【完結】 君を愛せないと言われたので「あーそーですか」とやり過ごしてみたら執着されたんですが!?

紬あおい

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2.初めて感じた怒り Side レリウス

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公爵家に生まれ、容姿も悪くなく、学業も優秀な筈の俺。
恋人としても結婚相手としても、女性にそこそこ人気があると自負していた。
婚約者が居るにも関わらず、釣書は毎日届くし、パーティに行けば令嬢達から秋波が飛び交う。
正直ウザいとしか言えない環境に居る。

しかし、婚約者は俺に全く興味がない。
毎日のように女性に囲まれ、無下に出来ずに相手をしているから嫉妬したのか?とも思ったが、どうやら俺に対して本当に無関心のようだ。

そもそも俺は、女だけでなく人に興味がない。
興味がないということは、恋とか愛も分からないし、怒りも感じない。
一人を好む性格だし、他人とは執務が滞らない程度の会話で充分だ。
実際はそうも言っていられないので、適当に遇らう術は身に付けた。
たまには失礼な輩にも遭遇するが、いちいち怒りを感じないのは、鈍感力が優れているのだろうと、自己解析している。

ところがだ!
今日のリリンスには腹が立った。
俺が「結婚しても君を愛せない」と言ったら「あーそーですか」と来やがった。
普通の女なら、落ち込むとか泣くとかするだろう。
なのに、淡々と平然としている。
結婚も、どっちでもいいような言い方だった。

挙げ句、他人に対して、初めて湧いた怒りという感情に呆然としていたら、さっさと帰られてしまった。
一体何なんだ、あの女は。

そもそも、何で俺はあんなことを言ったのだろう。
あまりにも無関心なリリンスの気を引きたかったのか?
自分で自分が分からなくなったのと、もしかしてやらかしたのかという気持ちで、俺は混乱している。
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