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69.エヴァンス公爵家に走る激震
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翌日の昼、リオラとリディアを乗せた馬車がエヴァンス公爵家に到着した。
「リオラァァァ、リディアァァァ、じぃじは寂しかったぞぉぉぉぉぉ!!」
「「お祖父様!ただいまー!!」」
グラナード公爵と双子達の声が響き渡り、ヴェリティとエミリオンは、飲んでいたお茶を吹き出した。
「全く…父上は…」
渋い顔のエミリオンに、ヴェリティはまた笑い出す。
双子達が学園の寮に戻った日のデジャヴだ。
前日、ヴェリティを思い切り抱き潰したエミリオンは、すっかり元のエミリオンに戻っていた。
「「只今戻りました!!」」
元気な声で、双子達は皆に挨拶している。
しかし、この帰宅は長期休暇ではなく、一時帰宅である。
それは、サイファの事件のことを双子達にも話すべきという、ヴェリティとエミリオンの意向を、グラナードとファビオラも承知したからだ。
双子達は、ファーガソンやクレシア、コリンヌや、他の使用人達にも笑顔で挨拶をして回り、落ち着いたところで応接間に集まった。
「噂で聞くよりは、家族から聞いた方がいいだろう。
リオラやリディアには、つらい話かもしれないが…」
グラナードは、一連の事件の経緯を正直に話した。
既に双子達も知っている離れのオーレリアは、レオリックの愛人で嫡男を産んだこと。
オーレリアは、何故かエミリオンに懸想し、パーティで不敬にも関わらず、話し掛けて注意されたこと。
ヴェリティに嫉妬し、短剣で襲い掛かり、デルーミア王国のサイファ王太子殿下殺害未遂事件を起こしたこと。
双子達は、表情を一切変えずに聞いていた。
「という訳で、愛人は精神的に病み、食事も摂らず、ハーレント公爵家で衰弱死し、ブランフォード侯爵家は爵位剥奪となった。
今後、ブランフォード侯爵は、遠く離れた領地の子爵になるか、この帝国を追放されるか、どちらかを選ばざるを得ない。」
グラナードが話し終わると、応接間には沈黙が訪れた。
その沈黙を破ったのは、リディアだ。
「そういうことが。あったのですね。それなのに、私やリオラを快く迎えてくださって、ありがとうございます。
しかし、私とリオラの生物学上の父は、ブランフォード侯爵です。
このまま……エヴァンス公爵家に居てもいいのでしょうか。」
淡々と話すリディアに、グラナードが立ち上がって叫んだ。
「リディアもリオラも私の可愛い孫だ!どこにも行かせん!!
何か酷いことを言う奴が居たら、このエヴァンス公爵家の名に賭けて、じぃじが全力で守る!」
「「お祖父様…」」
グラナードは、双子達に目線を合わせて、きっぱりと言い切った。
それを見て安心したのか、リオラもリディアもお互いの手を握った。
「そんな心配要らないわ。噂は噂で塗り替えてしまうのが一番よ?サイファ、入って来て!」
グレイシアの声で応接間のドアが開くと、エルドランドに支えられたサイファが入って来た。
「リオラ嬢、リディア嬢、初めまして。
グレイシアの婚約者のサイファです。
デルーミア王国の王太子をしております。
今はエルドランドが支えてくれているが、刺された傷は、もうだいぶ治ってきてるんだ。」
驚く双子達の肩を抱き、グレイシアが微笑む。
「お父様は皇弟殿下、叔母の私はデルーミア王国の次期王妃。
こんなエヴァンス公爵家が、他家に負けるとでも?」
グレイシアの不敵な笑いに、双子達も笑い出す。
「あはははっ、余程のお馬鹿さんでない限り、喧嘩は売りませんね!ねぇ、リディア!!」
「ふふふっ、そうですね!」
「やっと笑顔が戻ったな。やっぱりリオラやリディアには笑っていて欲しい。」
グラナードは、そっと袖口で涙を拭った。
「やだっ、お父様ったら、鼻水も出てるわっ!サイファ、お鼻ちーんしてあげて!!」
「えっ!?俺?えっ、やなんだけど!」
慌てるサイファに、ファビオラも慌てる。
「サイファ、いいから、垂れ流しで!グレイシア、また、あなたは!!馬鹿なこと言わないでっ!」
そんな光景を見ながら、やっぱりエヴァンス公爵家はあたたかいと、ヴェリティはそっと涙を流し、エミリオンはヴェリティの肩を抱いた。
その時、エルドランドが更なる爆弾発言をした。
「皇弟殿下、デルーミア王国の次期王妃のついでに、もう一つ加えたいのですが。」
「エルドランド、何だ?」
「リディアを皇太子妃にしたいのです。」
「ーーーっ!?」
グラナードの鼻水は、鼻血へと変化した。
「ちょっ、おまっ、何を!?」
いつもは冷静なエミリオンまで、エルドランドに掴み掛かる勢いだ。
「エミリオン兄様なら、一目惚れがどんなものか、お分かりでしょう?
