【完結】 生まれ変わってもあなたと

紬あおい

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7.鈍色がかった金色の瞳の意味 *

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「抱いていいか?君を抱きたい…」

「はい…」

二度も聞かれ、ジェスターの瞳に吸い込まれそうで、私は拒否出来なかったが、初夜を過ごしていないことは疑問に思った。

「でも、私達は白い結婚では…?」

「いや…そんなつもりはなかったのだが…何となく行きそびれてしまって…一人で悶々としながらワインを飲んだら、酔って寝てしまったんだ。それから、どうしたらいいか、分からなくて…」

「そうでしたの。理由が知れて良かったです。てっきり嫌われているのかと…」

「違うんだ!すまない。初夜をやり直させて欲しい。」

私が頷くと、ジェスターは慣れているとは言い難い手つきで、ドレスを寛げていく。
コルセットの紐がなかなか解けず、焦っている気がして、逆に私が落ち着いてきた。

「綺麗だ。君がこんなにも綺麗な人だなんて。もっと早く知れば良かった…」

ジェスターは深く口付けて、夢中で舌を絡める。
ちゅぱちゅぱと音を立てて吸われているのに気持ちいい。

「口付けって、甘いんだな…」

同じことを考えていたのかと嬉しくなり、ジェスターを見つめて微笑む。

「君は、そんなふうに鮮やかに笑うんだな。そんなことも知らなかった…すまない。俺は、君に寂しい想いをさせていたのか?」

「大丈夫ですよ。とても良くしていただいてますから。でも、今日はジェスター様の笑顔が見られて、私も嬉しいです。」

「そうか…良かった…」

ジェスターは、私の首筋を強く吸い、痕を残す。
唇は肌をなぞり、鎖骨から胸に移る。
胸の蕾は赤く熟して、吸われるたびにピンと存在感を示す。

「乳首…立ってる。可愛いな…」

軽く歯を立てられ、私の体がビクッと震える。
初めての刺激に、どこに触れられても体が反応してしまう。

ジェスターの指が秘所に触れた時、あまりの恥ずかしさに、つい手で制してしまった。

「ここも可愛がるから、大人しく感じろ。」

「いやっ!そんなとこ…あぁぁ!!」

両手を押さえ付けられ、ジェスターは私の陰唇を舐め上げる。
じゅっと強く吸われた瞬間、初めて達してしまった。

「イったな。いい子だ。まだまだ、これからだけどな。」

濡れて溢れる秘所に、指が飲み込まれていく。
1本、2本と増えていき、3本目が入る頃には、私は快感を拾い集めて、体が熱くなっていた。

「ゆっくり挿れるから…」

ジェスターの大きな肉棒がみちみちと入って来る。

「んっ…いたっ…」

「きついな…力を抜いてくれるか?」

「……どうやって?…分かんない…」

「じゃあ、こうしよう…」

ジェスターは深く口付けて、私の意識を分散させる。
貪るように舌を絡めていると、肉棒がズンッと奥まで入って来た。

「全部入った。少しこのままで居よう。君の中が俺の形になるまで。あぁ、包まれているようで、気持ちがいい!」

ジェスターの瞳が更に鋭くなった瞬間、自分でも分かる位に膣内が収縮した。

「おぃ、そんなに締めるな!イってしまうだろう?」

「絞めてない…痛いだけ…」

「でも、中が蠢いてるぞ?君の善い所を探そうな。動くぞ。」

ジェスターの形にピタリと絡みついていたひだが、激しい抽送とともに暴れ出す。

「くっ!何だ、これ!?絡み付いて、搾り取られそうだっ!!」

「んんっ、そこ、ダメって!なんか変っ!!」

感じたことのない快感に、私の足はジェスターの腰に絡み付く。
一瞬の快感も逃すまいと。

「ああ、アン!イきそうだっ!出るっ!!」

「ぃやっ…あぁ…」

ジェスターの瞳の色が変わる時は、きっと欲情している時。
一緒に達した幸福感で遠くなる意識の隅に、悲しみを追い遣った。

(私はあなたの想う『アン』じゃない…)
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