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俺の愛の形
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ピコン 無機質な機械音が メッセージの着信を告げる
『金曜日 20時 来れる?』
相変わらず味も素っ気もない短いメッセージが届く
暫くメッセージが表示されたスマホのディスプレイを眺めれば脳裏に浮かぶのは情事の時の洸の蕩けた顔だ
それを思い浮かべただけで俺の愚息は大きくなろうとする
いやいやいや中坊じゃないんだからさ
自分を諌めながらレスポンスをつける
『OK』
うん これ以上に返答のしようがない
ホントはさ もっと こう なんてえの?
甘い感じのメッセージの遣り取りをしたいんだよな
そうだよ 無理だよ 洸にはアイツがいるんだから
節操の欠片もない俺の下半身は 洸以外が相手でもガッツリと天を向くしな!
甘んじて洸のセフレでいるしか 洸とセックスできねーじゃん
初めて洸と逢った日のことなんて キッチリ全部思い出せるぜ
俺の経営する店の1つ 新宿二丁目にあるハプニングバーで出逢ったんだよな
当時二十歳になったばかりの大学生の洸はホント実写版小鹿のバンビってなぐらい愛らしかったな
あー勿論 当然 当たり前に今も可愛いけどな
ゲイタウンそしてハプバー今日がdebut!!
顔に書いてあったな
キョロキョロと周囲を伺う洸は 触れたら警戒した猫みてぇに『シャーッ』て鳴くんじゃないかと思うくらいに緊張してて そりゃもう庇護欲そそられたなぁ
経営者の顔を隠し ゲストの1人でーす!みたいな顔で洸に近づいたよね
カウンターの中では 雇われ店長が溜め息ついてたけどな
知ったこっちゃねーよ!
『なお~ なおだけ狡い~』
可愛い洸を狙った輩が 店の至る所から群がってきやがる
俺の店で俺が狡いのは俺の特権だよ!
まぁ、俺が経営者だってことは雇われ店長以外誰も知らないけどな
洸の緊張を解す為 世間話をする優しいおにーさんを演じたぜ
役者も黙る演技力でな
世間話の体で そりゃもう洸の事を根掘り葉掘り聞きまくったさ
名前は洸 『洸』って字は水が湧き出すって意味があるんだって
で 湧水が枯れることがないのと同じように優しさとか才能とか 色んなものが枯渇しないよーにって意味で付けられた名前なんだって
なんかさ親の愛情を感じる話だよな
実家は山形の田舎だって言ってたな
そのわりには綺麗な標準語を使うんだよなぁ
男2人兄弟で兄貴がいるんだって
結構な旧家だけど兄貴が跡継ぎだから 自分は自由にできるって
結婚して子供を残さないといけない!とかだったら発狂してたかも なんてことも言ってたな
女とのセックスってのは洸の中では禁忌なんだろうな
バイの俺から言わせれば 女も結構いいもんだけどな!
でさ…洸の話に夢中になってたら 気付くのが遅れたのさ
まー なんつーの?
洸と俺が座ってた斜め前のボックスシートで 即席ゲイカップルが始めたんだよな
え?
何を始めたかって?そこまでを言わせるなよ
まぁ ハプバーではありがちなヤツさ
けどさ正直 洸には見せたくなかったんだよ
洸が汚されるとか思っちまったんだよなぁ
いやはや しかし 俺は柄にもなく赤面したね
だってさ 勃ってんだよ 洸の なんつーの?
ち○こが!
膝をモジモジ擦り合わせて なんとか隠そうとしてたけど 見逃すわけねーだろ!
って事で実力行使に出たね
『洸 出るぞ』
いや 俺ってばさ大学在学中に起業してっから それなにり経営者歴は長いわけよ
たぶん そのせいなんだよな
普段はヘラヘラしてるくせに 無駄に威圧が強くなる瞬間があるらしいんだよな
で 多分な 恐らくだけど 洸にそれ使ったわ
洸が ビクンッてなって俺についてきたもん
でさ これまた俺が経営してるファッションホテルに連れ込んだよね
風営法を掻い潜って作ったホテルだからさ ラブホテルほど卑猥じゃなくて ビジネスホテルより色気がある感じ?
そんなコンセプトで作ったホテルだから まぁ頭のいい洸には解ったんだろうな
ここがどんなホテルなのかさ
でもさ いきなり初物全開の洸に手ぇ出せねーじゃん
ルームサービスで シャンパン頼んで飲ませてみたり 映画のDVD観たりしてたんだけどさ
ハプバーでの一件が強烈だったんだろうな
ずっと膝をモジモジ擦り合わせてるわけさ
そんなんさ この俺が!下半身ユルユルのこの俺が!我慢できるはずねぇっつーの
抱き寄せちゃったよねぇ 華奢な洸の肩を!
