異世界で記憶喪失になったら溺愛された

嘉野六鴉

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68.夢オチ

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 明るく清潔な、小さな部屋。
 白いベッドに横たわった俺の腕には、何本もの管が繋がれている。それをぼんやり眺めている間に、慌ただしくやってきた白衣姿の男と、ナース服を着た女の人が二人ほど周りをバタバタしていたが、やがて部屋を出て行った。

 俺を『兄さん』と呼んだ、見知らぬ少年だけを残して。

「兄さん………、っ……わかる?オレのこと。オレ、はるかだよ。」

 ベッド横の小さな椅子に腰かけ、俺の顔を覗き込むようにしてぎこちなく笑ってそう告げた少年は、どうみても俺と同世代か少し下くらいだ。

 まだ、七歳だった弟のはずがない。
 それよりも…………いつになったら、この夢は醒めるんだ?

 なんでよりにもよって、元の世界での病室みたいな部屋にいる夢を見ているんだ?挙句、どうして『弟』だなんて名乗る存在が、目の前にいる?
 少しだけ癖のある黒髪に、母さんによく似た大きな茶色の瞳。一見女の子に間違えられるくらい可愛い顔立ちをしていた、小さな弟。
その面影を色濃く宿した少年が、俺の弟だと名乗る。そんなの、夢以外ありえないだろう。
だって、そうでないならば今まで俺がいた世界は―――……

「えっと……兄さん、もう10年も意識不明だったんだよ。」


 ――――あぁ、そういう設定の、夢なのか。


「あの日、オレどうしても兄さんに会いたくて………あ、えっとこっちの夏休みの時期に父さんと母さんと一緒に一時帰国してて、それで……」

 重くろくに動かない体も、目の前で視線を下に落としてつっかえつっかえ語る『弟』の話も、どこか現実感がない。なのに、その話の続きを、俺は知っている。思い、出している。

 そう、高2の夏休みだった。

 両親と一緒に国外にいるはずの、一年以上も会っていなかった弟が、突然俺の寮室を訪ねてきたんだ。寮の職員に手を引かれ、小さなリュック一つ背負って、泣きそうな顔で。
 聞けば、俺に会いに来たのだと言う。まさか小学1年か2年あたりの子どもが一人で、海外からやって来たのかと心底焦ったが、よくよく尋ねると両親も日本に一時帰国していると。

 俺と母さんの問題なんて知らない弟の遥にとってみれば、日本に帰れば俺にも会えると無邪気に帰国を楽しみにしていたらしい。
なのに、蓋を開ければ『お兄ちゃんは学校に住んでいるから会いに来れないのよ』と母さんに言われ、ショックを受けたと。
 そこで遥は、兄さんが来れないならこっちから会いに行けばいい、とスマホ一つとお出かけセットのリュックを背負ってこっそり滞在先のホテルから抜け出したそうな。

 我が弟ながらなんて行動力だと呆れたが、ホテルから俺がいる高校の寮まで電車とバスを乗り継いで三時間はかかる。
ここに到着するまで、そんな子どもの一人旅を誰にも見咎められなかったのは、夏休みという時期柄のせいか。

 両親がなぜそんな微妙な距離のホテルを滞在先に選んだのか、理由なんて到底わかるはずもなかったが、とにかく弟を俺の部屋に入れ、父さんに連絡を取った。
思えば、自分から父さんに電話をかけたのは高校に入学してから、これが初めてだった。
 案の定、遥がいない、とあちらは騒ぎになっていたようで、俺の所に来てると告げると電話越しでもわかるくらいに父さんはほっと息をついた。それから、すぐ迎えに来ると言ったがそれに聞き耳を立てていた遥が、大反対した。

 兄さんとずっと一緒にいるから来ないで!!と。

 相変わらずお兄ちゃん子な弟に苦笑しながらも、家族に『愛されている』という久々の心地良さに、俺の口は勝手に開いていた。
俺が送っていくから、父さんたちはホテルで待っていてくれ、って。それなら移動時間は一緒に居られるから、遥もいいだろ?と納得させて、丁度昼ご飯の時間だったから寮の食堂で二人で食事をしてから、出発したんだ。
あぁ、食堂では先輩やら同級生に色々ちょっかいかけられたっけ。

 そうして寮から最寄りのバス停まで、徒歩で15分ほどの道のりを小さな手を引いて歩いて―――

「もうすぐバス停、ってところで………車が、突っ込んできて……兄さん、オレを庇ってっ!」


 ――――そうだったか?


