標本少年

風雅ゆゆ

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【個室訪問】

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日がとっぷりと暮れ、街灯のあかりがつきはじめる。
背の高い木々に囲まれた公園の隅にある公衆トイレから、少年のうめき声が聞こえてきた。
ギシッと何かが軋む音に加えてピチャピチャ水音のようなものが狭い個室に響いている。
青年は仕事の帰り、急に諸用を足したくなり偶然そのトイレに足を踏み入れたのだった。
ふと気づいた奇妙な音は一番奥の個室から聞こえてくる。何故か少しドアが開いていたので、興味にかられた青年は中を覗いてみた。

「……!??」

彼が見たのは、腕をテープでグルグル巻きにされ、口に布が詰め込まれて苦しそうにうめいている少年だった。布は恐らくその少年の下着だろう。
可愛らしい顔も涙でグショグショに濡れ、ピンク色のペニスは紐で縛られ射精寸前の状態で膨らんでいる。
下半身は何もつけておらず、シャツは胸の上まで捲られており、乳首はクリップでキュッと絞られていた。
少年が座っている蓋の閉まった便器には白い液体が大量に溢れていた。液体は少年のアヌスからまだ糸を引きながら滴っている。
恐らく無理矢理誰かに犯されてしまったのだろう。便器の側に、モーター音を発しながら大きなバイブが転がっていた。

青年も股間に血液が集中するのを感じ、気づいた時には夢中で目の前の少年を突いていた。



「あー!数学の宿題忘れた!」

昨晩、京は苦手な美術の絵を仕上げるのに四苦八苦しすぎて数学のことなどすっかり記憶の果てに飛んでしまっていたのだった。数学は5時間目。今は昼休み終了十分前。たった十分で教科書2p分の復習問題が終わるはずもない。
京は頬張っていたツナマヨおにぎりを口から落としそうになり、慌ててキャッチした。

「うあー……今日俺当たるのに……。赤点とってからマーク厳しいんだよな辻本……」

数学教師の辻本は定年退職間近な老教師で、もごもごと聞き取りにくい喋り口調が生徒達に大不評だ。英語のリスニングの方が楽だろ……と思いながらも京はノートを頑張ってとったが、テスト結果はいつも散々だった。 

「通知表ぜったい1になっちゃうよ……」

半ベソでおにぎりを握りしめる京の目の前に、スッと何かが差し出される。
まさに天の恵、数学のノートだった。京が顔をあげると、少し赤面した山下が立っていた。

「俺……一応数学だけは得意だから多分答え合ってると思うんだ」

照れたように鼻をかく山下をキラキラした瞳でみつめながら京が言う。

「あ……あのこれ……みていいの?」

「もちろんだ。昨日頑張ってたんだろ、美術の課題。うっかりくらい誰にでもあるからな、」

京は大切そうに山下のノートを抱えた。

「あ……ありがと山下!俺何かお礼したいな……今度昼飯おごるよ!」

山下はクスッと笑い、ニッコリ笑顔の京を愛おしそうに見つめた。

「……じゃあ、奢らなくていいから……キスしてくれよ」

山下が顔を近付けてくる。京は顔をみるみる真っ赤にした。 

「そ……そんな事でいいの?」

「俺にとっては一大事件ものだ」

山下は整った顔を優しく綻ばせる。
何だか積極的な山下に少したじたじだった京だが、キュッと唇を閉じると山下の頬にキスをした。山下はフッと笑みをこぼすと、京のあごを掴み、チュウッと唇を吸う。
京は戸惑いながらも心地よい口付けに応えた。



「なんだよアレ」

放課後、校門で待ち伏せしていた佐々木は京の腕をつかんだ。

「イタッ!は、離せよ腕……!アレって何だよ?」

いきなりつっかかられて、京は困惑しながら佐々木をみた。

「アイツと嬉しそうにキスしてただろ?」

佐々木の目には明らかな怒りがこもっていた。京は少し怖じ気付いて体を引く。

「そ……そんな事……っ」

「あんな堂々とイチャついてて今更しらばっくれるつもりかよ?チュパチュパ音鳴らして吸い合ってりゃ皆見るっつの」

側を通りすぎる生徒達が、大声で口論する二人をジロジロ眺めている。京は顔を赤らめてうつ向いた。

「……場所変えるぞ……」

佐々木は京の手首を掴み、早足で歩き出す。
京は引きずられるようにして小走りについていった。

何でこんな怒ってるんだよ……いつも強制的に他の生徒と性交させるくせに。

全く訳が分からないまま連れて来られたのは緑の多い公園だった。
大概の生徒の下校ルートから外れた所にあるので、見渡す限り人は一人もいなかった。
佐々木は公衆トイレの前まで来ると、急に京を振り返った。