キスしちゃったよねぇ ぷっくり桃色の唇に!
洸ワナワナ震えてたけど 嫌そうでもなかったんだよなぁ
何度も言うけどさ そりゃそりゃ可愛かったぜ
それでもさ 年下の可愛い洸の前では 大人で余裕な俺を演じたいだろ?
だからさ ニヒルに見えるっぽい ちょいワル系の笑顔で提案 いや 実は懇願だったけどさ してみたよね
『洸 抜いてやろうか?』
内心は俺に洸の扱かせてっ!てな感じだったけどな
顔だけじゃなくてさ 首も耳も 全部真っ赤になった洸 可愛かったぜ!クドいか?
唖然とするだけの洸から 服を全部剥ぎ取ったよな
抜くだけなら下だけ脱がせればよかったんだけどさ
見たかったんだよ!洸の全部を!
子供みたいに膝の上に乗せたけど これからするのは大人だからできることだよな
膝の上の洸を後から抱き込んで ちょっとだけ勃ち上がった天辺をさ イイコイイコしてやったら すぐにガン勃ちで
洸 恥ずかしがっちゃってマグロ通り越して銅像みたくなってたけど まぁ気持ちよかったんだろうな 先走りがスゲーの
耳元で
『他のヤツに こんなことされたことある?』
って聞いたら首が千切れるほど横に振ってたな
ここまで初心な反応されると イケナイことしてる感で余計に興奮すんだな
『あ あの』
あー遅ればせながら 気付いたわ 洸に俺の名前言ってない『あの』って呼び掛けられるより やっぱ名前で呼ばれたいよな!
『直樹だ 周りは なおって呼ぶけどな』
ち○こ擦りながらの自己紹介でごめんね
『あ あの なお…』
うん 嬉しくて天まで登れそうだったね 直樹さん とかじゃなくて 『なお』って呼ばれると それだけで2人の距離が近くなった感じすんじゃん?
手はコスコスと動かしたまま 洸の言葉を待ったよ
内心 拒否されるんじゃないかってドキドキしてたけどな!
『あの 僕こう言うの初めてで 何もわからなくて』
いいさ いいさ 洸は何もしなくていいんだよ
おにーさんが教えてあげるからさ
教えたかったけどさ 初めて他人に触られる快感が強すぎたのか 洸 すぐにイっちゃってさ
そのことも恥ずかしかったみたいだな
洸の汚れた腹と ち○こを拭いてやろうと思ったら
『じ 自分でできますっ』
って力の入らない手で俺の腕掴むからさぁ
ちょっと悪戯したくなっちゃうのが男の性じゃん?
拭いてやろうと思ったティッシュを掌から落として またコスコスしちゃったよね
若くて経験もない洸だろ
すぐに元気になるわけさ もっとも完全には鎮まってなかったから道半ばからのスタートだったんだけどな
あっ!と言う間に またガン勃ちだよな
そうなるとさ 俺もちょっと欲が出ちゃうってぇの?
洸の体を回れ右!させて向かい合わせに抱っこし直したよ
その時の洸の顔ときたら まぁ気怠そうで淫靡で綺麗で すぐにでも喰っちゃおうかと思ったけどさ まぁ優しいおにーさんを演じてる手前そうもいかなくて
取り敢えず俺の愚息をチノパンから取り出して 洸に握らせてみたよ
緊張で湿った手に握らせたら 愚息は更に大きくなっちやってさ
さらば!大人の余裕ってなったわ
やっべぇ 俺これ すぐイクかも…
挿入れなくても洸に触られるだけでイクな
洸の可愛いソレと俺の可愛くないソレを纏めて洸に握らせてさ 俺は洸の手ごと握ったよ
お互いの裏筋が ピッタリくっついててさ
そんなんで上下に手を動かせば 今度は正面から洸の表情が見えるんだぜ
艶っぽいのなんのって 思わず唇に貪りついたよね
口の中をたっぷり蹂躙しながら 手も動かしたら 洸の息が荒くなってきてさ
まったく!この可愛いバンビちゃんは どこまで俺を煽るんだ?
煽られて手の動きを速めたら くっと洸の顎が上がって その瞬間に2度目を吐き出したな
洸はイッたけど俺がまだだったから そのまま手を動かしたてら 慌てて洸が手を離そうとすんだよな
男なら皆わかる
射精の直後って くすぐったいもんな
でもさ俺もイキたいから!洸を無視して手は動かし続けちゃったよね
洸は『あんっ きゃっ んん』なんて声出しながら逃げようとしてたけど 俺が出すまで付き合ってもらったよ
それでさ その後は なんつーか どうすれば洸が危ない目に遭わないかだけが気になったんだよな
そりゃな たった今 俺が危ない目に遭わせたわけだけどさ
それとこれとは話が別だろ?