 またじわりと目を潤ませ始めた『弟』が言うには、そこで事故に遭った俺はどうにか一命を取り留めたものの、なぜかずっと意識が戻らなかったらしい。
体の傷は順調に治っていくのに、検査結果もおかしい所はないはずなのに、ずっと眠り続けていたと。

「……っオレ、兄さんと母さんのこと、全然何も知らなくてっ……兄さんが目を覚まさないのは、オレのせいじゃないかって…っ……!」

 ぐすぐすと鼻を啜りながら、まるで懺悔のように勝手に言い募る弟の話は、右から左へと耳を抜けていく。
 おかしいくらい、感情が動かないんだ。まるで石のような体と同じになったのかと思う程、何も感じない。ただただ、頭の片隅で焦燥だけが募っていく。

 早く、早くこの夢が醒めるように。醒めなければ、いけないのにと。
 だってそうじゃなきゃ、あの世界が、ロイの方が、『夢』になってしまうではないか。

「でもっ、もう大丈夫だからっ……兄さんが、いつ目が覚めてもいいようにって、オレたち、また家族だよって言えるように、したからっ……!」

 ほとんど聞いていなかった話がそう締めくくられた時、部屋の外からやけに騒がしい足音が近づいてきたなと思ったら、ガラリと病室のドアがスライドする音と共に、声がした。


「奏多!!」

「奏多!目が覚めたのか!!」


 転がるようにベッドまで飛んできたのは、記憶にあるよりもいくらか年老いた、見知った男女の姿。
 一人は、かつて父と呼んでいた、俺にあまり関心などなかった男。
 もう一人は、俺が愛されたくて愛されたくて仕方なかった唯一人の、母と呼んだ、女。

 その二人が、弟を押しのけるようにして俺の枕もとに押し掛ける。直接床に膝をついて、動かぬ俺の手を握って、涙ながらに口にする。

「よく、よく目覚めてくれたっ……すまなかった、奏多……!」

「奏多、奏多……ごめん、ごめんねっ……私の奏多。貴方に酷いことをしてっ、本当にごめんね………。なんであんな事が出来たのか、今はわからないくらいっ……!
 ごめんね、奏多っ……愛しているわ。私のっ……愛しい子………」

 綺麗な涙を流しながら、俺の髪を撫でる母さん。
 声を詰まらせながら、俺の腕をさする父さん。

 それは確かに、いつかの俺が望んでいた、光景だった。



「――――……った」



「奏多?なに?なにか欲しいの?」

 ひりつく喉が、ほぼ吐息に近い声を無意識に零したのを、一番近くにいる『母さん』が気づく。
泣きながらも精一杯の優し気な顔をして微笑む、綺麗な人。その茶色がかかった大きな目を見つめながら、ゆっくりと息を吸った。

「――――よかった」

「奏多……」

 花が咲いたように、嬉し気な笑みを浮かべて俺の名を呼んだ女も、ほっとしたように眉を下げた男も、二人の後ろでまた泣き笑いの顔をした少年も、次の言葉にその顔が凍りつく。


「俺の名前、気安く呼ばないでくれる?」


 あれだけ石ころみたいに動かなかった感情が、『奏多』と俺の名を口にされる度に息を吹き返すように渦巻きだす。
俺をそう呼んでいいのは、世界で一人だけなのに、と。

 あの声が、何よりも俺が愛しいと言葉なく告げてくれる、柔らかで優しく低く甘さを帯びたあの声が、今は聞こえないのに。
 それなのに、余計な他人の声音に、上書なんてされたくない。あの声を忘れるわけもないのに、忘れそうで怖くなる。

『カナタ』と呼んでくれる、ロイの声を。

 それが腹の底から、憎らしいのだ。俺の名を口にする存在も、忘れそうだと思う自分自身も。
 でもその苛立ちのおかげでクリアになった意識、その隅に引っ掛かるあの存在に気づくことができた。見えなくとも、聞こえなくとも、キラキラと輝く砂粒のような、黒の気配に。


「――――ほんとよかったよ。
 魔力ちからの使い方を思い出せていて。」


 病室のような小さな空間、その宙にたった一つだけ感じ取ることが出来た黒砂に意識を向けて、願う。ただ願う。

「こんな悪夢、さっさと醒めろ」

「兄さん!?待っ―――」

 何かを口にしようとした『弟』。その声が言葉が完全に紡がれるよりも早く、世界は蜘蛛の巣のようにひび割れて、砕け散った。
 人形のように動かない二人の男女と、泣きそうな顔で俺に手を伸ばした少年と共に。





 瞬きの後、目の前には闇のような黒一色の世界が広がっていた。
そこでようやく、深く息を吐く。

「やー……焦ったわぁ……あれは焦るわ。やっぱりあっちが夢オチだろ?もう今更あんな夢見せんなっての。なんだっけ?えーと……そうそう、精神操作系魔法とかあるし。どーせそれ系なんじゃねぇの?ほんっと最悪。あー焦ったマジ焦った!!」

 あれだけ動かなかった体も軽い、というか浮いているみたいだ。それにこの真っ黒の世界は、不思議と居心地がいい。
明かりは何一つないが自分の姿ははっきり見えるし、なんとなく暖かい。少なくとも、あの元の世界モドキの夢?よりかは数万倍ほど安心できる。

