優劣

平村藤子

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05.また

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 今日は入学式だ。父は仕事で来れないし、母は時間ギリギリになるらしい。先にひとりで行っててと言われ、電車で行くことになった。11:48発の電車に乗る。昼時ということもあり人が少なく座れた。1時間の電車旅。今日から3年間、毎日この景色を見ながら通学するのか。


「やっほー春陽!」
「あ、実咲。美咲もこれから入学式?」
「そう。糸北だから近いよ。」
「そういえば隣だもんね。」
彼女は寺田美咲。中学の同級生。今日から家族3人で糸川市に住むらしい。通学はチャリで10分。だいぶ近くてちょっと羨ましい。


 糸川市で電車を降りる。美咲は、この後親と合流するため、私はひとりになった。成田行きのバスに乗る。ここから20分かかるらしい。


 美咲と同じ制服の子がいた。なんか見覚えある気がする。誰だったかな。まぁそのうち思い出すだろう。


 バスを降り、高校まで歩く。こないだ降ってできた雪の山。4月なちょっとミスマッチなところがたまらなく好き。早く桜咲かないかな。


高校について受付を済ませる。
「あの、親御さんは…」
「遅れてくるって言ってました。」
「分かりました。」
教室へ向かう。中学と同じでまた優性校。面白みがない。一学年6クラス。あたしは1年C組。C組の教室にはいると、中学の時とはまた違うごちゃごちゃした雰囲気。一般校から転校してきた子が、
「劣性クラスめちゃめちゃ静かだよ。」
って言ってた。静かなクラスが良かったな。隣の糸北は静かなクラスあるだろうから羨ましい。席は窓側から2番目の一番後ろ。ま行なのにこんな前の方の番号なのか。うわ、目の前の人背高くてしばらく黒板見づらそう。


 入学式なので体育館へ移動。廊下は寒いし長いしでなかなかに辛い。体育館は広いからもっと寒そう。暖房の意味なしって感じ。


 入学式終わった。6組あると長いよね。あたしはC組だからまだ早いほうだろうけど、F組の40番とか待ちくたびれてただろうね。


 新しいクラスに早く馴染んで友達最低3人くらいは作りたいな。そして篠宮さつきも探さなきゃ。


 …来るときにバスで見た人、誰に似てるかなと思ったら、篠宮さつきに似てたのかもしれないな…。
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