「……お前の主人は誰だ?」

京の手を掴んでいる指にギュウッと力が入る。京は痛みに顔を歪めるが、歯をくいしばって耐えた。

「……馬鹿にするなよ……主人なんていない。犬じゃあるまいし……」

佐々木は京の胸ぐらを掴み、トイレの壁に思いきり打ち付けた。鈍い音と共に激しい痛みが京を襲う。

「っあ……ッ!」

「誰だって聞いてるんだ」

佐々木は屈みそうになった京を無理矢理引っ張りあげ、頬をはたいた。
細い体は勢いよく吹っ飛び、地面に叩きつけられた。

「……ん……う……ッ」 

「立てよ……。何だ立てないのか?いつもココはビンビン勃たせてんのによぉ?」

そう言うと、佐々木は足で京の股間をグリグリ押した。京はビクンと体を震わせる。

「あっ……!やめて……!!」

 「お前は犬以下の男娼だろ?何気取ってるんだ今更……」

股間を押し付ける足に力が入る。

「っく……アァ……ッ!痛い……!やめ………」

京は眉間に皺をよせ、痛みに感じてしまっている自分を抑えようと必死になる。
一度覚えてしまった甘い快楽を蘇らせるスイッチは、佐々木の足元で熱くウズいていた。

「お?もう勃ってきたのか?流石淫乱は体の作りが敏感だな。だが答えるまでださせねえよ。」

 佐々木は足を離し、地面に転がっている京の腕を無理矢理ひっぱりあげて立たせた。京はゴホゴホッと辛そうにむせる。

「っ……う……!な……んでそんなむきになってるんだ……よ……」

股間をそっと手でかばいながら、京は後ろの壁に寄りかかった。佐々木の鋭い目線が京を刺す。

「…馬鹿な飼い犬には誰が御主人様かをしっかり覚えさせないといけないな……」 

佐々木は京のベルトに手をかけ、下着ごと外した。

「尻をつきだせよ」

京は首を横に振りながら股間を手で押さえる。外気にふれてプルプルと可愛らしく震えるペニスはまた桃色に濃さを増していた。

「……自分で穴に指入れてほぐせよ。よくみててやるから」

佐々木は京の手を掴み、先濡れを指ですくわせた。京の手は自分の恥液でベトベトになる。京がもじもじと嫌がっていると、佐々木は腰を掴み、無理矢理後ろをむかせた。

「ぬらさねえならこのまま入れるぜ?乾いたまんまだとお前の可愛いケツが裂けるぞ」

「やぁ……入れるのもやだ……っ!」

「嫌がったってどっちにしろヤられんだよ。自分で濡らすか、ケツを裂かれて泣くか。早くしろよ……入れるぞ」

京はビクリとなって、恐る恐る濡れた手を自分の蕾に挿入した。

「……っんん……」

ペニスからまた先走りをすくい、何度も内部にぬりこんでいく。
気持ちよくなってきたのか指の動きが早くなってきた。 
佐々木は京が自分のアヌスをいじって感じている様子をなめるように見ていた。京は自分のペニスと蕾を同時にしごき出す。

「ハッ……ハァッ……あ…あぁん……っ……」

気持ちの良さに、口端からあふれだした唾液を佐々木の舌がすくいとる。こうなると京はもうあらがわず、性欲に対して素直になる。二人は激しく舌を絡ませ合った。佐々木は京のオナニーをする様子で硬くさせた性器を京の尻の間にはさみこみ、素早くしごく。佐々木のカリに蕾を擦られ、京は壁にしがみつくようにしてもたれた。

