リースス・レーニス

第4試合

第4試合…麻雀 勝者シャンス
「何故…」
ペディは「解せない…」という顔をして首をひねり、不思議そうに盤面を見つめた。
「ゲームってのは面白いんよ。特に頭を使うゲームは…相手の癖がゲームに出てしもてるからな。」
シャンスは麻雀牌をジーッと眺めながらボソッと独り言のようにそう呟いた。
「その癖を読み取れるんですか…才能の塊ですね。」
ペディも牌をコロコロと手で転がしながら、ハッと鼻で笑った。
「これは場馴れや、才能やない。っと質問せな…その人の名前ってなんて言うん？」
シャンスは牌をコロンと盤上に転がすと、ペディに視線を向けた。
「…ミシェーニさん。」
ペディはボソッと独り言のようにそう呟いた。
「ミシェーニ…な。その人と会ったことはあるん？」
シャンスがそう問うと、ペディは空を見上げてしばらく考え込んだ。すると、何かを思い出したように顔をハッとさせた。
「…1度だけあります。」
「へぇ～！これは驚きや！ちなみにどんな人だったん？」
シャンスは目をパチクリさせて、ペディの方に身を乗り出した。
「若くて…銀色の長髪で、瞳が蒼い男性です。」
ペディは顎に手を当てて、ミシェーニの特徴をあげていった。
「へ～カッコよさそうやん。ムカつくわぁ…」
シャンスはチッと舌打ちをすると、頬を膨らませてしかめっ面をした。