うん 別だ
もうさ子供に言い含めるように 優しく優しく恫喝して洗脳したよね
ゲイタウンは恐ろしいところ
ハプバーなんて以ての外
犯されたいか?
傷つきたいか?
病気うつされたいか?
それが嫌なら近づくな!
ってな
そしたらさ無言で 俺の話を聞いてた洸から衝撃の一言が ぶっ放されたんだよな
その威力たるや ロケットランチャーなんて比じゃなかったな
『じゃあさ… なおが 僕のセフレになって』
えっ?えぇぇぇっ?
これは夢か?夢なのか?
こんなに無垢な洸が『セフレ』って言ったぞ
いや問題はそこじゃない
俺が?叩かなくても埃が出まくる俺が?
洸のセフレ?
はいっ!喜んで! 心の声が漏れそうになるのをグッと堪えたよね
驚愕で言葉の出ない俺に 洸は訥々と話し始める
自分が混じりっ気なしのゲイであること
今まで想いを寄せた相手は100%男だったこと
性的な意味ではマイノリティを自覚していたから20年間想いを告げることもなく片想いと失恋を繰り返してきたこと
確かに学生の一般的な生活圏でマイノリティ同士が ウマイ具合に知り合って愛を育むってのは砂漠の中で針1本探すのと同じだよな
それでも健康な成人男子ともなれば それなりに性的な欲望が喚起されるわけで それを満たせる相手を探しにゲイタウンに脚を踏み入れた と
あーーーーー
よかったよ
綺麗で可愛い洸がハイエナどもの餌食にならなくて
俺がちょっと味見しちゃったけどさ 俺は相手を傷つけるようなことはしないもん
セックスはお互いに気持ちよくないとな
ただな 俺も相手を1人に絞るってのはムリなんだよな
洸がこんなに可愛くても やっぱムリ
しかもさ 俺ちょっとばかり特殊な趣味があるからさ
洸がそれを受け入れてくれない可能性もあるわけじゃん
そうするとな やっぱり特定のパートナーってのはムリなんだよな
だから『セフレ』しかも『こんなに可愛い洸のセフレ』ってのは魅力的だと思ったよ
まぁ洸もガツガツ遊びたいわけじゃなくて 生理的に受け入れられる程度の相手と たまにセックスできればいい ぐらいの気持ちで ゲイタウンを覗いたみたいだな
それがどれ程危険なことかは本人まったく考えてなかったようだけどな
もうさ それからは 洸と逢ってセックスする度に甘々に蕩けさせて 俺好みに開発したよ
乳首弄るだけで ち○こ勃つようになったし
前立腺攻めれば 後だけでイケるようになったし
でさ そうなってくると俺もちょっと上を見たくなるっつーの?
俺ってばさ セックスしてるの誰かに見られるの好きなんだよな スッゲー興奮すんの
だから趣味と実益を兼ねてハプバーも商売に組み込んだわけだし
ゲストのふりして 適当に相手見つけてオーディエンスの前でセックスショーってさ
俺にとっては 何よりのご馳走なわけさ
まぁ その度に雇われ店長からは氷のように冷たい視線を向けられたけどな
でもなー 洸とのセックスをハプバーの奴らに見せるのはイヤなんだよ
洸をオカズにその場でヌくヤツとか絶対いるだろ?
それはダメ
だからさ洸が俺とのセックスに すこーし慣れてきた頃 ちょっと提案してみたわけさ
いつも同じじゃ飽きるだろ?
夜の公園でほんの少し誰かに見られながらってどうだ?
ってな
洸は まったく考えることもなく けんもほろろに断ったけどな
その後も スモーク張った車の中で迫ってみたり 飯喰った帰り道に『寄り道』と称して下心満々で観覧車に乗せてみたら 雰囲気も何もあったもんじゃなくてさ 洸のヤツ普通に夜景に喰いついてたわ
俺の計画は 悉く失敗して そろそろネタも尽きてきた頃
仕方なく(って言っても洸が相手なら いつでもビンビンだけどな!) いつものホテルで散々に洸を喘がせた後 洸が言ったんだ
『恋人ができたから もう なおとは逢わない』
って
正直結構なパニックだったぜ
そりゃな ただのセフレだよ そんなこと解ってたけどさ
もう逢わないの?俺達結構相性いいだろ?
俺はまだまだ洸を抱きたいよ
100歩譲って 誰にも見られずに2人だけでセックスするとしても我慢するよ 俺!