「あぁん……あ…!もっ……!」

京はじれったそうに腰を揺すった。

「ほしけりゃそういえよ」

「……あ……ぅ……早く……入れて……」

「お願いしますは?」

京は目に涙を浮かべて佐々木を振り返った。尻は突き出したままだ。

「……っおねがい……します…ッ」

夕日が、赤い光のなかに交わう二人の影を作り出す。影は世話しなく揺れ、ひときわ甲高いあえぎ声と共に動きが止まった。

「はあっ……ハァッ……あ……」

京の蕾からドロドロと精液が溢れ出す。佐々木は息を荒げた京の顔をひきよせ、ペニスについた白濁をなすりつけた。

「ふぅ……まだ足りないだろ?京チャン?」

京は目をうっすらとあけ、コクンと頷く。
佐々木はそんな京をみると、自分の鞄から赤い首輪を取り出した。

「ほら、コレをつけろ。お前は俺の物だっていう証だ」

佐々木はにやつきながら首輪を京に押し付ける。首輪はどこか古ぼけていて金具は鈍い銀色をしていた。

「や……首輪やだ……っ」

京が首を振って拒否すると、佐々木は怒った様子で言った。

「お前は俺の飼い犬だろ!大人しく繋がれとけ!」

嫌がる京に無理矢理首輪を取り付ける。
京は窮屈そうに首を押さえた。屈辱的な仕打に目をうるませていると、佐々木は京の片足を持ち上げる。蕾から先ほど注がれたミルクがパタパタこぼれ落ちてしまった。

「似合うぜ京チャン?じゃあこっちも繋いでやるよ!」

佐々木は京の股間に再度ペニスをねじこんだ。

 「あぁんっ!」

京は力を抜いて佐々木を奥まで誘いこむ。すでに放たれていた精子が円滑剤になり、巨大なペニスもチュクチュク音を立て容易く出入りする。

「あ…あん…!…はッ…あぅ……そんなに揺すったら…!…俺ッまたぁ……!…やあん!」

佐々木は乱暴に、下から何度も突き上げる。そのリズムにあわせて京の体も大きく揺れた。

「ひぁっ!!!」

ひと際大きい声を上げると、地面に向かって射精をしてしまった。
同時に京の中にも大量の精液がそそぎこまれる。

「……ふう」

佐々木は片手で京の状態を起こさせ、空いた手を無理矢理蕾に突っ込み精液を掻き出した。
京はショックで震えている。地面にビチャビチャと白濁がシミを作った。

「あ…あァん……かき回さないでぇ……」

ヒクヒク体を揺らしながら京は勃起しないよう堪える。
佐々木の指は更に激しく京の内部を探索した。

「……もう五時か。立てよ」

佐々木はそう言う前から京の腰を乱暴に持ち上げ、トイレの中へ連れ込んだ。中は薄暗く、蛍光灯が切れかけているのか、たまにチカチカッと点滅した。佐々木は一番奥の個室に目を止め、蓋をした便器の上に京を座らせる。両足を大きく広げ、便器に股がるかたちだ。
京はうるんだ瞳で、何か含む様子のある佐々木を見上げた。
彼は鞄からおもむろに紐を取り出すと、京の両腕をきつく縛り上げた。
更に、M字に折り曲げられた足を押さえ、太ももと足首をくくり合わせるようにガムテープで留める。

「な……何するんだよ……!はずして……!」

「うるさい口だな。いいペットは大人しく主人の言うことを聞くもんだぜ?」

眉を吊り上げた佐々木は、胸ポケットからハンカチをとりだした。キチンと折り畳まれていて、アイロン掛けもしてある。
佐々木は先程脱がした下着を無理矢理京の口に詰めた。さらに詰め込んだ下着を舌で押し出させないように、上からハンカチを結ぶ。
京は苦しそうにうめいたが、何を言っているのかまるで分からない。 

「イイコにしてろよ」

そういうと、佐々木は鞄を抱えて個室を出ていった。
離れていく足音を聞きながら京の頭は真っ白になる。

もしかして、俺この状況で置いていかれた…?

立ち上がっていた京の息子も今は弱々しく首を下ろしている。

「……んむぅ~……っ……」

くぐもった声で何か叫ぶが、声にならない。
京は佐々木に置いていかれた心細さから次第に涙をこぼしはじめた。
しゃっくりをあげ、しくしくすすり泣くが、辺りはシンとして人の気配が全くない。
京は悲しそうに口の中の下着を噛み、その場で途方に暮れていた。


数十分経った後、カツカツと足音が公衆トイレに響き渡った。
ぼうっとトイレのドアを見つめていた京はビクッと体を震わせる。
その時、佐々木は個室を出ていく時に鍵をかけていかなかった事に気が付いた。

こんなとこ誰かに見られたら………!

