7 / 19
7話
しおりを挟む
「今までどこをほっつき歩いていた!」
屋敷に帰るなり、バシンッ!とお父様が私の頬を叩いた。私はその衝撃に耐えられず床に倒れた。
「ピエール様を引き留められなかったそうだな」
「はい。友人との約束が急に入ったそうで……」
「ったく。本当に使えない娘だな」
「申し訳ありません……」
今日はいつにもましてお父様の小言が多い。
どうせ、お父様が付き合いしている愛人と喧嘩したとか、そんなしょうもない理由なんでしょうね。
領地経営も満足にできず、酒にギャンブルの毎日の私のお父様。
お父様が当主になって、先代までの残した蓄え、もうほとんど残ってないんじゃないかしら。
「(なんで私が、こんなクズ親父に怒られないといけないんだろう……)」
とうんざりしながらお父様の話を半分聞き流していた私だが、ふと思ったことがあった。
――人間の身体って、石ができるんだっけ。
腎臓から尿道までの尿路に結石という石ができる。
噂では女性の出産に匹敵するくらいの痛みなんだそう。
どんな石かしら、ちょっと見てみたいわね。
とお父様に魔法を試してみることにした。
大きさは……そうね……いままでの私が魔法で浮かせられた小石程度の大きさにしとこうかしら……
「ったくお前は侯爵家の――いっ、ぎゃああああああ!!!!」
と私が考えてたら突然お父様が大きな悲鳴を上げられた。
「だ、旦那様っ!!!」
「ひぐっ……、は、腹が……」
その悲鳴に、執事が慌てて駆け寄ってきた。
お父様は下腹部を抑えたまま、その場にうずくまって動けないでいた。
「だ、誰か! すぐに医師を呼んでくるんだ!!」
余りのお父様の変わりようにしばらくの間呆然としていた私だったが、執事の言葉と痛みで気絶なさったお父様の様子を見て、慌てて魔法を解除した。
使用人はお父様の看護で慌ただしく、私のことは誰も気にしていないようでしたので、自室へと戻ることにいたしました。
……そういえば。
腎臓?結石?
何で私、そんな医学知識を知ってるんだろう……?
さっきの重力のことといい、今のことといい……ほんと……不思議だわ……
屋敷に帰るなり、バシンッ!とお父様が私の頬を叩いた。私はその衝撃に耐えられず床に倒れた。
「ピエール様を引き留められなかったそうだな」
「はい。友人との約束が急に入ったそうで……」
「ったく。本当に使えない娘だな」
「申し訳ありません……」
今日はいつにもましてお父様の小言が多い。
どうせ、お父様が付き合いしている愛人と喧嘩したとか、そんなしょうもない理由なんでしょうね。
領地経営も満足にできず、酒にギャンブルの毎日の私のお父様。
お父様が当主になって、先代までの残した蓄え、もうほとんど残ってないんじゃないかしら。
「(なんで私が、こんなクズ親父に怒られないといけないんだろう……)」
とうんざりしながらお父様の話を半分聞き流していた私だが、ふと思ったことがあった。
――人間の身体って、石ができるんだっけ。
腎臓から尿道までの尿路に結石という石ができる。
噂では女性の出産に匹敵するくらいの痛みなんだそう。
どんな石かしら、ちょっと見てみたいわね。
とお父様に魔法を試してみることにした。
大きさは……そうね……いままでの私が魔法で浮かせられた小石程度の大きさにしとこうかしら……
「ったくお前は侯爵家の――いっ、ぎゃああああああ!!!!」
と私が考えてたら突然お父様が大きな悲鳴を上げられた。
「だ、旦那様っ!!!」
「ひぐっ……、は、腹が……」
その悲鳴に、執事が慌てて駆け寄ってきた。
お父様は下腹部を抑えたまま、その場にうずくまって動けないでいた。
「だ、誰か! すぐに医師を呼んでくるんだ!!」
余りのお父様の変わりようにしばらくの間呆然としていた私だったが、執事の言葉と痛みで気絶なさったお父様の様子を見て、慌てて魔法を解除した。
使用人はお父様の看護で慌ただしく、私のことは誰も気にしていないようでしたので、自室へと戻ることにいたしました。
……そういえば。
腎臓?結石?
何で私、そんな医学知識を知ってるんだろう……?
さっきの重力のことといい、今のことといい……ほんと……不思議だわ……
37
あなたにおすすめの小説
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
妹はわたくしの物を何でも欲しがる。何でも、わたくしの全てを……そうして妹の元に残るモノはさて、なんでしょう?
ラララキヲ
ファンタジー
姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉はそのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし…………
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
※一話が短くブツブツ進みます
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げました。
ある平民生徒のお話
よもぎ
ファンタジー
とある国立学園のサロンにて、王族と平民生徒は相対していた。
伝えられたのはとある平民生徒が死んだということ。その顛末。
それを黙って聞いていた平民生徒は訥々と語りだす――
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」
弟が悪役令嬢に怪我をさせられたのに、こっちが罰金を払うだなんて、そんなおかしな話があるの? このまま泣き寝入りなんてしないから……!
冬吹せいら
恋愛
キリア・モルバレスが、令嬢のセレノー・ブレッザに、顔面をナイフで切り付けられ、傷を負った。
しかし、セレノーは謝るどころか、自分も怪我をしたので、モルバレス家に罰金を科すと言い始める。
話を聞いた、キリアの姉のスズカは、この件を、親友のネイトルに相談した。
スズカとネイトルは、お互いの身分を知らず、会話する仲だったが、この件を聞いたネイトルが、ついに自分の身分を明かすことに。
そこから、話しは急展開を迎える……。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる