再び世界を救うことになりました

12話

村長改めて元ターガルア第13代国王はダダン・サハルーダ・ターガルアという立派な名前の持ち主だった。

「それじゃ、元国王。この世界について教えてよ。私がいた頃より大変なことになっているみたいだし。」

ミリナ思ったより図々しく出たな。

「お前さんは視察団のメンバーか？」

「そうだね。三期生だよ。だからそのあとから教えてほしいな。」

「ほう、と言うことは３年前からだな」

「ちょっと待て、視察団？」

唐突知らない単語が出てきてしまったため、俺は話を中断させてしまった。

「そう。視察団。分かりやすく言うと、母様の命令に色々な別世界に視察をしてヒロ見たいな強い人を呼んでくることを目的にしたチームだよ。」

それについてちゃんと説明して欲しかった。

「まあ。見ての通りじゃ。この村があるのも奇跡に等しいくらいじゃな。まあ。それも、今から大体１年くらい前のことだった。
あの大型のビースト『フェンリル』が国中暴れまわった。
もちろん国の軍隊も大量に投入した。」

「フェンリル」

元国王が言うには俺たちが今まで戦ってきたやつの強化版だということだった。

「おいおい。そんなの無理に決まってるぞ。」

「それはわかっておる。けど、お前さんしか頼れる物がもうないんじゃ。どうか頼む。」

俺はこうゆうのには弱い。とても断れる雰囲気ではない。

「それにしても、よく生き延びた。それにフェンリルってやつがいつ来るかによってが全滅だっただろうに」

俺は話の話題を変えさせた。これ以上話しても俺の心が持ちそうにない。

「そのときは、この国は、終わりだった。それも運よくまだこの通り生きていけてる。」

「大変だな。元国王。」

「そんなことはない。今の立場になってやっと住民の意見を聞けることができて嬉しく思っているよ。」

きっと、壊滅間前はいい国だったに違いない。
こんなにもいい国王納めていたものが悪い国な訳がない。俺はいろんな国や人を見てきてたが、窮地に追いやられた人ほど強いのを知っている。
そんな人たちの希望を叶えてあげたい。

「よし。決まったな。」

俺は覚悟を決め立ち上がった。

「どうするの？」

立ち上がったことを不思議になっていたアカリが言った。

「決まってんだろ。『フェンリルを倒す。』」