京の背筋に冷や汗が伝う。
足音の主がこの個室を開けない事を願うだけだ。
そのローファーであろう堅い靴音は不幸にも京の縛られていた個室の前で止まった。
京は思わず息を止める。

「………あれ、開いてる……ッッ!!!??」

歳は三十半ばというところか。スーツを適当に着こなした、明らかに仕事帰りの男性が個室のドアに手をかけたまま硬直した。
京とその男性は暫く視線を交していたが、やがて男が先に動いた。
京は蕾をヒクつかせ、赤面して顔を背けた。うつ向いた途端にまた涙がこぼれてくる。
一方、男の視線は京の可愛いらしくピンクに染まった下肢に注がれていた。
だんだん息が荒くなり、京との距離を詰めていく。京は真っ青な顔で腰を引くが、全く体の自由が効かない。男はズボンの前を開け、自分のペニスを取り出した。
ブルンと勢い良く飛び出した肉棒は、ビクビクと熱く反り返っている。
京は一瞬脅えたが、どうにもにげられない事を悟ると、諦めた表情でギュッと目を閉じた。

どうせいつも無理矢理開かれている体だ……。

しかし相手が佐々木ではないことに戸惑い、何故か胸が苦しくなった。好きなように蕾をいじる男の指を感じ、京は身震いする。

「す……すごい締め付け……。慣れてるみたいだね……?趣味で縛って貰っているのかい?」

男は荒く息を吐きながら自分の息子を掴んだ。うつ向く京の目からはとめどなく涙がこぼれている。京はただ弱々しく首を左右に降って男の質問を否定した。

「君のココすごく欲しがってるみたいだから…僕がいれてあげるよ。男は初めてだからドキドキする……」

そう言うと男は背広の内ポケットからコンドームを取り出そうとしたが、一瞬濡れた京の股間を見つめると、それをしまい直した。

「どうせ皆に生でやらせてるんだろ?勿論中にだしていいよね、」

待ちきれない様子でペニスを京のアヌスに押し付ける。京は顔を歪めたが、体は侵入してくる太い異物を受け入れていく。
グポッと音を立て、先程大量に注がれた犬の精液があふれ出てきた。男のペニスは容易く最奥へ到達する。

「うわー……今日何人とヤったの?凄いグチョグチョだよ君の中……でもキツイ……」

男は腰をきゅっと引いて、京の内部をユックリこするようにペニスを動かす。
ピクンと京が体を反らせた。頬に可愛らしい赤味がさし、京の切なげな表情は男を更に扇った。

「なんか…やらしい目だね。こんな可愛い顔してペニス食べるの大好きなんだ……怖いな最近の子は」

そう言いながらズブンと奥まで突き上げた。染み出す液体がニュチニュチ湿った音を立てる。

「…ンンッ………!!!!」

つい数時間前に佐々木がいた場所に見知らぬ男が侵入している……京は嫌悪感に身をよじったが、かえってペニスを自分のイイ場所へと誘ってしまった。男は犬のように舌を出しながら京を夢中で突き出す。 

「ンふぅ!ンンッ!ッッ!ン~ッッ!」

大きく揺すられ、京の涙が散る。
男は誰もいないのをいい事に、乱暴な仕草で激しく京を犯した。
正面から突き、射精した後は京を後ろ向きに押さえ込んでバックから再度挿入する。
京は上半身は便器の上でうつ伏せにさせられ、下肢は男に向かって大きく開脚させられた。
京の服と顔は、もはや誰の物か判らない精液でベチョベチョになっている。 

「ンむぅ………!」

京は小さくうめくと、地面に向かってミルクを弾けさせた。
同時に蕾が収縮し、後ろの男を果てさせる。男はペニスを抜き、少ししごいて最後の一滴まで京の尻に残滓をこすりつけた。

