シルバーアイス

1話

～フィリア学院～
4月
「入学式おめでとうございます!これからの3年間の学校生活を頑張ってください。」
とディース校長の声が体育館から聞こえ、チャイムの音が鳴り響いた。
暖かい春の風を感じながら新入生たちはガヤガヤとお喋りをしながら教室に行った。

「では皆さん、入学おめでとうございます!今
日から皆さんはSクラスの生徒です!皆さんの担任を務めるシオンです!」
と茶髪でショートカットメガネをかけ20歳ぐらいの女性が言った。
「これから3年間このクラスでやっていくので自己紹介から始めましょう!では…「はい!俺から!」
と大きく元気に手を上げた男の子が言った。
「では、君から始めようか。」
さっきの男の子が立ち上げって
「俺はカイト!火魔法の使いだ!よろしくな!」
と元気に言った。

それから何人か自己紹介をした。
シオンが
「では次!」
「はい!」と深い森の中ような深い緑色の髪にエメラルドのような瞳の男の子が言った。
「私は、植物魔法の使いクライエス家の長男であり今年度の主席であるリーフ·クライエスです。よろしくおねがいします。」
と自己紹介をして席に座った。
「おい、あのクライエス家のやつなのか!」
「やっぱりスゲーな」

目を閉じている銀髪の少女が立った。その女の子からは少し甘いバニラの香水の香りが教室中に広がった。
「風魔法の使いリリ·シルヴァースです。よろしくおねがいします。」
と言ったあと
「先生、リリさんは目が見えないのですか?」
と誰かが質問した。
「それは…「心配はいりません。見えてはいませんが私の風魔法で誰がいるかなどはわかります。」
と自分で説明をして席に座った。

この世界では珍しい黒髪黒目でモデルのようなスタイルの男の子が席を立ち
「氷魔法の使いレン·シルヴァースだ。よろしく。」