僕の気持ちにも気付いていた筈です。」
エルドランドの目が真剣であることは、周りの誰が見ても明確だった。
「それは、そうなのだが…リディアの気持ちはどうなんだ?」
皆が一斉にリディアを見つめ、その口から明かされる気持ちに耳を傾ける。
「私は………」
「素直な気持ちを聞かせて?」
口籠るリディアをヴェリティは優しく抱き締める。
ヴェリティが頬を撫でると、リディアは意を決して話し出した。
「私は、ブランフォード侯爵が愛人を連れて来た時、悔しかったし、悲しかったです。
その後、お母様が離れに追いやられて、体調を崩したと聞いた時、子どもだから、女性だからと、守りたい人を守れない悔しさを強く感じました。
エミリオン父様は、もちろん頼りになるし、お母様を大切にしてくれています。
そして、リオラには剣術がある。でも、私は?とずっと考えていました。
だから、懸命に勉強して、お母様を守れる立場になりたいと思ってきました。
皇太子妃という立場を利用してでも、私はお母様を守りたい。
そして、私やリオラを受け入れてくれるエヴァンス公爵家の皆様も!
だから、エルドランド殿下のお話をお受けしたいです。」
まだ十一歳のリディアの口から聞かされた言葉に、一同愕然とする。
「リディアの気持ちは分かった。あまりにも正直過ぎて驚いたけど、エルドランドはどう思う?」
エミリオンの投げ掛けに、エルドランドはきっぱりと答えた。
「僕は、それでも構いません。エミリオン兄様だって、ヴェリティ様に即答していただけた訳じゃないですよね?
寧ろ、リディアは、既に承諾してくれましたから、今からリディアに僕を好きになってもらいます。」
そして、その時、またドアが開いた。
「グラナード、来たぞー!」
「あ、兄上!?」
ジェスティン皇帝陛下は笑顔で入って来た。
「リディアを皇太子妃にしたいって、エルが言うからさ。ちょっと来てみた!」
「ちょっと来たじゃないですよ、兄上!」
「まあ、落ち着け。これは良い話じゃないか?
どこの馬の骨とも分からん奴に、可愛いリディアを任せるよりも、エルなら安心だぞ?その逆も然りだ。」
「それはそうですが…」
「あたたかく見守ってやるのも『じぃじ』の役目だろう?