「凄く良かったよ………でもこれ以上出すとうちのカミさんの分がなくなるからな。またヤろう」

京は黙っていた。
男はコソコソ個室を出ていったが、わざとドアを開け放したままにした。
トイレ入口正面にあるこの個室は外からも丸見えだ。
京は動けないので、下半身をつきだしたまま暫く体を休めていた。するとまた人の足音が近付いてくる。続いて知った声が聞こえてきた。

「どうだよ京チャン。さっきの親父優しかったか?」

佐々木がポケットに紙幣を押し込みながら言った。
恐らく先程の親父からふんだくったのだろう。京は佐々木の声をきいてパッと顔を上げたが、しばられているので振り向くことができない。

「ンンッ……」

「あーおいおい……すげぇヤバい格好してんなお前……穴もタマも丸見えだぜ?気持ち良かったみたいだな……」

佐々木は京の尻を強く揉み上げた。
広がった穴からジュクッとミルクが筋を作る。
京は佐々木の大きな手を感じながら黙っていた。佐々木は片手で京の細い肉棒を掴み、軽く揉み始めた。京はピクンと腰を上げ、体を佐々木に預ける。
しかし、もうすぐ絶頂という所で佐々木は手を止めた。
京の体は熱く熱り、完全に射精体制に入っている。

「気持よかったらお前悦ばすだけだもんなぁ?仕置になんねえよな。カワイーイ京チャンにはカワイーイリボンを着けてやるよ。お似合いだぜ犬」

佐々木はポケットから赤いリボンをとりだし、京のペニスに巻き付けた。
調度先端の窪みをギッチリ塞ぎ、傘のくびれをきつく縛ったので、京の分身は完全に蓋をされてしまった。
開放寸前で出口を閉められ、京は真っ青になる。

「んっ……んっん……!」

はずして、と言うがまったく言葉にならない。
佐々木は更に太いバイブを取り出し、京のアヌスにズブッと突っ込んだ。先端にイボがついていて、京の内部を確実に刺激する。
ペニスから垂れ下がったリボンの残りを後ろに回し、バイブをが飛び出さないよう縛った。

「ンンッ!」

京は必死で歯をくいしばる。
息子が後ろの刺激のせいで膨張をはじめているのだ。ただでさえきつく絞られたペニスにリボンが食い込んだ。佐々木が京を抱き上げ、京を便器の上に座りなおさせる。

「そのままちゃんと我慢してろよ。3時間……10時迄我慢できたら外してやるよ」

佐々木はそう言い残すと、ドアを開け放して出ていった。
京は自分のペニスを見下ろし、凍りついた。

こ……このまま3時間も……!?

苦しくてパニックになりそうだったが、京は必死に冷静を保ち、これ以上性器を膨張させないよう堪える。
身体中汗ビッショリで、唯一身に着けていたシャツは湿り気を帯び体にまとわりついた。

「ンンッ!……ん……」

何回も犯された京は、少しの振動でもその肢体をフルフルっと痙攣させ、アヌスをパクつかせて反応する。

――こんなの……やだよう……――

無機質なバイブに無理矢理高められながら、京はまた涙をにじませた。少しすると、外から数名の少年達の話し声が聞こえてきた。聞き取れる単語や口調からしてあまり柄の良い人物ではないらしい。射精をしすぎたペニスがピリピリと痛んだが、今はそれどころではない。
トイレを少しでも覗かれたら、出入り口の真正面にあるこの個室は丸見えだ。京は喉を鳴らして黙りこくったが、バイブ音と内部をえぐる淫猥な音が余計に目立ってしまう。
音を抑えようとアヌスをギュウッと締めるが、逆に擦られる刺激が強くなりペニスが苦しくなるだけで、音は全くやまない。
案の定、トイレを通り過ぎた男子の一人が京の姿を捉える。 

「お……おい見てみろよ!」

「何だよ石井……お化けでもいた?」

少年達はトイレの入り口付近で立ち止まる。

「馬鹿ちげぇよ!マジですげえんだって!便所こいよ!」 

石井と呼ばれた男は仲間を手招きし、トイレにズンズンと入ってきた。勿論京の縛られている個室へと真っ直ぐやってくる。後ろに続いた数名の少年達も、京に気が付くと目を見張って歩みを早めた。