でもさ 洸の前では余裕のある おにーさんでいたいじゃん
だからさ やっぱりカッコつけちゃったよな
『よかったな 幸せになれよ』
わーーーーーーっ!言っちゃった!言っちゃったよ!
もうさ 洸と逢えないって現実を受け止められなくてさ
俺のユルユルの下半身は更にユルくなったよな
毎晩誰かを抱いてたな 相手は男だったり女だったり色々だったけど とにかく外でヤりまくったよ
まぁ警察のお世話になるのは御免だから 場所は考えたけどな
そんな生活を続けてたら俺の性欲も性癖も満たされるんだから このスタイルでいいんじゃね?って思い始めたよな
でもな 洸からのセフレ解消宣言の後 ほとんど間を置かずに洸から連絡が来たんだ
『頼みたいことがある』
って
んんん?
やっぱり俺のテクニックが忘れられないか?
俺好みに開発したからさ 他のヤツとヤっても満足できないことに気付いちゃったか?
なんて思ってたけど 違ったよな
現実は俺の予想の遥か斜め上を行ってたな
やぁ 吃驚したのなんのって
恋人ができたから俺とはもう逢わないって言ったのにさ その恋人とはセックスしてないって言うんだぜ
正確にはセックスできないんだけどさ
俺も大概 変わった性癖を持ってることは自覚してたけどさ
恋人と自分がセックスすることに興味が持てないとか
愛することとセックスが結び付かないとか ちょっと理解できなかったよな
でも いいんだ
ってか俺にとっては好都合だしな
洸とセックスできる上に オーディエンスがいるわけだろ?
まぁ そのオーディエンスは洸と俺のセックスを見ながら自分でヌくんだろうけど それも洸の恋人なら諦めもつくわけさ
二つ返事で了承したかったけどさ それも なんかカッコ悪いじゃん?
だから少し考えるふりしてOKしたよね
それからは ちょいちょい洸に呼ばれて 洸の恋人 ≪リョウ≫っつったかな?
そいつの前で洸を抱いたな
オーディエンスの前で洸とイチャイチャできるなんて興奮しないわけないよな 鼻血もんだぜ
イイ思いさせてもらうわけだからさ手土産は いつもチョッと奮発するよね
セフレ解消宣言が出る前に洸が食べたり飲んだりして喜んでたものばっかりチョイスして献上してんだぜ
俺って結構健気じゃね?
まぁ手土産持参でも遊びに行くってわけじゃないからさセックスしに行くだけだし 長居はしねーよ
ちゃっちゃと始めて洸を満足させてリョウも満足させたら ようやく俺も吐精する
さっさとシャワーを借りて帰ってくるってのが いつものパターンなんだけどさ
いや 思ってた以上に興奮すんだよな
特にさ 俺が向かい合わせで洸を抱っこして 洸の後ろをリョウに見せつけるように あんなことやこんなことするだろ?
その瞬間のリョウの顔つったらさ もうメロメロなんだよな
でさ いつも最後は洸をリョウの方に向かせて 俺が洸のことを後から抱えるんだよ ガッツリM字開脚させてな
昔の親がちっちゃい子供に おしっこさせるみたいな格好だよな
まぁ恥ずかしい格好だよ
その恥ずかしい格好が堪らないんだろうな
2人とも そりゃ淫らな顔をしてさ 自分でち○こコスコスすんの
多分さ 同じ方法でイキたいんだろうな
ほぼ同じタイミングでイッた時の2人の幸せそうな顔を見るとさ 柄にもなく俺もぽかぽかした気分になるんだよ
洸はリョウのもので リョウは洸のもの
それなのに俺が そこに介入しちゃってるわけで
洸の体も心も傷つけちゃマズイよなって思わされるわけさ
前に1度 洸に言われたことがあったな
そんなに大事に抱いてくれなくても 壊れないよってさ
いやいやいや
壊れるとか壊れないとか そーゆー問題じゃぁないっ!
『洸はアイツのものだろ?大事に扱わないとアイツも傷つくよ』
って言ったら洸のヤツちょい吃驚してたよな
ウルウルしてたから感動しちゃったのかもなー
まぁさ実際 俺はリョウから洸を借りてるようなもんじゃん
あー洸を物だなんて思ったことはないけどさ 少なくても俺が好きにしていい相手ではないしな
傷つけないように気を付けてはいる
洸を傷つけたらリョウも同じか それ以上に傷つくのは解ってるしな
何よりも俺は2人が幸せそうにしてんの見るの好きなんだよな
なんかさ 俺こんな『イイ人キャラ』じゃなかったんだけどさ
寝取っておいてイイ人も何もないかもしれないけどさ
それは2人も望んでいることだろ
それで2人が幸せなら俺も幸せだよ
それが俺の愛の形だからさ
『金曜日 20時 来れる?』
相変わらず味も素っ気もない短いメッセージが届く
暫くメッセージが表示されたスマホのディスプレイを眺めれば脳裏に浮かぶのは情事の時の洸の蕩けた顔だ
それを思い浮かべただけで俺の愚息は大きくなろうとする
いやいやいや中坊じゃないんだからさ
自分を諌めながらレスポンスをつける
『OK』
うん これ以上に返答のしようがない
ホントはさ もっと こう なんてえの?