二人はまだ若い。これからじっくりお互いを知っていけばいいさ。」
「さあさあ、皆、今夜は晩餐会にしましょう。ねぇ、グラナード、また陛下とチェスでも如何?」
「あっ…ああ、そうだな。兄上、泊まっていってください。」
「そう来なくちゃな!」
騒然としたエヴァンス公爵家の応接間は、ファビオラの機転で何とか収まった。
「ヴェリティ、今夜も癒してくれ…」
流石のエミリオンも、この急展開には動揺したようだ。
ヴェリティは、立て続けにエミリオンの普段と違う姿を見て、内心は嬉しかった。
そして、リディアの顔を見て、もう既にエルドランドに落ちている気がして、微笑ましく思っていた。
その様子を静かに見ていたリオラもまた、ある決意をしていた。
「リオラァァァ、リディアァァァ、じぃじは寂しかったぞぉぉぉぉぉ!!」
「「お祖父様!ただいまー!!」」
グラナード公爵と双子達の声が響き渡り、ヴェリティとエミリオンは、飲んでいたお茶を吹き出した。
「全く…父上は…」
渋い顔のエミリオンに、ヴェリティはまた笑い出す。
双子達が学園の寮に戻った日のデジャヴだ。
前日、ヴェリティを思い切り抱き潰したエミリオンは、すっかり元のエミリオンに戻っていた。
「「只今戻りました!!」」
元気な声で、双子達は皆に挨拶している。
しかし、この帰宅は長期休暇ではなく、一時帰宅である。
それは、サイファの事件のことを双子達にも話すべきという、ヴェリティとエミリオンの意向を、グラナードとファビオラも承知したからだ。
双子達は、ファーガソンやクレシア、コリンヌや、他の使用人達にも笑顔で挨拶をして回り、落ち着いたところで応接間に集まった。
「噂で聞くよりは、家族から聞いた方がいいだろう。
リオラやリディアには、つらい話かもしれないが…」
グラナードは、一連の事件の経緯を正直に話した。
既に双子達も知っている離れのオーレリアは、レオリックの愛人で嫡男を産んだこと。
オーレリアは、何故かエミリオンに懸想し、パーティで不敬にも関わらず、話し掛けて注意されたこと。
ヴェリティに嫉妬し、短剣で襲い掛かり、デルーミア王国のサイファ王太子殿下殺害未遂事件を起こしたこと。
双子達は、表情を一切変えずに聞いていた。
「という訳で、愛人は精神的に病み、食事も摂らず、ハーレント公爵家で衰弱死し、ブランフォード侯爵家は爵位剥奪となった。
今後、ブランフォード侯爵は、遠く離れた領地の子爵になるか、この帝国を追放されるか、どちらかを選ばざるを得ない。」
グラナードが話し終わると、応接間には沈黙が訪れた。
その沈黙を破ったのは、リディアだ。
「そういうことが。あったのですね。それなのに、私やリオラを快く迎えてくださって、ありがとうございます。
しかし、私とリオラの生物学上の父は、ブランフォード侯爵です。
このまま……エヴァンス公爵家に居てもいいのでしょうか。」
淡々と話すリディアに、グラナードが立ち上がって叫んだ。
「リディアもリオラも私の可愛い孫だ!どこにも行かせん!!
何か酷いことを言う奴が居たら、このエヴァンス公爵家の名に賭けて、じぃじが全力で守る!」
「「お祖父様…」」
グラナードは、双子達に目線を合わせて、きっぱりと言い切った。
それを見て安心したのか、リオラもリディアもお互いの手を握った。
「そんな心配要らないわ。噂は噂で塗り替えてしまうのが一番よ?サイファ、入って来て!」
グレイシアの声で応接間のドアが開くと、エルドランドに支えられたサイファが入って来た。
「リオラ嬢、リディア嬢、初めまして。
グレイシアの婚約者のサイファです。
デルーミア王国の王太子をしております。
今はエルドランドが支えてくれているが、刺された傷は、もうだいぶ治ってきてるんだ。」
驚く双子達の肩を抱き、グレイシアが微笑む。
「お父様は皇弟殿下、叔母の私はデルーミア王国の次期王妃。
こんなエヴァンス公爵家が、他家に負けるとでも?」
グレイシアの不敵な笑いに、双子達も笑い出す。
「あはははっ、余程のお馬鹿さんでない限り、喧嘩は売りませんね!ねぇ、リディア!!」
「ふふふっ、そうですね!」
「やっと笑顔が戻ったな。やっぱりリオラやリディアには笑っていて欲しい。」
グラナードは、そっと袖口で涙を拭った。
「やだっ、お父様ったら、鼻水も出てるわっ!サイファ、お鼻ちーんしてあげて!!」
「えっ!?俺?えっ、やなんだけど!」
慌てるサイファに、ファビオラも慌てる。
「サイファ、いいから、垂れ流しで!グレイシア、また、あなたは!!馬鹿なこと言わないでっ!」
そんな光景を見ながら、やっぱりエヴァンス公爵家はあたたかいと、ヴェリティはそっと涙を流し、エミリオンはヴェリティの肩を抱いた。
その時、エルドランドが更なる爆弾発言をした。
「皇弟殿下、デルーミア王国の次期王妃のついでに、もう一つ加えたいのですが。」
「エルドランド、何だ?」
「リディアを皇太子妃にしたいのです。」
「ーーーっ!?」
グラナードの鼻水は、鼻血へと変化した。
「ちょっ、おまっ、何を!?」
いつもは冷静なエミリオンまで、エルドランドに掴み掛かる勢いだ。
「エミリオン兄様なら、一目惚れがどんなものか、お分かりでしょう?