「うわ!何こいつ!?AVの撮影中かよ?」

少年の一人が京の髪をつかんで上を向かせる。京にはもうあらがう気力も体力も無かった。リボンに締め付けられたペニスが辛すぎて意識はほとんど遠のいている。

「すげ……尻の穴ベチョベチョだぜ?ココってこんなでけぇバイブはいるんだなぁ……」

3人の少年達はニヤリと顔を見合わせ、各々のチャックを下ろし始めた。若い肉茎はすでに元気よく勃ちあがっている。

「こいつほとんど寝てるし、入れちまおうぜ!」

「俺男初めてなんだけど……」

戸惑いながらも、少年の目は京のアヌスに釘付けだ。他の男子が緊張した様子の彼をこづいた。

「んなこと言ってもうタってんじゃん?俺も初めてだしさ。それにこいつ顔女みたいだから穴の小さいペチャパイ女だと思って犯しちまえよ」

そういうと少年は、蕾とペニスを押さえつけていたリボンを解いてやる。
京はクゥンと切なく鳴きながら、やっと自身を解き放った。飛び散った白濁は少年の顔にかかり、彼らの性欲を更に掻き立ててしまう。京はまだ苦しみの残る射精の余韻に体をひくつかせていた。先端から薄い精液がピュッピュッと溢れ出ている。

「うおっ!いきなりかよ……」

少年は顔を拭いながら京のアヌスを見つめる。奥深く京を貫いているバイブを引っ張り出し、それをトイレの床に放った。グポッと音を立てて蕾が目を閉じる。バイブの刺激を名残惜しむように、穴はパクパク痙攣していた。少年はアヌスの様子を確かめるため、長い指で内部をヌチュヌチュかきまわす。京はピクンと体を反応させ、無意識のうちにきつく指を締め付ける。少年は面白そうに指を激しく動かした。

「超きついぜこの中!」

少年が興奮したように言う。

「どうでもいいからいれちまえよ早く。俺女にフラれてから一週間もヤってねえんだよ!」

急かされた少年は慌てて京に挿入した。ズチュッと音を立てながら細身を夢中で貫く。少年は次第に気持ち良くなり、あえぎながら京の体を突いている。

「ん……んっ!ンッ……ん!」

京はバイブの代わりに少年のペニスで内部を満たされ、苦しそうにうなった。

「き……もちぃ……やべぇ……出してイイ?」

少年は誰の返事を聞くでもなく、京の中に放水する。濃い白濁色の液体は穴のすき間から勢いよく溢れでた。

「ハッ……ハぁっ…まじ気持ちいいぜこいつん中……キツイし。こりゃレイプもされるわな!何人にヤられたんだろ」

何度か最後に数回出し入れをし、満足そうに肉棒をはずした。
挿入されすぎて京の感覚は完全に麻痺していた。快楽のない、苦痛なだけの強姦を受け、体も心もボロボロにすりきれてしまっている。

「ふ……ンッん……」

京は虚ろな瞳で三人を見上げた。

「誰がこいつ縛ったんだろうな?」

「こいつの御主人様じゃねえの?首輪着けてるし。犯してやって下さいって看板つけてるみたいだな。次俺ヤっていい?」

そういった少年は自分の長髪をかきあげ、京の頭をつかんだ。口をしばっているハンカチをほどき、中に詰め込まれている唾液まみれの下着をとりのぞいてやる。京は激しくむせ、数時間振りに開放された口で何度も呼吸をした。
しかしそれも束の間、下着のかわりに今度は別の物が詰め込まれる。

「おいしーいフランクフルトだぜお嬢ちゃん?歯立てたら殺すからな」

「ングッ…フゥうッ……!」

ガポガポと口の中にペニスをねじこまれ、京は辛そうにうめいた。次第に太い男根は京の喉奥を突く。口に性器を含みながら京は激しくむせてしまう。顔は真っ赤だ。相手は京の様子など全く意に介さず、頭をペニスに引き寄せてフェラチオを強要した。

