リースス・レーニス

大神ヒラメ

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序章

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「ところで…トランプってありますかね…?」
ペディはそう言って突然立ち上がり、棚の方へ向かった。
「あるけど…何するん?」
シャンスは机の下からトランプのケースを取り出し、ニヤニヤと笑いながらペディにトランプを見せつけた。ペディはそんなシャンスの姿を見て眉をひそめ、シャンスの手から乱暴にトランプを奪って椅子に座った。
「ポーカーですよ。頭を使って負け続けたなら、次は運で勝ってみせます。」
ペディはシャカシャカとトランプをシャッフルさせながら、横目でシャンスを睨んだ。目元には緊張が現れているが、頬にはえくぼが出来ていた。
シャンスは苦笑いをしながら椅子にもたれかかってペディを見ていたが、カードが配られ始めると椅子から背を離し、ギラリと瞳を光らせながらカードを手に取った。
「ほんじゃ…始めよか!」
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