 だから、安心したせいで今更になって心拍数が上がってきた体を落ち着けるために、思いつくままを口にする。

「大体さぁ!ロイの存在が夢オチなわけないだろッ!俺のロイをなめんなよー!!あんなに俺のこと愛してくれて考えてくれて、それが俺の妄想だとしたらレベル高すぎなんだよ、ぶっ飛び過ぎてるんだよ、想像の範・囲・外!!
 そんなロイが!俺ごときの!貧相な夢の住人なわけないだろっ!!ロイが夢なら俺の存在なんて霞以下じゃん!?それっくらいロイは俺を愛してくれてんのー!!!ロイを夢にできると思ったら大間違いだ!!ばっきゃろぉぉおぉ!!!!」

…………誰に言ってるんだ、とかツッコミ入れたらおしまいだ。とにかく、うん、なんか色々叫んだらスッキリはしたな。羞恥心?誰もいないんだ、関係ない。

 最後にもう一度深呼吸をして、黒い世界をふよふよ漂いながら、改めて周りを見回してみた。

「うーん……居心地は抜群なんだよなぁ。ここで好きなだけ寝れたら気持ちよさそうなんだけど…………。でもロイが心配してるだろうし、俺もロイに会いたいし、てかロイがいないし………」

 あんな寝覚めの悪い世界の後だと、一刻も早くロイの声が聞きたくなってくる。すぐにでもあの声に、カナタって呼んでもらいたい。
でも今俺が居るこの摩訶不思議空間の、意味がわからない。

「さっきみたいに黒砂ちゃん……は、見つけられないし…………ヤバイ、これ詰んだ?もしかして、どこかに閉じ込められてるのか?結界魔法?魔術?…………………考えたってわかるか――――!!!あーもうッッ!!!!」

 マズい、ちょっと目元が熱くなってきてる。
 もしここから出られなかったらどうしよう、なんてやめとけばいいのに、勝手にマイナスの事ばかり考えついてしまう。
 あてもなくふわふわ漂って・・いるのか、静止しているのか、浮いているのか、地に足がついているのか。それすらも曖昧で、ただ眠気を誘う穏やかな暖かさと静けさだけが、ここには満ちている。

「………こんなの、どうしようもないだろ…………」

 どうしたらいい?俺に何ができる?これも夢か?やけに頭がはっきりしてるのに?体の感覚もあるのに?放っておいたら目が覚めるのか?いつかこの黒に変化が起こるのか?それはいつだ?俺はこうして一人でメソメソしているしかないのか?

 どう考えても八方塞がりだと理解した俺は、小さく鼻を啜って最終手段を、俺にとっての真なる魔法の言葉を唱えることにした。

 この異世界で絶大な力を誇り続けた、あの言葉。それをすぅっと大きく息を吸って、口にした。



「ロイ――!!助けてほしいんだけど―――――!!!」



 闇のような漆黒の世界、その最果てまで届けと言わんばかりに出しうる限りの大声で、そう叫んだ。まぁ、案の定、やまびこ一つ響いてこないんだけどな。

「…………………俺の、最強魔法……いや最強魔術が…………はは、なんちゃって…………はぁあぁ」

 そりゃ何度も何度も都合よく転がるわけないよ、と自分を慰めながら肩を落とした時だ。

 視界の隅に光の粒が、降ってきた。ふわりと、雪のように。
その動きを追うように、視線を俺が上と認識する方向へ向けると、黒の世界にパッと光が散った瞬間だった。

 それはヒトの形をとっていて、輪郭にぼんやりと光を纏ったまま、周囲を見渡す動きをする。

 やがて、その視線は俺へと向いた。驚きに収縮する紫水晶アメジストの瞳も、引き結ばれた端正な口元が急に開く様も、とてもよく見えた。

 そして俺は、その口が最初にどんな言葉を紡ぐのかを識っている。


「カナタ!!!」


 心配していた、見つけて安堵した、無事だったか、傷はないか、痛みはないか、愛している。
そんな声なき言葉が詰め込まれているかのような、感極まった声音で紡がれた、俺の名前。

 俺をこんな風に呼んでくれる人なんて、後にも先にも唯一人だけだろう。
 だから俺も、俺へと腕を伸ばすロイへ向かって、迷わず足を踏み込む。浮いてようが何だろうが、もう知るか。


「ロイ!!」


 この腕の中に飛び込めるなら、何も気にならないんだから。

 そして期待通り、俺をきつくきつく抱き締めてくれる温もりを、同じように強くしがみついて確かめる。寝覚めが最悪だった分、しっかりロイを補給しとかないと。
なんて馬鹿な事を思いながらも、忘れないうちに言っておかなければ。

「ロイ髪切ったんだな!短髪もめっちゃくちゃカッコイイ!!好きだ!!大好きだッ!!!」

「っ……第一声が、髪の話かっ…………!カナタらしい、と言えばカナタらしいが……」


涙を堪えるような震える声で、ツッコミ入れさせてごめんなさい。




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