「ほら…舐めろよ。お前好きなんだろ?大好物のウインナーぺろぺろしろよ。」 

「はグぅ……ンぅ……」

京は死んだ様な瞳で虚ろにペニスをしゃぶる。頭の中は記憶をスッパリ消されたように真っさらだった。

――助けて……誰か…誰か……

体がダルくて動けない……

また俺レイプされるんだ……― 

その時不意に、京の頭を佐々木の姿が頭を横切った。

――何で今更あいつの顔なんか…!大体あいつのせいで俺は輪姦されてるんだ…なのに……―

なのに、佐々木の腕の感触が鮮明に蘇ってくる。
自分を完全に小動物扱いし、乱暴に体を拓くあの体温が何故か今、とても恋しい。
いつでも自分を真っ直ぐに見つめてくる、眼鏡の奥にある瞳に会いたくて仕方がなかった。

「ホラ!何止めてるんだよ!もっと気入れてしゃぶれよ坊主!」

今、命令してるのは佐々木じゃない。今、自分の隅々を舐めるように視ているのは、あの瞳じゃない…。

急に京は酷い嫌悪感に襲われて、吐冩してしまった。汚物が男の服にかかる。

「うわっ!きたねえなコイツ!吐きやがったぜ」

周りにいた男達は声をあげて笑った。

「お前の汚いソーセージがお気に召さなかったみたいだな」

「お前舐めさせ過ぎたんだよ。自業自得だな。俺ゲロまみれになりたくねえからパス。」

仲間の一人は笑いながらトイレの外へ出ていった。京は器官に吐冩物が残っているのか、激しくむせかえっている。自分のペニスをくわえさせていた男がキッと京を睨んだ。

「チクショ…こうなりゃ入れねぇと気がすまねえな…」

脇にあったトイレットペーパーで自分の服をぬぐうと京に向き直り、怒りを込めてペニスをぶちこんだ。京は唾液を大量に流しながらあえいだ。

「あぅっ…あ!あん!アアんッ!やぁ…もぅやだぁあ…!」

パンパンと強く挿入され、京の体は壊れそうなくらい揺すられた。
男はニヤッと嫌らしい笑みを浮かべて腰を動かす。

「可愛い声出すんだな…!これで吐かなきゃいいんだけど。どうせならもっと大声で鳴けよ。石井」

急に名前を呼ばれた男は驚いてこけそうになった。京の恥体に夢中で、夢見心地な表情だ。

「石井、お前も入れろ。すげえぞお前の…超でかくなってる。」

京の内部にいた男は挿入を繰り返しながら言った。石井は自分の股間に手を触れる。勃起した性器は緩くはいたズボンに大きな山を作っていた。チャックを下ろし、生のペニスをとりだした。京は蒼い顔で叫ぶ。

「やあっ!やだあ!無理だよ…壊れちゃうよぉ!やめて…ッあぁああァアああッッ!」

石井は狭いアヌスに無理矢理自分をねじこむ。
蛍光灯は薄暗かったが、京の秘部が限界まで広がっている様子が丸見えだった。
充血した蕾は開花し、二本のペニスをくわえている。

「ッッん…せまっ!中でこすれるぜ中島…すげぇこれ…」

石井は気持ちよさそうに京の奥へ進入していく。中島と呼ばれた男は、若い筑紫のような細身の京自身を乱暴に掴み、きつく握った。

「あぅあぁぁ…ッ!」

京は目を見開いて痛みに叫ぶ。快楽か苦痛か解らない行為にただ声をあげるしかなかった。二人は顔を見合わせると、同時に京を突きだした。

「ッッん…せまっ!中でこすれるぜ中島…すげぇこれ…」

石井は気持ちよさそうに京の奥へ進入していく。中島と呼ばれた男は、若い筑紫のような細身の京自身を乱暴に掴み、きつく握った。

「あぅあぁぁ…ッ!」

京は目を見開いて痛みに叫ぶ。
快楽か苦痛か解らない行為にただ声をあげるしかなかった。二人は顔を見合わせると、同時に京を突きだした。内部でお互いのペニスが擦れ合う。

「やべ……俺もうでる……っ」

「俺も……」

二人は入れ違いで中に熱いミルクを放つ。
男達は射精を終えると、外の仲間に合流し、笑いながら去っていった。残された京は、身も心もボロボロな状態で途方にくれていた。

「……っふ…はは………」

京の口から乾いた笑いが漏れる。表情は虚ろなままだ。胸の上までまくられたシャツは精子と唾液で湿り、吐冩物が滴っている。
乳首に少し痛みを感じ下をみると、いつのまにか佐々木がつけたのか金色のリングがはめられていた。