僕の気持ちにも気付いていた筈です。」
エルドランドの目が真剣であることは、周りの誰が見ても明確だった。
「それは、そうなのだが…リディアの気持ちはどうなんだ?」
皆が一斉にリディアを見つめ、その口から明かされる気持ちに耳を傾ける。
「私は………」
「素直な気持ちを聞かせて?」
口籠るリディアをヴェリティは優しく抱き締める。
ヴェリティが頬を撫でると、リディアは意を決して話し出した。
「私は、ブランフォード侯爵が愛人を連れて来た時、悔しかったし、悲しかったです。
その後、お母様が離れに追いやられて、体調を崩したと聞いた時、子どもだから、女性だからと、守りたい人を守れない悔しさを強く感じました。
エミリオン父様は、もちろん頼りになるし、お母様を大切にしてくれています。
そして、リオラには剣術がある。でも、私は?とずっと考えていました。
だから、懸命に勉強して、お母様を守れる立場になりたいと思ってきました。
皇太子妃という立場を利用してでも、私はお母様を守りたい。
そして、私やリオラを受け入れてくれるエヴァンス公爵家の皆様も!
だから、エルドランド殿下のお話をお受けしたいです。」
まだ十一歳のリディアの口から聞かされた言葉に、一同愕然とする。
「リディアの気持ちは分かった。あまりにも正直過ぎて驚いたけど、エルドランドはどう思う?」
エミリオンの投げ掛けに、エルドランドはきっぱりと答えた。
「僕は、それでも構いません。エミリオン兄様だって、ヴェリティ様に即答していただけた訳じゃないですよね?
寧ろ、リディアは、既に承諾してくれましたから、今からリディアに僕を好きになってもらいます。」
そして、その時、またドアが開いた。
「グラナード、来たぞー!」
「あ、兄上!?」
ジェスティン皇帝陛下は笑顔で入って来た。
「リディアを皇太子妃にしたいって、エルが言うからさ。ちょっと来てみた!」
「ちょっと来たじゃないですよ、兄上!」
「まあ、落ち着け。これは良い話じゃないか?
どこの馬の骨とも分からん奴に、可愛いリディアを任せるよりも、エルなら安心だぞ?その逆も然りだ。」
「それはそうですが…」
「あたたかく見守ってやるのも『じぃじ』の役目だろう?
二人はまだ若い。これからじっくりお互いを知っていけばいいさ。」
「さあさあ、皆、今夜は晩餐会にしましょう。ねぇ、グラナード、また陛下とチェスでも如何?」
「あっ…ああ、そうだな。兄上、泊まっていってください。」
「そう来なくちゃな!」
騒然としたエヴァンス公爵家の応接間は、ファビオラの機転で何とか収まった。
「ヴェリティ、今夜も癒してくれ…」
流石のエミリオンも、この急展開には動揺したようだ。
ヴェリティは、立て続けにエミリオンの普段と違う姿を見て、内心は嬉しかった。
そして、リディアの顔を見て、もう既にエルドランドに落ちている気がして、微笑ましく思っていた。
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