甘い感じのメッセージの遣り取りをしたいんだよな
そうだよ 無理だよ 洸にはアイツがいるんだから
節操の欠片もない俺の下半身は 洸以外が相手でもガッツリと天を向くしな!
甘んじて洸のセフレでいるしか 洸とセックスできねーじゃん
初めて洸と逢った日のことなんて キッチリ全部思い出せるぜ
俺の経営する店の1つ 新宿二丁目にあるハプニングバーで出逢ったんだよな
当時二十歳になったばかりの大学生の洸はホント実写版小鹿のバンビってなぐらい愛らしかったな
あー勿論 当然 当たり前に今も可愛いけどな
ゲイタウンそしてハプバー今日がdebut!!
顔に書いてあったな
キョロキョロと周囲を伺う洸は 触れたら警戒した猫みてぇに『シャーッ』て鳴くんじゃないかと思うくらいに緊張してて そりゃもう庇護欲そそられたなぁ
経営者の顔を隠し ゲストの1人でーす!みたいな顔で洸に近づいたよね
カウンターの中では 雇われ店長が溜め息ついてたけどな
知ったこっちゃねーよ!
『なお~ なおだけ狡い~』
可愛い洸を狙った輩が 店の至る所から群がってきやがる
俺の店で俺が狡いのは俺の特権だよ!
まぁ、俺が経営者だってことは雇われ店長以外誰も知らないけどな
洸の緊張を解す為 世間話をする優しいおにーさんを演じたぜ
役者も黙る演技力でな
世間話の体で そりゃもう洸の事を根掘り葉掘り聞きまくったさ
名前は洸 『洸』って字は水が湧き出すって意味があるんだって
で 湧水が枯れることがないのと同じように優しさとか才能とか 色んなものが枯渇しないよーにって意味で付けられた名前なんだって
なんかさ親の愛情を感じる話だよな
実家は山形の田舎だって言ってたな
そのわりには綺麗な標準語を使うんだよなぁ
男2人兄弟で兄貴がいるんだって
結構な旧家だけど兄貴が跡継ぎだから 自分は自由にできるって
結婚して子供を残さないといけない!とかだったら発狂してたかも なんてことも言ってたな
女とのセックスってのは洸の中では禁忌なんだろうな
バイの俺から言わせれば 女も結構いいもんだけどな!
でさ…洸の話に夢中になってたら 気付くのが遅れたのさ
まー なんつーの?
洸と俺が座ってた斜め前のボックスシートで 即席ゲイカップルが始めたんだよな
え?
何を始めたかって?そこまでを言わせるなよ
まぁ ハプバーではありがちなヤツさ
けどさ正直 洸には見せたくなかったんだよ
洸が汚されるとか思っちまったんだよなぁ
いやはや しかし 俺は柄にもなく赤面したね
だってさ 勃ってんだよ 洸の なんつーの?
ち○こが!
膝をモジモジ擦り合わせて なんとか隠そうとしてたけど 見逃すわけねーだろ!
って事で実力行使に出たね
『洸 出るぞ』
いや 俺ってばさ大学在学中に起業してっから それなにり経営者歴は長いわけよ
たぶん そのせいなんだよな
普段はヘラヘラしてるくせに 無駄に威圧が強くなる瞬間があるらしいんだよな
で 多分な 恐らくだけど 洸にそれ使ったわ
洸が ビクンッてなって俺についてきたもん
でさ これまた俺が経営してるファッションホテルに連れ込んだよね
風営法を掻い潜って作ったホテルだからさ ラブホテルほど卑猥じゃなくて ビジネスホテルより色気がある感じ?
そんなコンセプトで作ったホテルだから まぁ頭のいい洸には解ったんだろうな
ここがどんなホテルなのかさ
でもさ いきなり初物全開の洸に手ぇ出せねーじゃん
ルームサービスで シャンパン頼んで飲ませてみたり 映画のDVD観たりしてたんだけどさ
ハプバーでの一件が強烈だったんだろうな
ずっと膝をモジモジ擦り合わせてるわけさ
そんなんさ この俺が!下半身ユルユルのこの俺が!我慢できるはずねぇっつーの
抱き寄せちゃったよねぇ 華奢な洸の肩を!