佐々木か……。

「……佐々……木……、」

京が小さくつぶやく。

「さ……さき……ぃ」

弱々しい声は次第に震えだした。

「さ…さき…ッ…佐…々木…」

名前を呼ぶ度、何故だか目に涙が溢れる。

―呼んだってアイツは来やしない…言ってた時間なんてきっととうに過ぎてるのに帰ってこないし…俺はココに棄てられたんだ…別にあんな奴…いなくたって……―

佐々木のことを考えると、胸がギュウッと苦しくなってしまう。
瞬きをするとポロポロ雫が膝に落ちた。

―…嫌いなはずなのに、いないとこんなに淋しいなんて…―

視界が涙でぼやけてくる。独り静かな個室で、京はシクシクと泣き出した。
誰が入って来たってもう知らない。
今更恥じる事なんて俺には何も残ってなんかないのだから……

「っく…ひっく…ささき…さ…さきぃ………棄てないで…棄てないでよ…ぅ…」

「へぇ、俺がいなくてそんなに悲しかったのかよ?」

京がフッと顔をあげると、すぐめのまえに佐々木が立っていた。勝ち誇ったような笑みを浮かべている。京は幽霊でも見ているような表情で目を見開いた。

「……吐いたのか。酷い見てくれだな。」

佐々木は便器に滴る吐冩物を一瞥し、京に近付く。

「御主人様が誰だか分かったか?」

京はゆっくりと頷いた。うるんだ瞳で佐々木を見つめる。

「……3時間経ったしほどいてやるか……。これ以上掘られたらか弱いワンコは死んじまうからな」

佐々木は京の足と腕を結んだテープをバリバリと剥がしはじめた。京は数時間振りに手足を下ろすことが出来た。

「そのゲロまみれのシャツもかえなきゃな…お前くわえんの大好きだろ?何で今日は吐いたんだよ?変な奴」

言いながら佐々木はテキパキと京の服を脱がし、濡らしたペーパータオルで体を拭いてやった。京はそんな佐々木を見つめ、沈黙したままされるがままになっていた。
時々触れる佐々木の手が妙に心地よい。気が付くと京は佐々木の首に腕を回し、抱きついていた。

「……ち…るかっ…」

佐々木は怪訝な顔で京を見る。

「は?」

「…気持…ち悪か…った」

 ギュッと京に抱き締められ、佐々木はニヤっと笑う。

「何だよ。急にしおらしくなっちゃってな。一杯突っ込んで貰って満足だろ?まだ誘ってんのかよ?」

佐々木が意地悪く聞くが、京は無言でしがみついたままだ。 

「……白河?」

「…佐々木のじゃなかったから気持ち悪かった………」

「俺にはお前の方が気持ち悪いぜ…何でいきなりこんないい子ぶってんだ」

しがみついていた京の体を剥がし、首輪を掴んだ。
京は苦しそうに呼吸をしながら言葉を紡ぐ。

「…俺…棄てられたと思った…」

「…棄てねぇよ。お前に借金かえして貰わなきゃいけねぇしな」

京は首輪を掴む佐々木の手に自分の手を重ねた。

「棄…てないで…俺の事…もう置いてかないで…ッ」

大粒の涙を溢しながら京がしゃっくりを上げる。
佐々木は、あまりに素直に依存してくる京に戸惑ったが、いつもの表情を崩さずに冷たくあしらった。 

「お前が言うこと聞かなかったらいつでも棄ててやるぜ。その辺のヤツラに可愛がって貰えよ。アンアン鳴けば趣味のイイ親父が高く買ってくれる」

京は幼い子供のようにグズグズ泣いた。

「や…ぁ…俺…佐々木じゃなきゃ……」

「…俺じゃなきゃ、なんだよ?」

佐々木は京に顔を近付けた。

「さ…さき…じゃ…な…きゃ…」

そう言うと、京は佐々木の胸に体を預け、気を失った。佐々木はイラついた様子で京の頭を抱き抱えるえる。

「畜生こいつは…一番重要なところで……」

京は佐々木にしがみつくようにして気絶していた。一つ大きな溜め息をつき、佐々木は暫く京を抱き締めながら、二人きりの個室で目を閉じていた。



<終わり>
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