小瓶の中の気持ち

四瓶目 悪魔のいたずら

歌恋（次は・・・国語か。教科書教科書っと。）
ゴソゴソ
歌恋（あれ？無い。教科書がない・・・。おかしいな・・・）
昨日は確実に入れたはずの教科書が、鞄に入っていなかった。
歌恋（誰かのと混ざった？でも、今日は一回も出してないしな・・・）
歌恋（仕方ない・・・）

歌恋「先生」
星野「ん？」
歌恋「すみません。教科書を忘れてしまったみたいで・・・」
星野「はい。わかりました。次からは気を付けろよ。」
歌恋「はい・・・」

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真結「歌恋ー帰ろー」
歌恋「ごめん、ちょっと用事有るから先帰ってー」
真結「ほーい。」
歌恋（てか、マジ教科書どこ行ったんだろ・・・）
あれから2日過ぎたが未だ教科書は見つからない。
家中くまなく探したがどこにもない。
歌恋「はーっ・・・」
ふと、立ち上がるとごみ箱が目に入った。
歌恋（まさか・・・ね？）
ごみ箱を覗くと、そのまさかだった。
ごみ箱の中に、私の教科書がぐしゃぐしゃになって捨てられていた。
歌恋「なに・・・これ・・」
明らかに私の教科書。所々破れてもいた。
悲しみや悔しさより、驚きの方が強かった。
誰がこんな事を？何のために？
色んな考えが頭を駆け巡った。
だが、それだけではなかった。
それから毎日私物が無くなっては、壊れたり汚れたりして見つかった。
誰にどう相談したらいいのかわからなかった。とにかく悲しかった。

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歌恋（はーっ・・・今日はシャーペンが無くなったなー・・・）
そんなことを思いながらトボトボ廊下を歩いていた。
歌恋（誰がしてんだろう・・・）

ガッ
歌恋「痛っ！！」
突然、ふくらはぎ辺りに痛みが走った。
横を見るとそこに立っていたのは、愛紗美と真乃花のグループだった。
完全に蹴られた。明らかに意図的だ。
すると愛紗美が不敵な笑みを浮かべ言った。
愛紗美「あ、ごめんね～ｗ当たっちゃったｗ大丈夫？ｗ」
歌恋「あ・・・うん。平気・・・。」
キーンコーン
愛紗美「予鈴鳴った！じゃ、お大事にー」
後から見ると軽くあざに成っていた。
今までの嫌がらせが愛紗美のやった事だと思うと腹が立った。
歌恋（もう、学校に行きたくない・・・）

そして私は、学校に行かなくなった。

to be continued...