『出来損ない』と蔑まれてた私ですが、私の魔法は意外と使えそうです

Ryo-k

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6話

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私が向かったのはとある街道跡。

侯爵領の物流の中心を担っていた街道だったが、領地を襲った大雨の影響で落石が発生し使用できなくなってしまった。
私の魔法が判明した直後というのもあってか、父は私に魔法で落石を撤去することを命令してきた。

しかし当時の私には、落石を動かすことはできなかった。
それ以来この街道は崩落したまま放置されている。

私は落石に対して魔法を使ってみることにした。
魔法は落石に発動しているも、持ち上がる気配はない。

「……持ち上げるって、認識がダメなのかしら」

と私は昨日と同じように、認識を変えて魔法を使ってみることにした。
この落石は大きすぎて持ち上げることができない。それはどうして?
落石に大きな重力が働いているからだ。
だったらその重力を無くしてみたらどうだろうか。

「落石の重力を0にして……浮かせるイメージ……」

すると、あれだけビクともしなかった落石が、簡単にふわりと宙に浮かんだ。
落石は私の意のままに操作することができた。
そのことになんだか感慨深い気持ちになると同時に、私の魔法についてもなんとなくだけど理解し始めていた。

「『石を浮かせる』ではなく、『石にかかる何かを操作する』魔法なのね、きっと……」

私は落石を元あった場所に戻した。
撤去?そんなことしませんわ。
領地のことは領主であるお父様が何とかするべきことです。
私の役目ではありません。
誰が自分のことを下に見ている人の助けになるようなことをするもんですが。

それにしても……

「重力? ……って何かしら?」


初めて聞いた言葉のはずなんだけど、何で私知ってたのかしら……?
不思議だわ……
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