キスしちゃったよねぇ ぷっくり桃色の唇に!
洸ワナワナ震えてたけど 嫌そうでもなかったんだよなぁ
何度も言うけどさ そりゃそりゃ可愛かったぜ
それでもさ 年下の可愛い洸の前では 大人で余裕な俺を演じたいだろ?
だからさ ニヒルに見えるっぽい ちょいワル系の笑顔で提案 いや 実は懇願だったけどさ してみたよね
『洸 抜いてやろうか?』
内心は俺に洸の扱かせてっ!てな感じだったけどな
顔だけじゃなくてさ 首も耳も 全部真っ赤になった洸 可愛かったぜ!クドいか?
唖然とするだけの洸から 服を全部剥ぎ取ったよな
抜くだけなら下だけ脱がせればよかったんだけどさ
見たかったんだよ!洸の全部を!
子供みたいに膝の上に乗せたけど これからするのは大人だからできることだよな
膝の上の洸を後から抱き込んで ちょっとだけ勃ち上がった天辺をさ イイコイイコしてやったら すぐにガン勃ちで
洸 恥ずかしがっちゃってマグロ通り越して銅像みたくなってたけど まぁ気持ちよかったんだろうな 先走りがスゲーの
耳元で
『他のヤツに こんなことされたことある?』
って聞いたら首が千切れるほど横に振ってたな
ここまで初心な反応されると イケナイことしてる感で余計に興奮すんだな
『あ あの』
あー遅ればせながら 気付いたわ 洸に俺の名前言ってない『あの』って呼び掛けられるより やっぱ名前で呼ばれたいよな!
『直樹だ 周りは なおって呼ぶけどな』
ち○こ擦りながらの自己紹介でごめんね
『あ あの なお…』
うん 嬉しくて天まで登れそうだったね 直樹さん とかじゃなくて 『なお』って呼ばれると それだけで2人の距離が近くなった感じすんじゃん?
手はコスコスと動かしたまま 洸の言葉を待ったよ
内心 拒否されるんじゃないかってドキドキしてたけどな!
『あの 僕こう言うの初めてで 何もわからなくて』
いいさ いいさ 洸は何もしなくていいんだよ
おにーさんが教えてあげるからさ
教えたかったけどさ 初めて他人に触られる快感が強すぎたのか 洸 すぐにイっちゃってさ
そのことも恥ずかしかったみたいだな
洸の汚れた腹と ち○こを拭いてやろうと思ったら
『じ 自分でできますっ』
って力の入らない手で俺の腕掴むからさぁ
ちょっと悪戯したくなっちゃうのが男の性じゃん?
拭いてやろうと思ったティッシュを掌から落として またコスコスしちゃったよね
若くて経験もない洸だろ
すぐに元気になるわけさ もっとも完全には鎮まってなかったから道半ばからのスタートだったんだけどな
あっ!と言う間に またガン勃ちだよな
そうなるとさ 俺もちょっと欲が出ちゃうってぇの?
洸の体を回れ右!させて向かい合わせに抱っこし直したよ
その時の洸の顔ときたら まぁ気怠そうで淫靡で綺麗で すぐにでも喰っちゃおうかと思ったけどさ まぁ優しいおにーさんを演じてる手前そうもいかなくて
取り敢えず俺の愚息をチノパンから取り出して 洸に握らせてみたよ
緊張で湿った手に握らせたら 愚息は更に大きくなっちやってさ
さらば!大人の余裕ってなったわ
やっべぇ 俺これ すぐイクかも…
挿入れなくても洸に触られるだけでイクな
洸の可愛いソレと俺の可愛くないソレを纏めて洸に握らせてさ 俺は洸の手ごと握ったよ
お互いの裏筋が ピッタリくっついててさ
そんなんで上下に手を動かせば 今度は正面から洸の表情が見えるんだぜ
艶っぽいのなんのって 思わず唇に貪りついたよね
口の中をたっぷり蹂躙しながら 手も動かしたら 洸の息が荒くなってきてさ
まったく!この可愛いバンビちゃんは どこまで俺を煽るんだ?
煽られて手の動きを速めたら くっと洸の顎が上がって その瞬間に2度目を吐き出したな
洸はイッたけど俺がまだだったから そのまま手を動かしたてら 慌てて洸が手を離そうとすんだよな
男なら皆わかる
射精の直後って くすぐったいもんな
でもさ俺もイキたいから!洸を無視して手は動かし続けちゃったよね
洸は『あんっ きゃっ んん』なんて声出しながら逃げようとしてたけど 俺が出すまで付き合ってもらったよ
それでさ その後は なんつーか どうすれば洸が危ない目に遭わないかだけが気になったんだよな
そりゃな たった今 俺が危ない目に遭わせたわけだけどさ
それとこれとは話が別だろ?
うん 別だ
もうさ子供に言い含めるように 優しく優しく恫喝して洗脳したよね
ゲイタウンは恐ろしいところ
ハプバーなんて以ての外
犯されたいか?
傷つきたいか?
病気うつされたいか?
それが嫌なら近づくな!
ってな
そしたらさ無言で 俺の話を聞いてた洸から衝撃の一言が ぶっ放されたんだよな
その威力たるや ロケットランチャーなんて比じゃなかったな
『じゃあさ… なおが 僕のセフレになって』
えっ?えぇぇぇっ?
これは夢か?夢なのか?
こんなに無垢な洸が『セフレ』って言ったぞ
いや問題はそこじゃない
俺が?叩かなくても埃が出まくる俺が?
洸のセフレ?
はいっ!喜んで! 心の声が漏れそうになるのをグッと堪えたよね
驚愕で言葉の出ない俺に 洸は訥々と話し始める
自分が混じりっ気なしのゲイであること
今まで想いを寄せた相手は100%男だったこと
性的な意味ではマイノリティを自覚していたから20年間想いを告げることもなく片想いと失恋を繰り返してきたこと
確かに学生の一般的な生活圏でマイノリティ同士が ウマイ具合に知り合って愛を育むってのは砂漠の中で針1本探すのと同じだよな
それでも健康な成人男子ともなれば それなりに性的な欲望が喚起されるわけで それを満たせる相手を探しにゲイタウンに脚を踏み入れた と
あーーーーー
よかったよ
綺麗で可愛い洸がハイエナどもの餌食にならなくて
俺がちょっと味見しちゃったけどさ 俺は相手を傷つけるようなことはしないもん
セックスはお互いに気持ちよくないとな
ただな 俺も相手を1人に絞るってのはムリなんだよな
洸がこんなに可愛くても やっぱムリ
しかもさ 俺ちょっとばかり特殊な趣味があるからさ
洸がそれを受け入れてくれない可能性もあるわけじゃん
そうするとな やっぱり特定のパートナーってのはムリなんだよな
だから『セフレ』しかも『こんなに可愛い洸のセフレ』ってのは魅力的だと思ったよ
まぁ洸もガツガツ遊びたいわけじゃなくて 生理的に受け入れられる程度の相手と たまにセックスできればいい ぐらいの気持ちで ゲイタウンを覗いたみたいだな
それがどれ程危険なことかは本人まったく考えてなかったようだけどな
もうさ それからは 洸と逢ってセックスする度に甘々に蕩けさせて 俺好みに開発したよ
乳首弄るだけで ち○こ勃つようになったし
前立腺攻めれば 後だけでイケるようになったし
でさ そうなってくると俺もちょっと上を見たくなるっつーの?
俺ってばさ セックスしてるの誰かに見られるの好きなんだよな スッゲー興奮すんの
だから趣味と実益を兼ねてハプバーも商売に組み込んだわけだし
ゲストのふりして 適当に相手見つけてオーディエンスの前でセックスショーってさ
俺にとっては 何よりのご馳走なわけさ
まぁ その度に雇われ店長からは氷のように冷たい視線を向けられたけどな
でもなー 洸とのセックスをハプバーの奴らに見せるのはイヤなんだよ
洸をオカズにその場でヌくヤツとか絶対いるだろ?
それはダメ
だからさ洸が俺とのセックスに すこーし慣れてきた頃 ちょっと提案してみたわけさ
いつも同じじゃ飽きるだろ?
夜の公園でほんの少し誰かに見られながらってどうだ?
ってな
洸は まったく考えることもなく けんもほろろに断ったけどな
その後も スモーク張った車の中で迫ってみたり 飯喰った帰り道に『寄り道』と称して下心満々で観覧車に乗せてみたら 雰囲気も何もあったもんじゃなくてさ 洸のヤツ普通に夜景に喰いついてたわ
俺の計画は 悉く失敗して そろそろネタも尽きてきた頃
仕方なく(って言っても洸が相手なら いつでもビンビンだけどな!) いつものホテルで散々に洸を喘がせた後 洸が言ったんだ
『恋人ができたから もう なおとは逢わない』
って
正直結構なパニックだったぜ
そりゃな ただのセフレだよ そんなこと解ってたけどさ
もう逢わないの?俺達結構相性いいだろ?
俺はまだまだ洸を抱きたいよ
100歩譲って 誰にも見られずに2人だけでセックスするとしても我慢するよ 俺!
