シルバーアイス

3話 ､､

リーフが「何をした!呪文を唱えていないだろ!」など騒ぎ出した。
「俺がこの教室に入った時点でこの空間は俺の氷の世界に支配されている。」
とあざ笑うようにレンが言った。
「なっ、そんな事できるわけ無いだろ!」
と反論したが
「さっき、俺らがうるさいって言っていたよな…今はお前の方がうるさいと思うんだけどな～お前はどうだ?」
動けないリーフに顔を近づけて聞いた。
「あ～あと、妹を侮辱するとはな雑魚のくせにいきがってんじゃねーぞ…」
近づけられた顔から目を外そうとするが動けずリーフはレンの瞳を見なければいけなくなった。レンの黒い瞳は見れば見るほど深い闇に飲み込まれていくようだった。

リーフは
「ぅっっっ…ぁっっっ…」
    と恐怖で声を出すことができなかった。レンが
「次、俺の妹を馬鹿にしたらどうなるか分かっているだろうな‥」
と言うとリーフはｺｸｺｸと首を縦に振った。
「なら、今回は許す!」
「お兄様が許したからって私はまだ怒っているのですよ!」
さっきまでレンから離れていたリリが急に言い出した。
「落ち着けよ、リリ‥俺が奪ったのは悪かったよ!また、合ったらそのときは譲る‥なぁ～?」
「しょうがないですね!その代わりに新しくできたパフェの店に連れて行ってくださいね!」
「ああ、分かった!」
「もう本当ですからね!」などと会話をしている間、クラスの皆は
(まじ、ありえねぇ～しかも、次なんて当分来ないだろ～!)
と心のなかでツッコミながら口に出さないようにした。