信じています!」
「大丈夫!」
ヒカリは笑顔を零夜達に見せたと同時に、そのままステージへと移動する。二人の様子を見たラビリンは安堵のため息をついた後、すぐに気を切り替えてルール説明をする。
「ルールは簡単。これからお化け達を放出しますが、彼等を倒すとポイントが入ります!ポイントが多く手に入れた者が勝ちとなるルールなので、怖がらずに頑張ってください!」
ラビリンが簡単なルールを説明した直後、ゴースト達が姿を現す。今回はお化け達を全て倒すルールなので簡単と言えるが、油断は禁物なので要注意だ。
「どうやらただの肝試しじゃないのか……でも、お化けを倒すのなら大丈夫かもね」
「こうなったらとことんやるしかないからね。諦めずに頑張るのみ!」
ヒカリとアナは改めて気合を入れ直し、第二試合を勝つ事に集中する。この試合の勝敗は今後の展開を左右するので、何れにしても負ける理由にはいかないだろう。
「それでは試合開始です!レディーゴー!」
ラビリンの合図と同時に第二試合が始まりを告げられ、歓声が響き渡り始めたのだった。
「では、第二試合についてですが、メンバーと勝負方法はスロットで決まります。果たして誰が選ばれるのか?スタート!」
ラビリンの合図でスロットが回転し始め、誰になるのか皆がハラハラしていた。するとプリンセスヴァルキリーズのスロットが止まり、代表者の名前が映し出される。
「プリンセスヴァルキリーズからアナ!」
「ここは私が行くわ!」
「頼んだぞ!」
アナは真剣な表情をしながら戦いに向かい、風子の声援に対して拳を上げながら応えていく。自身が第二試合の代表として選ばれたからこそ、チームや自身の為にもここで負ける理由にはいかないのだ。
すると次のスロットが止まり、ブレイブペガサスも代表者が決まる。
「ブレイブペガサスから国重ヒカリ!」
「よし!ここは私に任せて!」
「お願いします、ヒカリさん!」
ヒカリは皆に対してウインクした後、そのまま真剣な表情で戦いの場へと向かい出す。エヴァが頑張ってくれた思いを無駄にしない為にも、ここはリーチを掴み取る為に自らが頑張らなければならない。
お互い様々な理由を抱えながら、二人は真剣な表情で睨み合う。同時に試合内容のスロットも止まり、そのルールがスクリーンに映されていた。
「肝試し対決!」
「「「肝試し⁉」」」
次の勝負が肝試しである事に、誰もが驚きを隠せずにいた。特にアナとヒカリはガタガタと震えていて、肝試しと聞いただけで大量の冷や汗を流していた。
「ああ……あの二人はお化けが苦手だからな……こうなると勝負どころではなくなる可能性もあり得るし……」
零夜は呆れた表情をしながら、ガタガタ震えるヒカリとアナを見つめる。実は二人共お化けが大の苦手であり、ゴースト系を見ただけで逃げてしまう弱点があるのだ。
アナはかつてゴースト屋敷の調査に出かけた時、お化けを見て悲鳴を上げてしまった過去を持っている。その時は屋敷から出て木の下でガタガタ震えてしまい、メイリーに抱き着きながら大泣きしていたそうだ。
ヒカリに至っては番組の企画で肝試しチャレンジに行った時、お化けを見ただけで逃げ回る失態を犯してしまった。その後、ヒカリはあまりの恐怖で大泣きをしてしまい、その泣き声で多くが病院送りになってしまった事件を起こしてしまったのだ。
「こうなると忍耐力がカギとなりそうやね。ヒカリちゃん、本当に大丈夫やろか?」
「分かりません。いざという時は私達の手でどうにかするしかないですね……あの悪夢で皆が倒れなければ良いのですが……」
この様子を見た倫子は心配そうな表情をしていて、ミミも同意しながら複雑な表情で見ていた。この肝試しで下手をすれば、ヒカリの大泣きで会場全体、配信を見ている人達に被害が及んでしまう事もあり得るからだ。
「こうなると俺達にできる事は、祈るしかないみたいです。かなり辛いかも知れませんが、こうでもしなければ真のヒーローズエイトにはなれません」
「う、うん……」
零夜は複雑な表情をしながら、ここは見守りながら祈るしかないと決断。ヒカリには悪いかも知れないが、彼女の成長を考えれば見守るしかないだろう。それに倫子達も真剣な表情で同意する中、ヒカリはズカズカと零夜に近付いてきた。
「変わってよ。私怖いんだから」
「ええっ!?そんな無茶苦茶な!」
ヒカリは涙目で零夜に交代を依頼し、彼はいきなりの展開に驚いてしまう。ヒカリはお化けが大の苦手なので、零夜に交代して難を逃れようとしているのだ。
「いくら何でも無茶苦茶よ!少しは我慢しなさい!」
「嫌だ!私は参加したくない!」
アミリスが真剣な表情で注意をしても、ヒカリは首を横に振りながら嫌がっている。これではまさに駄々っ子其の物であり、埒が明かないのも無理はない。
「お願い!交代して!私こんなの嫌よ!」
アナの方もこんな競技はやりたくないと懇願していて、夢子達は混乱していた。あれ程やる気となっていたにも関わらず、試合内容が肝試しでは全く意味がないと感じているのだ。
「確かに気持ちは分かる。だが、それを乗り越えなければ人は成長できない。私も怖い物があるかも知れないが、人はその恐怖を乗り越える事で成長ができる筈だ」
「恐怖を……乗り越える……」
風子からの真剣なアドバイスに対し、アナは自分の胸に手を当てながら本当の気持ちを確かめる。
現在チームは先勝されていて、ここで負けてしまえばブレイブペガサスがリーチになってしまう。だからこそこの戦いを乗り越える事で、自ら勝利を掴み取る必要があるのだ。
「分かった!私、最後までやってみる!限界を超えてまでも勝ちに行くから!」
「よし!盛大に行って来い!」
風子からのエールに対し、アナは笑顔を見せながらステージへと戻っていく。まだお化けに対して怖い思いがあるかも知れないが、ここで立ち止まる理由にはいかないと判断したのだろう。
それを見たヒカリも決意したと同時に、真剣な表情をしながら零夜に視線を移していく。
「私も覚悟はできている。ここで負けたら子供達が悲しむし、必ず勝って皆を導いてみせる!」
「なら、後悔せずに頑張ってください!俺達はあなたを信じています!」
「大丈夫!」
ヒカリは笑顔を零夜達に見せたと同時に、そのままステージへと移動する。二人の様子を見たラビリンは安堵のため息をついた後、すぐに気を切り替えてルール説明をする。
「ルールは簡単。これからお化け達を放出しますが、彼等を倒すとポイントが入ります!ポイントが多く手に入れた者が勝ちとなるルールなので、怖がらずに頑張ってください!」
ラビリンが簡単なルールを説明した直後、ゴースト達が姿を現す。今回はお化け達を全て倒すルールなので簡単と言えるが、油断は禁物なので要注意だ。
「どうやらただの肝試しじゃないのか……でも、お化けを倒すのなら大丈夫かもね」
「こうなったらとことんやるしかないからね。諦めずに頑張るのみ!」
ヒカリとアナは改めて気合を入れ直し、第二試合を勝つ事に集中する。この試合の勝敗は今後の展開を左右するので、何れにしても負ける理由にはいかないだろう。
「それでは試合開始です!レディーゴー!」
ラビリンの合図と同時に第二試合が始まりを告げられ、歓声が響き渡り始めたのだった。
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ありがとうございます!とても嬉しいです!
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