でもさ 洸の前では余裕のある おにーさんでいたいじゃん
だからさ やっぱりカッコつけちゃったよな
『よかったな 幸せになれよ』
わーーーーーーっ!言っちゃった!言っちゃったよ!
もうさ 洸と逢えないって現実を受け止められなくてさ
俺のユルユルの下半身は更にユルくなったよな
毎晩誰かを抱いてたな 相手は男だったり女だったり色々だったけど とにかく外でヤりまくったよ
まぁ警察のお世話になるのは御免だから 場所は考えたけどな
そんな生活を続けてたら俺の性欲も性癖も満たされるんだから このスタイルでいいんじゃね?って思い始めたよな
でもな 洸からのセフレ解消宣言の後 ほとんど間を置かずに洸から連絡が来たんだ
『頼みたいことがある』
って
んんん?
やっぱり俺のテクニックが忘れられないか?
俺好みに開発したからさ 他のヤツとヤっても満足できないことに気付いちゃったか?
なんて思ってたけど 違ったよな
現実は俺の予想の遥か斜め上を行ってたな
やぁ 吃驚したのなんのって
恋人ができたから俺とはもう逢わないって言ったのにさ その恋人とはセックスしてないって言うんだぜ
正確にはセックスできないんだけどさ
俺も大概 変わった性癖を持ってることは自覚してたけどさ
恋人と自分がセックスすることに興味が持てないとか
愛することとセックスが結び付かないとか ちょっと理解できなかったよな
でも いいんだ
ってか俺にとっては好都合だしな
洸とセックスできる上に オーディエンスがいるわけだろ?
まぁ そのオーディエンスは洸と俺のセックスを見ながら自分でヌくんだろうけど それも洸の恋人なら諦めもつくわけさ
二つ返事で了承したかったけどさ それも なんかカッコ悪いじゃん?
だから少し考えるふりしてOKしたよね
それからは ちょいちょい洸に呼ばれて 洸の恋人 ≪リョウ≫っつったかな?
そいつの前で洸を抱いたな
オーディエンスの前で洸とイチャイチャできるなんて興奮しないわけないよな 鼻血もんだぜ
イイ思いさせてもらうわけだからさ手土産は いつもチョッと奮発するよね
セフレ解消宣言が出る前に洸が食べたり飲んだりして喜んでたものばっかりチョイスして献上してんだぜ
俺って結構健気じゃね?
まぁ手土産持参でも遊びに行くってわけじゃないからさセックスしに行くだけだし 長居はしねーよ
ちゃっちゃと始めて洸を満足させてリョウも満足させたら ようやく俺も吐精する
さっさとシャワーを借りて帰ってくるってのが いつものパターンなんだけどさ
いや 思ってた以上に興奮すんだよな
特にさ 俺が向かい合わせで洸を抱っこして 洸の後ろをリョウに見せつけるように あんなことやこんなことするだろ?
その瞬間のリョウの顔つったらさ もうメロメロなんだよな
でさ いつも最後は洸をリョウの方に向かせて 俺が洸のことを後から抱えるんだよ ガッツリM字開脚させてな
昔の親がちっちゃい子供に おしっこさせるみたいな格好だよな
まぁ恥ずかしい格好だよ
その恥ずかしい格好が堪らないんだろうな
2人とも そりゃ淫らな顔をしてさ 自分でち○こコスコスすんの
多分さ 同じ方法でイキたいんだろうな
ほぼ同じタイミングでイッた時の2人の幸せそうな顔を見るとさ 柄にもなく俺もぽかぽかした気分になるんだよ
洸はリョウのもので リョウは洸のもの
それなのに俺が そこに介入しちゃってるわけで
洸の体も心も傷つけちゃマズイよなって思わされるわけさ
前に1度 洸に言われたことがあったな
そんなに大事に抱いてくれなくても 壊れないよってさ
いやいやいや
壊れるとか壊れないとか そーゆー問題じゃぁないっ!
『洸はアイツのものだろ?大事に扱わないとアイツも傷つくよ』
って言ったら洸のヤツちょい吃驚してたよな
ウルウルしてたから感動しちゃったのかもなー
まぁさ実際 俺はリョウから洸を借りてるようなもんじゃん
あー洸を物だなんて思ったことはないけどさ 少なくても俺が好きにしていい相手ではないしな
傷つけないように気を付けてはいる
洸を傷つけたらリョウも同じか それ以上に傷つくのは解ってるしな
何よりも俺は2人が幸せそうにしてんの見るの好きなんだよな
なんかさ 俺こんな『イイ人キャラ』じゃなかったんだけどさ
寝取っておいてイイ人も何もないかもしれないけどさ
それは2人も望んでいることだろ
それで2人が幸せなら俺も幸せだよ
それが俺の愛の形だからさ
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